真田広之「SHOGUN」の撮影は「常に現場で闘った」 (original) (raw)

ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」のジャパンプレミアが本日2月19日に東京・TOHOシネマズ 日比谷にて開催され、キャストの真田広之コズモ・ジャーヴィスアンナ・サワイ平岳大西岡徳馬二階堂ふみが出席。エグゼクティブプロデューサーのジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベルも参加した。

真田が主演・プロデュースした本作は、ジェイムズ・クラベルが徳川家康ら歴史上の人物にインスパイアされて執筆した小説をもとにした“戦国スペクタクル時代劇”。“天下分け目の戦い”が始まる前夜の1600年を舞台に、窮地に立たされた戦国最強の武将・吉井虎永、日本に漂着し虎永の家臣になったジョン・ブラックソーン / 按針、“謀反人の娘”という宿命を背負うキリシタン・戸田鞠子の姿が映し出される。真田が虎永、ジャーヴィスが按針、サワイが鞠子を演じた。

真田は会場を見回して「長い旅路の果てに、ようやく日本の皆様にお披露目できる日が来ました。本当にうれしく思います」と喜び、自身の役どころについて「戦乱の世を終わらせて長きに渡る平和な世を築いた人。まさに今この時代だからこそ求められているヒーローなのでは」と言葉を紡ぐ。そして本作をプロデュースした過程について「史実や原作に忠実に描きつつも、オリジナリティをどうクリエイトするかが一番大事で」と述べつつ「あとは勇気をもって日本から海外の作品に飛び込んでくれたキャストや、時代劇のスペシャリストであるクルーたちの才能を最大限に引き出すのが自分の仕事だと思って、常に現場で闘ってきました」と満足げに振り返った。

ジャーヴィスは真田とのコミュニケーションについて「最初は目だけでコミュニケーションをしていて。だんだんとお互いのことを知るにつれて関係が深まっていった」と回想。「何か聞きたいことがあれば常に(真田が)そこにいてくれる。仕事に対する姿勢を現場で感じたので、その背中を見習いたくなるような存在でした」とたたえる。平がバンクーバーで馬上での撮影を行ったときのエピソードを披露し、「夜の撮影ですごく寒かったんです。監督は暖かいベースから出てこないんですね(笑)。真田さんはアドバイスを監督から聞いて僕に伝えてくれて。本当にお世話になったんです」と感謝を伝えると、真田は「やりたがりなもんで」と笑顔で返した。

サワイは思い出に残るシーンについて、ネタバレを気にしつつ「ある決断をする場面が自分にとって分岐点になる」と言及。「演じているときは私の中の半分が鞠子である状態だったので、演じているときに本気でやりすぎてしまって。途中でなぎなたが半分に折れてしまったり、家に帰ったら歯がちょっと欠けてしまったり」と明かし周囲を驚かせる。本作でハリウッドデビューを果たした二階堂は「びっくりするような毎日で。作品を作るプロセスも全然違ったので、本当にぜいたくな時間でした。最初にセットを見学させていただいたときは『こんなに大きい照明が世の中にあるのか』と思ったりして」と打ち明ける。着物や髪型をセットするために撮影には時間がかかったそうで「合間においしいドーナツとコーヒーがいただけるカフェカーが憩いの場になっていました。いつの間にかスタッフさんも私の顔を見るたびに「ドーナツ?」と聞いてくださるようになって(笑)」と話し、観客を笑わせた。

「楽しかった! 素晴らしかった!」と興奮した様子で撮影時を振り返る西岡は「50年俳優をやっていますが、こんなに素晴らしい時代劇を描いた海外作品はない。これは明言できます」とアピール。真田とは旧知の仲であるそうで「オーディションを受けたときに虎永を誰が演じるんだろうなと思っていて。真田が演じると聞いて『絶対にやりたい!』と思いましたよ」と当時の心境を述べる。そして「真田と西岡がいて、『日本の時代劇ってこんなものか』って言われないように、恥をかかない作品を作ろうと。武士のスピリットをこの映画で見せようって(真田と)誓って。最後までできて感動した」と胸がいっぱいの様子だった。

最後に真田は「世の東西の壁を乗り越えて、一丸となって作ったことこそが世界へのメッセージだと思う。何か観ていただいた方に感じ取っていただけたら」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。

全10話の「SHOGUN 将軍」は2月27日よりディズニープラスで独占配信。初回は2話配信で、その後は毎週1話ずつ新エピソードが更新される。

※西岡徳馬の徳は旧字体が正式表記

ドラマ「SHOGUN 将軍」本予告

(c) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks