奈緒の主演作「先生の白い嘘」7月公開、"性の格差"描く (original) (raw)

奈緒が主演を務める映画「先生の白い嘘」が7月5日より全国公開されることがわかった。

鳥飼茜の同名マンガを実写化する本作は、1人の女性が“自らの性に対する矛盾した感情"や、男女間に存在する"性の格差"に向き合うことで、人の根底にある醜さと美しさを描き出す物語。全8巻となる原作の累計発行部数は100万部を突破している。

映画「事故物件 恐い間取り」やドラマ「あなたの番です」に出演した奈緒が演じるのは、高校教師の原美鈴。彼女は親友・美奈子の婚約者である早藤との関係を隠しながら、教卓の高みから生徒達を見下ろし観察することで密かに自尊心を満たしていた。ある日、担任する男子生徒・新妻の不倫疑惑が発覚。美鈴は、今まで見て見ぬふりをして嘘で誤魔化し続けていた、自身の中に潜む醜い膿のような感情と向き合うことになる。「恋わずらいのエリー」「弱虫ペダル」の三木康一郎が初めて自ら映像化を熱望し、7年をかけて製作。連続テレビ小説「おかえりモネ」の安達奈緒子が脚本を担当した。

奈緒は原作を読んだときを「埋もれてしまっていた誰かの叫びが自分の耳を突き抜けていくような感覚でした」と振り返り、「その誰かの一人である"美鈴"として、この作品と共に苦しみ、この作品と共に闘うことを心に誓い出演をお受けいたしました」とコメント。三木は「今までの知識や感情は全て捨てて、原作に向き合い、闘い続け、完成させた7年でした。そんな映画『先生の白い嘘』が皆さんの目にどう映るのか? 正直、不安と期待が渦巻いています」とつづった。

なお本作は劇映画で初となる3面ライブスクリーンでの上映も決定。可動式のスクリーンによって、ワイドな画角や3つのスクリーンにそれぞれ異なる画を映す演出が実現。通常の本編には入っていない追加のカットなど、独自の方法による新しい表現の可能性に挑戦している。

※「先生の白い嘘」はR15+指定作品
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正します。

奈緒 コメント

原作漫画「先生の白い嘘」と出会った時の衝撃を今でも覚えています。埋もれてしまっていた誰かの叫びが自分の耳を突き抜けていくような感覚でした。そして、その誰かの一人である"美鈴"として、この作品と共に苦しみ、この作品と共に闘うことを心に誓い出演をお受けいたしました。社会の中で弱者と強者という構図は、今もなおなかなか無くなりません。いつかそんな言葉さえなくなり一人一人が"自分"を受け入れられる世界を切に願っております。

三木康一郎 コメント

鳥飼先生のこの原作を映像化したいと動き出してから7年以上の月日が流れました。当時は性被害に関してはどこか他人事のような世の中で、映像化したいという思いもなかなか伝わらなかったことを覚えています。男女の性の格差や性被害を描いた原作は、男である私にとって、センセーショナルで、未知のもので、そして、思いもしない感情が渦巻いているものでした。それはとても衝撃的で、より具体的に伝えられたらと映像化に向けて動き出したのです。今までの知識や感情は全て捨てて、原作に向き合い、闘い続け、完成させた7年でした。そんな映画「先生の白い嘘」が皆さんの目にどう映るのか? 正直、不安と期待が渦巻いています。

(c)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (c)鳥飼茜/講談社

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