「先生の白い嘘」に猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介ら (original) (raw)
奈緒主演「先生の白い嘘」に猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介ら 主題歌はyamaが担当
2024年3月13日 7:00 12
奈緒が主演を務めた映画「先生の白い嘘」に猪狩蒼弥(HiHi Jets)、三吉彩花、風間俊介が出演していることが明らかになった。
鳥飼茜の同名マンガを実写化した本作。1人の女性が“自らの性に対する矛盾した感情”や男女間に存在する“性の格差”に向き合う姿を通して、人の根底にある醜さと美しさを描き出す。監督を務めたのは「恋わずらいのエリー」「弱虫ペダル」の三木康一郎。脚本は連続テレビ小説「おかえりモネ」の安達奈緒子が執筆した。
猪狩が演じたのは、奈緒扮する高校教師・美鈴の担任するクラスの生徒・新妻祐希。ある日、クラス内で人妻と不倫関係にあるとうわさされてしまう新妻は、美鈴にある衝撃的な性の悩みを打ち明ける。また美鈴の親友で男性に依存している渕野美奈子役に三吉、美奈子の婚約者で社交的だが暴力性もあわせ持つ早藤雅巳役に風間が選ばれた。さらに田辺桃子、井上想良、板谷由夏、ベンガルらが脇を固める。
主題歌は、yamaが本作のために作詞を手がけた「独白」に決定。YouTubeでは同楽曲が流れる60秒予告が公開された。猪狩、三吉、風間、yamaのコメントは下記の通り。なお本作は劇映画で初となる3面ライブスクリーンでの上映も決定している。
「先生の白い嘘」は、7月5日より全国でロードショー。
※「先生の白い嘘」はR15+指定作品
映画「先生の白い嘘」60秒予告
猪狩蒼弥 コメント
役者として、まだまだ未熟な自分ではありますが、一流の皆様との感情の応酬に少しでも携われたことを、大変光栄に思っております。「先生の白い嘘」の原作を拝読したとき、なんと心苦しく叙情的な話なのだろうと感じ、作品の中で生きる人物達の叫びに圧し潰されそうになったのを憶えています。そして同時に、本作のキーマンである新妻役を自分が務める事の重大さを再認識し、この難しくも絶対に目を逸らしてはいけないテーマに対して、真摯に向き合いたいと思いました。主演の奈緒さんをはじめ、三木監督、風間俊介さん、三吉彩花さんから沢山のことを勉強させていただきました。先生の伝えたかったこと、そして新妻の伝えたかったことが、僕を通して少しでも皆様に伝われば嬉しい限りです。
三吉彩花 コメント
小学生や中学生の時、よく少女漫画を読んでいました。家にも沢山の漫画で埋まっていて漫画を読んでいる時は楽しくて仕方がない時間でした。その時感じていた純粋な気持ちとは180度違う角度からの人間模様を映画化すると伺った時、とても不思議な気持ちになりました。原作を読ませていただき、1シーンごとに頭の中でどんどん実写化されていきこの作品に触れたいと、純粋な気持ちが湧き出てきたので出演を決意させていただきました。
この作品で喜びや楽しさを見出すのは難しいのではと率直に思いましたが、だからこそ脚本を隅から隅まで読み、美奈子や登場人物たちの小さな喜びやその人の幸せ、そして叫びや意志を汲み取り自分自身に宿らせることが楽しくなるだろうと感じた脚本でした。
彼女のような価値観や感覚がとても共感できる部分でもありながら、それと同時に寂しさや現実的な部分を美奈子によって見せられているような感覚でした。一見明るくポジティブに見える面も、奥には殻の中に閉じこもって迷っている美奈子がいるということ、そしてそれでも強い意志を持って自分自身を証明していく彼女の強さを是非感じていただけたら嬉しいです。
風間俊介 コメント
今まで演じさせて頂いた役柄、全てに愛を持ってきましたが、今回「先生の白い嘘」のお話を頂いた時、初めて早藤という役を愛せないかもしれないと思いました。それと同時に、僕自身が愛せないかもしれない役を演じた時に、自分自身がどうなるかを知りたいという気持ちにもなりました。魂を擦り減らし、己と反発する感情と共に向き合った作品です。この作品が、誰かを鼓舞し、誰かを救う事を願っています。
yama コメント
主人公の美鈴は「先生」という人を導く立場でありながらも、不安定な精神状況で身をすり減らして生きており、見ていて心が痛みました。性に対する嫌悪、傷付けられた自尊心、自責思考に陥り、自分自身と向き合うことの難解さはリアルに描かれていました。それらはテストにあるような模範的で道徳的な答えで導き出せるほど、簡単な問題ではなく、それぞれが人間味のある感情、トラウマ、矛盾を抱えているので自分も複雑な想いになりました。消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って「独白」の歌詞を書きました。楽曲と共にお楽しみ頂けたら幸いです。
(c)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (c)鳥飼茜/講談社