有田あん監督・主演作「渇愛の果て、」特報が解禁 (original) (raw)

映画「渇愛の果て、」の特報と場面写真が解禁された。

野生児童主宰の有田あんが監督・脚本・主演・プロデュースを担う本作は“普通の幸せ”を夢見て妊婦生活を送っていた山元眞希の物語。体調不良によって緊急入院した彼女は出生前診断を受け、結果は陰性だったものの出産を迎えると赤ちゃんが難病を患っていることが明らかに。家族・友人の支えにより少しずつ我が子と向き合っていく。

有田は友人が出生前診断を経験したことをきっかけに助産師や産婦人科医、出生前診断を受けた人・受けなかった人、障害児を持つ家族に取材し本作を製作。有田のほか、山岡竜弘輝有子小原徳子瑞生桜子小林春世大山大伊藤亜美瑠二條正士辻凪子がキャストに名を連ねた。解禁された13枚の場面写真には、葛藤する眞希や彼女を支える仲間たちの姿が収められ、特報には「普通って、難しい」とテロップが浮かび上がる。

あわせてキャスト6名のコメントも到着。眞希の夫・良樹を演じた山岡は「山元家が直面していく希望や挫折の数々は、さながら人生の縮図の様で、学ぶことも多かったのですが、その中に軽やかに差し込まれる有田監督の笑いのセンスや魅力的な登場人物たちの輝きも作品の見どころですので是非ご注目下さい」とコメント。助産師・清水香苗役の輝は「知らないことを知ること、解らないことを解ろうとする時におせっかいな彼女を大切に演じさせて頂きました」、眞希の親友であり母親としての先輩・里美役の小原は「映画の中には様々な親子が出てくるのですが、それぞれの親子から見える愛の形の違いにも注目していただけると嬉しいです」とつづった。未婚の女優・桜役の瑞生、キャリアウーマンの美紀役である小林、眞希の妹・渚役の辻によるコメントは下記の通り。

映画「渇愛の果て、」は5月18日より東京・K's cinemaほか全国で順次ロードショー。

映画「渇愛の果て、」特報

山岡竜弘 コメント

演じました山元良樹は、妻の真希を支え、共にさまざまな局面を乗り越えたいと願いながらも、迷い、葛藤していく役どころです。

演じるにあたっては、良樹の選択に対して、自分の中では是非を問わず、あくまで良樹の“知らない”という目線を大切にしながら、あとは、本番に流れる相手役の方との空気に身をゆだねるように心がけました。

山元家が直面していく希望や挫折の数々は、さながら人生の縮図の様で、学ぶことも多かったのですが、その中に軽やかに差し込まれる有田監督の笑いのセンスや魅力的な登場人物たちの輝きも作品の見どころですので是非ご注目下さい。

劇場内で共有される温度の中でご鑑賞頂きたい作品です。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

輝有子 コメント

誰もが何かしら誰にもいえない不安や悩みを持っているとおもいます。それを理解しようとすることは時に人間関係において面倒なことかもしれません。

助産師清水は大事な出産をお手伝いするのは勿論、お母さんになる妊婦さんにそっと寄り添えたら…。何かを分かち合えたら…。知らないことを知ること、解らないことを解ろうとする時におせっかいな彼女を大切に演じさせて頂きました。
Don't think.Feel!
有田監督が引用したこの言葉の意味をお客様にもお持ち帰り頂けたらと思います。

小原徳子 コメント

私が演じた里美は、主人公・眞希の親友グループの中で唯一の母親であり、そういう意味では眞希の先輩となる立場でした。しかし、情報を共有することは出来ても、眞希の身に起こることを私が解決することも、トラブルを回避することも出来ません。私に出来たことは、自分がこういう時こんな風にされたら嬉しかった、ということを、経験してきた立場だからこそ想像して、手を差し伸べてあげるということです。眞希にとってはそれが、時にはお節介に感じるかもしれないし、辛くなった時そのお節介が心を楽にしてくれるかもしれない。
「出生前診断」という、妊娠を経験する人しか聞き慣れない題材だからこそ、その中で葛藤する主人公を揺れ動かす気持ちや行動は、スクリーンの向こう側の方に共感してもらいやすいよう、なるべくシンプルであろうと里美を演じました。
映画の中には様々な親子が出てくるのですが、それぞれの親子から見える愛の形の違いにも注目していただけると嬉しいです。
結婚、出産を経験する方もそうで無い方も、是非スクリーンで体感して、大切な人と向き合うキッカケになったら嬉しいです。

瑞生桜子 コメント

製作初期の頃、女性ばかり10人程が集まったオンラインミーティングで、妊娠出産について各々どう捉え考えているか?といった内容の討論会を何度か行った記憶があります。自分自身の口から溢れでた言葉に驚くこともあれば、自分とは異なる価値観や角度のお話に得心し影響を受けたり、自身の人生について深く考えるきっかけを与えてもらえた、大変有意義な時間でした。結果として、みんなで語り合ったあの時間が、この作品の空気を形成する大きな要因になったのだろうなと、今振り返ると感じています。

監督主演プロデュース全てを担った有田さんの覚悟と、この作品にかける強い想いが、画面を通して、しっかりと伝わってくる映画に仕上がっていると思います。
是非公開を楽しみにしてくださると嬉しいです。

小林春世 コメント

私が演じた美紀は、仲良し4人組の中で「グローバルな視点を持った人」という役割だと思います。私自身も何度か海外で生活した経験があるため、「日本では当たり前だと思われていることが、他の国では多分そんなに当たり前ではない」と感じることが、よくあります。そのような自分の体験と照らし合わせて演じました。
この映画は、一部キャストがスタッフワークも行いながら撮影されました。彼女達の頑張りがなければ完成しなかったと言っても過言ではありません。そんな彼女達が俳優として輝いている姿に、何よりご注目いただきたいです。是非、劇場に足をお運びください。

辻凪子 コメント

眞希の妹・渚としてあたたかい家族の一員になれたこと本当に幸せに思います。渚は眞希の家族でもあり、たったひとりの妹だから、一番気を遣わずに話せる存在。自分が悩んでいる時にいつも話を聞いてくれて、助けてくれたのは姉ちゃんだから。姉ちゃんが苦しい時は、何がなんでも力になりたいと思って、その場に居ました。
私もこの映画をきっかけに出生前診断のこと、子が産まれることについて、初めて知ることが沢山ありました。知れたから誰かの力になれるかもしれない。生きてりゃなんとかなるんだ。この映画に出逢えて良かったです。

(c)野生児童