大河ドラマ「べらぼう」に西村まさ彦、水沢林太郎ら (original) (raw)
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」に西村まさ彦、尾美としのり、橋本淳、芹澤興人、水沢林太郎、里見浩太朗が出演する。
本作は、江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸にした“痛快エンタテインメント”。横浜流星が重三郎に扮するほか、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助、小芝風花、中村蒼、高橋克実、正名僕蔵、山路和弘、伊藤淳史、六平直政、福原遥、水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃がキャストに名を連ねる。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」や大河ドラマ「おんな城主 直虎」で知られる森下佳子が手がけた。
西村は重三郎のライバルとして江戸の出版界をともに牽引していくことになる西村屋与八、尾美は「宝暦の色男」の異名を持ち、のちに重三郎にとって最大の協力者となる戯作者・平沢常富(朋誠堂喜三二 / ほうせいどうきさんじ)、橋本は蔦重出版物の多くに関わることとなる絵師・北尾重政、芹澤は「吉原細見」の“改め”の仕事を請け負う小泉忠五郎、水沢は重三郎とともに五十間道の“蔦屋”で働く留四郎(とめしろう)、里見は「解体新書」「三国通覧図説」などを出版する書物問屋の店主・須原屋市兵衛を演じる。なお水沢は今回が大河ドラマ初出演となる。西村らのコメントは下記の通り。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は2024年夏頃にクランクインし、2025年1月よりNHKで放送される予定だ。
西村まさ彦 コメント
西村屋与八は、賢く抜け目がない人物でありながら、彼独自の倫理観と正義感を持っています。
時には狡猾さをもって物事を運んでいく手腕も、この役の魅力的な要素です。
この役で私が特に表現したいのは、彼の内面の葛藤と、外界に対する彼の影響力の繊細なバランスをどのように表現するかが、演技の中で一つの挑戦となります。
この作品において、蔦屋重三郎役を演じる横浜流星さんをはじめ、すべての共演者との仕事が非常に楽しみです。キャストの皆様も各々が個性的で才能あふれる演者たちばかりです。それぞれの役者が持ち込む独自の解釈と演技スタイルが、「べらぼう」の世界において、お互いを刺激し合いながら、視聴者にとって忘れがたい作品にすることに全力を尽くしたいと考えています。
(「眩~北斎の娘」で西村屋与八を演じていたことについて)もう一度きちんとこの役と向き合えということなのだと思います。身が引き締まる思いです。
尾美としのり コメント
江戸留守居役で戯作者。若い頃から吉原通いをしていたなんて、とても魅力的な人物だったのでしょうね!
そう見えれば良いなぁと思います。
(共演が楽しみなのは)横浜流星さんです。一緒のシーンが多そうなので。
(「麒麟がくる」では大切な鷹達を毒殺されて逃亡する役でした。今回、注目して見て欲しいのは)蔦重と共に楽しく良い世の中にしようと努力する様ですかねぇ。
橋本淳 コメント
残っている文献や重政さんの人物について語られているものは少ないものの、調べれば調べるほどに興味深い人物です。どんな人相手でもフラットに接し、自身の利益よりも面白いことへの探究心を優先する印象があります。人と人をどんどん繋げ、前へ進む求心力や推進力に魅力を感じます。上方から江戸文化へ、まだ見ぬ未踏の地を「おもしれぇじゃねぇか」と躊躇することもなく、仲間たちと共に踏みしめていく姿、その気概を背負いたいと思います。
本屋の長男として生まれたが、その家業を継ぐことなく、独学で絵を学び浮世絵師となり、さらには俳諧や書も学び、とても広い教養のある人物。この人の元には人が集まり、多くの人物にも影響を与えています。
そんな人の瞳が見つめる深度、世相や人を見通す視野の広さ、重政さんが見ていた情景を隣で見られること、そしてその隣を歩ける貴重な時間を、大切に必死に過ごしていきたいと思います。
「軍師官兵衛」以来、2度目の大河ドラマ。もちろん緊張もあり、高揚もありますが、まずは楽しんでその人物・時代を生きる人として、スッと存在できたらと思っております。
役への貢献、作品と向き合う姿勢、集中力の高さ、どの作品を見てもストイックに真摯に役と向き合っている横浜流星さんとの共演がとても楽しみです。
蔦重さんや絵師の皆様と共に過ごす時間が多くなると思いますので、当時の江戸文化を世に弾き出していった面々のように、切磋琢磨しつつ、自由で創造性で満ちた現場になればと思います。
魅力的な共演者ばかりで、森下さんが描く素晴らしい世界を縦横無尽にそれぞれが駆ける姿を、ひとり想像しているこの時間がとても幸せで、実際に動く姿を早く拝みたいと、今か今かと楽しみにしております。
今回描かれる時代ですでに活躍しているところからのスタート。たしかに重圧もありますし、どうしようかと思っている部分も正直あります。
しかし、重政さん自身は自分が売れている、人気があることに意識を向けるよりもきっと、より美しく、より新しく、より面白く、と目の前のものを描く楽しさ、広がっていくことに高揚し、スピード感を持って挑んでいたのだと思います。人気であることは周りが決めることで、きっと渦中の本人は歩いてきた軌跡よりも、今現在、さらには先の見えない未来を必死に見据えていたことを思うと、そこに縛られずに心の底から様々なことに感動していくことが大切なのではないかなという思考になりました。
その共振した姿が、結果、魅力的になるように、自然と人が集まる人物になるように、誠心誠意、江戸の町を自由に生き抜きたいと思います。
芹澤興人 コメント
大河ドラマの現場は独特の緊張感があり、いつも身が引き締まります。その空気感をまた体験できることが嬉しいです。
この時代の掟や慣例に対して、どの程度意識的に従っているのか、もしくは無自覚に従ってしまっているのか、そのさじ加減が小泉忠五郎を演じる上での命綱になる気がしています。
いずれにしても、すごく真面目な人物だなという印象を持ちました。
その上で、横浜流星さん演じる蔦屋重三郎との対比、抽象的な表現になってしまいますが、似て非なる立場から物事を見た時の「解像度の違い」を表現できたら、忠五郎も蔦屋重三郎も、より魅力的になる気がします。
それを通じて横浜さんと蔦重の背中を押せるように頑張りたいです。
現場でお会いすることを楽しみにしています。
また、渡辺謙さん演じる田沼意次の領地が静岡県牧之原市にあったことで、地元の方々が大変盛り上がっていると聞いています。
静岡県の出身者として、大河ドラマ「べらぼう」を一緒に盛り上げていけたら嬉しいです。
水沢林太郎 コメント
大河ドラマや時代劇の経験がない僕が「べらぼう」に参加させて頂けることに驚きと喜びを感じています。
留四郎は、歴史上に存在しない人物なので「べらぼう」の世界観から大きく逸脱せずに、皆様から愛されるよう精一杯、心を込めて演じていけたらと思っています。
蔦重・横浜流星さんや、次郎兵衛・中村蒼さんからお店を任されている身でもあるので、まずは一緒にお芝居をさせて頂く際は、僕自身、安心感のあるお芝居を心掛けていきたいと思っていますし、先輩方から沢山のことを学んでいけたらと思っています。
丁寧に、そして愛されるように、最初から最後まで、留四郎らしく演じることが出来るように頑張っていきます。
沢山の方に、より多くの世代の皆様に観て頂けたらと思っています!
里見浩太朗 コメント
「どうする家康」に続き、
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」またまた大河ドラマにお声をかけて頂き大変喜ばしく思っております。
大河ドラマとして久しぶりに町人物の物語。
日本の文学や文化、出発点に光を当てる作品だと期待しております。
登場人物も長年、時代劇の中で生きてきた私にとっては見覚えがあると云うか聞き覚えがあるそんな人物がたくさん登場します。
そんな人物を、それぞれの俳優さん達がどの様に演じて下さるのか他人事のように楽しみで心がワクワクします。
私が演じさせて頂く、須原屋市兵衛はさてさて今の世の中で云えば古い大きな骨董屋の主人と東大の文学部の教授を合わせたような人物といった所でしょうか?
とにかく今は頭の中はいろいろなことがぐるぐる回転しております。
横浜流星さんはまだ一度もお逢いした事がありませんが、今まさに光輝く星、若さと二枚目ぶりを大いに発揮して、ファンの皆様、視聴者の皆様を魅了して頂きたいと思っております。
私も早く芝居で絡む日を楽しみにしております。
皆様どうぞ宜しくお世話になります。