「告白」生田斗真、劇中の演技は「マジでビビッてます」 (original) (raw)
「告白」生田斗真、劇中の演技は「マジでビビッてます」ヤン・イクチュンに圧倒される
2024年5月31日 22:10 4
映画「告白 コンフェッション」の初日舞台挨拶が本日5月31日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、ダブル主演を務めた生田斗真とヤン・イクチュン、ヒロイン役を務めた奈緒、監督の山下敦弘が登壇した。
福本伸行原作によるマンガを映画化した「告白 コンフェッション」では、死を覚悟した親友の最期の告白を聞いてしまった男と、過去の殺人を打ち明けてしまった男が密室で織りなす気まずい一夜が描かれる。親友と登山の最中に遭難する浅井啓介を生田、16年前の罪を告白するリュウ・ジヨンをヤン・イクチュンが演じ、事故死したとされていた2人の同級生さゆりに奈緒が扮した。
生田は「つらい撮影も、眠い撮影も、この日のためにがんばってきたものなので。報われてうれしい」と晴れやかな表情を浮かべる。「つらくて眠くて、実は暑い撮影だったんです。雪山で遭難する撮影なんですけど。本当に暑くてたまらなかった」と明かす生田を、ヤン・イクチュンが日本語で「しっかりしろ!」と一喝すると、2人は目を見合わせて笑い転げた。
狂気をむき出しにした演技で役を体現したヤン・イクチュン。生田は「たくさんの刺激をいただき、素晴らしい出会いに感謝しています」「体からほとばしるパワーがすごい。吹っ飛ばされるぐらいの勢いだった!」と初共演を振り返る。奈緒も「本当に優しい方です。私が首を絞められるシーンでも『この石が危ないですね』って地面を整えてくださっていました(笑)」とエピソードを披露。ヤン・イクチュンは謙虚に受け止めつつ、「私の役はエネルギーを発散するような人物。あんなにしっかり実感を持って受け止めてくださった俳優さんは生田さんが初めてでした」と絶賛する。かと思えば「私の演技に本当に怖がっていて、あまりにもビビりすぎなんじゃないかという瞬間もありました(笑)」とにんまり。生田は「あれはね、マジでビビッてます(笑)。一緒にお芝居していると感情を引き上げていただく感覚でした」と感謝を伝えた。
そんなヤン・イクチュンの演技について、山下から思わぬ裏話が。現場入りしてすぐの頃、喫煙所で二人きりになったという山下とヤン・イクチュン。演技プランについて相談されるも、通訳がいなかったため山下は英語で「creepy」と絞り出したが、うまく意図が伝わらず、ヤン・イクチュンの「crazyでいいですか?」という問いを受けてうっかり了承してしまったそう。山下は「“こう”なっちゃったのは喫煙所の会話が原因かなって。あそこまで振り切れるとは想像していなかったけど……結果オーライです!」と満足げにうなずいた。
イベントでは映画の公開を祝して、原作の作画担当・かわぐちかいじが花束を持って壇上へ。実は本日、観客と一緒に2回目の鑑賞をしたというかわぐちは「皆さん息を詰めて、食い入るようにご覧になってました」と報告する。そして「原作を読んで『追い詰められた人間の狂気の話だ』という感想が多かった。でも映画を観てわかるように、決して狂気ではありません。狂気に至ればまだ楽なんですが、人間性のギリギリを保った者たちの話。だからつらいんです。人間性ギリギリのところをうまく表現してくださっていて、すごい映画になっていました!」と手放しで作品を褒めたたえた。またヤン・イクチュンの監督・主演作「息もできない」のファンだと明かすと、ヤン・イクチュンは「うまく演じられたか不安なところもありましたが、好意的な感想をいただいて本当にうれしい」と安堵していた。
「告白 コンフェッション」は全国で上映中。
(c)2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
映画「告白 コンフェッション」予告
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