濱口竜介の映画論まとめた書籍発売、書き下ろし稿も掲載 (original) (raw)

濱口竜介の映画論をまとめた書籍発売 レクチャーを活字化&書き下ろし原稿も掲載

2024年6月28日 18:00 3

濱口竜介が著した「他(た)なる映画と 1」「他なる映画と 2」が7月3日に発売される。

濱口は映画「ドライブ・マイ・カー」で第94回アカデミー賞 国際長編映画賞に輝き、同作で第74回カンヌ国際映画祭、「偶然と想像」で第71回ベルリン国際映画祭、「悪は存在しない」で第80回ヴェネツィア国際映画祭にて受賞を果たした。

「他なる映画と 1」「他なる映画と 2」には、彼がこれまでに発表してきた映画論をまとめて掲載。1巻目の「映画講座」編では仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーが初めて活字化された。「映画批評」編となる2巻目には、作品レビューや映画をめぐる論考・エッセイ、日本語未発表原稿を収録。さらにロベール・ブレッソンの「シネマトグラフ覚書 映画監督のノート」を論じた原稿といった書き下ろし2本も載っている。「他なる映画と 1」は432ページ、「他なる映画と 2」は384ページで構成。どちらも税込2750円で販売される。各書の目次は下部に記した。

刊行記念イベントとして、7月21日に東京・東京堂書店で濱口と映画ライター・編集者の月永理絵によるトーク&サイン会を実施。なお月永は「悪は存在しない」「偶然と想像」の劇場用パンフレットの編集を手がけている。予約受付はすでに始まっているので、東京堂書店の公式サイトを早めにチェックしよう。

また7月25日には東京のアテネ・フランセ文化センターで「濱口竜介『他なる映画と』刊行記念 他なる映画のからだたち」が行われる。イベント内では「他なる映画と」1・2で取り上げられた「KAZUO OHNO」「海とお月さまたち」「ジャン・ルノワールの演技指導」を上映。濱口は“勉強会”を一緒に開いてきた、ダンサーで振付家の砂連尾理、芸術学研究者の平倉圭とともにトークを繰り広げる。チケットは7月7日10時にPeatixで発売。