タイムスリップした侍描くチャンバラ活劇、8月公開 (original) (raw)
幕末の京都から現代の時代劇撮影所にタイムスリップした会津藩士を描く映画「侍タイムスリッパー」が、8月17日に東京の池袋シネマ・ロサで公開される。
監督・脚本・撮影・編集などを安田淳一が担った本作は、幕末に生きる会津藩士・高坂新左衛門を映し出すチャンバラ活劇。新左衛門は幕末の夜に長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失い、目を覚ますと現代の時代劇撮影所にいた。行く先々で騒ぎを起こし、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然とするも、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と思いを決める。新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに、撮影所の門をたたき、「斬られ役」として生きていこうとする。山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうのらが出演し、殺陣は清家一斗が手がけた。
今作は安田にとって長編3本目。“脚本が面白い”という理由で東映京都撮影所が特別協力をしており、10名足らずのロケ隊で作品は完成した。2023年10月の京都国際映画祭ではプレミア上映が行われている。このたび予告編がYouTubeで公開され、新左衛門が撮影所に迷い込む場面や、斬られ役として活動するさまが収められた。風間杜夫からは「色々な時代劇に対するオマージュも込められて、CGを使ったり、ワイヤーで飛んだりとかっていうんじゃなくて、昔ながらの立ち回りを基本にした痛快チャンバラ。山口馬木也の朴訥とした田舎侍ぶりが本物にしか見えない」とコメントが寄せられている。
また、7月18日から8月4日までカナダ・モントリオールで開催される第28回ファンタジア国際映画祭への正式出品が決定。「A SAMURAI IN TIME」という英題で上映される。
映画「侍タイムスリッパー」予告編
風間杜夫 コメント
あっという間の2時間11分。一気に観た。
色々な時代劇に対するオマージュも込められて、
CGを使ったり、ワイヤーで飛んだりとかっていうんじゃなくて、
昔ながらの立ち回りを基本にした痛快チャンバラ。
山口馬木也の朴訥とした田舎侍ぶりが本物にしか見えない。
侍魂がうまく描かれたとても楽しい娯楽時代劇だ。
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