森山未來「化け猫あんずちゃん」で癒やしの波届けたい、招き猫発祥の地でヒット祈願(写真11枚) (original) (raw)

森山未來「化け猫あんずちゃん」で癒やしの波届けたい、招き猫発祥の地でヒット祈願

2024年7月8日 13:27 1

日仏合作アニメーション映画「化け猫あんずちゃん」の公開直前大ヒット祈願イベントが、本日7月8日に東京・今戸神社で開催。キャストの森山未來五藤希愛市川実和子、監督の久野遥子山下敦弘、プロデューサーの近藤慶一、エマニュエル=アラン・レナール、ピエール・ボサロンが出席した。

いましろたかしの同名マンガを原作とする本作は、子猫のときにお寺の和尚に拾われたが何年経っても死なず、30年が経過した頃には人間の言葉を話すようになった化け猫のあんずちゃんを主人公に据えた物語。森山があんずちゃん、五藤が和尚の息子に連れられた11歳の娘かりん、市川がかりんの母・柚季を演じた。

“招き猫”発祥の地と言われる今戸神社にて、本作の大ヒットを祈願した森山たち。炎天下の中、集まった報道陣に対し森山は「大丈夫ですか、皆さん? 倒れないでください!」と気遣いを見せ、「2020年のパイロット版から参加していて、撮影は2022年夏にスタートした。それがこんなに大きな映画になって、ここ今戸神社という素敵なシチュエーションで祈願をすることができてうれしく思います」と挨拶する。

実写で撮影した映像からアニメーションにトレースするロトスコープの手法を採用した本作。市川は「稽古のような現場でした。(森山は)猫耳のカチューシャを付けてやってましたよね」、森山は「ガンマイクの写り込みとかを気にせず撮影しましたし、照明もなく、ある種の“自主映画”感がありましたよね(笑)」と撮影を振り返る。完成した作品を観た感想を尋ねられると、森山は「ロトスコープで切り取られた動きがアニメにトレースされていて、音声のほとんどが現場で生まれたものを使っていた。不思議な臨場感や没入感があります。もちろん作画も素晴らしいです!」と手応えをのぞかせた。

また五藤は「実際のお芝居の掛け合いや動きが、ロトスコープ手法を使ってこだわって描かれていました。感激しましたし、なにより私が初めて演技をさせていただいたかりんちゃんをアニメーションで観ることができてうれしかったです」と笑顔をのぞかせる。市川もロトスコープについては「リアルで驚きました! 映像も美しいですし、本当にあんずちゃんがいるかのような気がしましたね」と明かした。

久野は「皆さんのお芝居が本当に素晴らしかったので、これをアニメーションにしたときにその印象がなくならないように気を付けました。撮影時は今日のように暑い日で、汗をかいてお芝居をしているのを見て(アニメーションでは)“玉のような汗”にしてみたり、ロトスコープならではの表現ができたと思います」と述べた。本作は第77回カンヌ国際映画祭では監督週間に、アヌシー国際アニメーション映画祭2024では長編コンペティション部門に正式出品されており、山下は「カンヌには“癒やし枠”で呼ばれた気がします。温かく迎えていただきましたね」と回想する。

最後に森山は「国内だけでなく海外でも上映される作品。癒やしの波がどんどん広がっていったらなと思います」とメッセージを送った。

「化け猫あんずちゃん」は7月19日より全国ロードショー。

(c)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会

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