河合優実「ナミビアの砂漠」主人公に2つの魅力を入れ込む (original) (raw)

映画「ナミビアの砂漠」の公開記念舞台挨拶が本日9月7日に東京・TOHOシネマズ 日本橋で行われ、キャストの河合優実金子大地寛一郎、監督を務めた山中瑶子が登壇した。

本作は何に対しても情熱を持てず、恋愛すら暇つぶしだと感じている21歳のカナの物語。劇中では、もがき、ぶつかり、自分自身に追い詰められていく彼女の姿が描かれる。河合がカナ、金子がカナと付き合い始める自信家なクリエイターのハヤシ、寛一郎がカナに尽くすが捨てられる“優しくても退屈な男”ホンダを演じた。

河合は「決して大規模な作品ではないですし撮影期間も短い中、意見を出し合いながら作り上げた映画が、このように時間を掛けてさまざまな人の手に渡っていくのを実感しています。初日を迎え、皆さんの感想や受け取り方を知っていくのが楽しみです」と言葉をつなぐ。また彼女は「映画はここから旅立っていくので、あとは祈りながら見守っていくだけです」と笑顔を見せた。

金子は「(映画の公開は)うれしいですけど、ちょっとさみしい気持ちです。この4人で集まるのはたぶん、これが最後のイベントなので……」と素直な思いを吐露。寛一郎は「金子くんとは劇中で絡みがないですし、河合さんとの共演も撮影日数は少ない。このプロモーション期間で、皆さんの人となりを知ることができ楽しかったです」と振り返る。MCから「河合さんはどんな人ですか?」と尋ねられると、寛一郎は「そんな一言では言えないですよ(笑)。意外とお茶目なところはあります」と回答した。

山中は「カナという限定された個人の狭い世界のように見えると思いますが、今の日本の空気感についても考えていました。自由に撮らせていただきましたし(キャストの)皆さんと共闘し、いい映画になったと思っています」と伝える。カナについて河合は「キャラクターとしてはエキセントリックですが、同時に(観客に)“自分の話”だと思って重ねてほしかったので、バランスを意識しました。東京ですれ違うような女の子像と、映画として面白い生き物、どちらの魅力も入れ込みたいと思いました」と語った。

金子は「誰かをイメージしたわけではありませんが、(ハヤシを通して)自分の本質的なところが見えるかもしれないと思いました。皆さんがハヤシをどう思ったのか気になります」と言及。寛一郎が「ホンダの登場シーンはスタッフさんの体験談をもとに作っています。リハーサルでは、その体験をした方の前でお芝居をして。山中さんが『今の、近いですか?』と聞いていました(笑)」とエピソードを明かすと、河合は「『もっとひざが先に落ちる感じすね……』とか、具体的に教えてくれましたよね」と回想し、笑いを誘う。

アメリカ、カナダ、フランス、台湾、韓国での公開が決定した本作。山中は「海外のお客さんの感想を見ていると注目ポイントがそれぞれ違って、気になってしょうがないです。脱毛サロンのSF感に面白さを感じてほしいです」、河合は「山中さんの映画を世界の人に知ってほしいという気持ちがあるので、どういうふうに観てもらえるのかワクワクしています」と呼びかけた。

映画「ナミビアの砂漠」は全国で公開中。

(c)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

映画「ナミビアの砂漠」予告編

開始5秒で心をつかまれた「ロッキー」

2025年7月5日午前4時18分

田村悠人

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