「あのこと」監督が「エマニエル夫人」を新解釈 (original) (raw)

「あのこと」オードレイ・ディヴァンが「エマニエル夫人」を新解釈、2025年1月公開

2024年9月22日 10:00 2

フランス映画「あのこと」を手がけたオードレイ・ディヴァンの監督作「エマニュエル(原題)」が、2025年1月10日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で順次公開される。「燃ゆる女の肖像」「TAR/ター」のノエミ・メルランが主演を務めた。

スペイン現地時間9月20日に開幕した第72回サン・セバスティアン国際映画祭(SSIFF)のオープニングを飾り、世界初披露された本作。1974年にシルヴィア・クリステル主演で映画化された、エマニエル・アルサンによる官能文学「エマニエル夫人」をディヴァンがまったく新しい解釈で現代によみがえらせた。仕事でオーナーからの査察を依頼されたエマニュエルは、香港の高級ホテルに滞在しながらその裏側を調べ始めるが、ホテル関係者や妖しげな宿泊客たちとの交流を通じて禁断の快楽へといざなわれていく。

キャストにはメルランのほか、ウィル・シャープジェイミー・キャンベル・バウアーチャチャ・ホアンアンソニー・ウォンナオミ・ワッツらが名を連ね、「美しき棘」の監督で知られるレベッカ・ズロトヴスキがディヴァンとともに脚本を執筆した。

映画祭のオープニング上映前に行われた記者会見では、ディヴァンが「今作をリメイクとは考えていません」と語る。「“エロティシズム”とは何を隠し、何を見せるかということだと考えています。1970年代に映画化された作品は、その枠を拡大しようとするものでした。そして実際に拡大されたため、人々の記憶に強く残りました。私は異なる試みとして、あえて枠を設けてみたのです。今はすべてを見たければ、インターネットやポルノがあります。そういう時代でも、観る者の想像力を掻き立て、エロティックな映画に人を引き込めるのか? それを考えて取り組みました」と続け、新たなエロティシズムを描き出すことに挑戦したと述べた。

また主演のメルランは本作への出演について「オードレイ監督も『あのこと』も大好きで、彼女のまなざしや作品のファンなので、お声掛けいただいてうれしかったです。ワクワクしながら脚本を読んで、とても強いつながりを感じました。エマニュエルの中に私がいたんです。映画の冒頭では、エマニュエルは抜け殻のように心と身体が解離しています。そこから、本当のエマニュエルになろうとする彼女の旅が始まります。本当の自分とつながり、悦びを得て、すべてから解放されるために。ストーリーがすんなり腑に落ちたので、お受けしました」と説明した。

なお本作は10月28日から11月6日にかけて開催される第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門での上映も決定している。

※「エマニュエル」はR15+指定作品

(c)2024 CHANTELOUVE - RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – PATHÉ FILMS

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