中国ドラマ「子夜帰」「書巻一夢」など紹介 (original) (raw)
中国ドラマ「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~」や「一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-」などを手がけてきた檸萌影視によるラインナップ発表会が本日10月31日に第37回東京国際映画祭に併設されるビジネスコンテンツマーケット・TIFFCOM内で開催。同社のジェネラルマネージャー、ルー・ユー(陸雨)らが東京・東京都立産業貿易センター 浜松町館で行われたセミナーに登壇した。
映画やテレビ番組、アニメーションなどのコンテンツホルダーと世界各国のバイヤーが一堂に会するTIFFCOM。国際共同製作やセミナー参加などを目的にコンテンツ業界の関係者が多数参加する。このたび実施された「Linmon Production 2025-2026 中国歴史ドラマ 制作ラインナップ 発表」では、今後公開が予定されている「子夜帰」「書巻一夢」などの新作ドラマが紹介された。
設立10周年を迎える檸萌影視の共同創始者であり副社長のジョウ・ユアン(周元)は「檸萌は『30女の思うこと ~上海女子物語~』や『小歡喜(原題)』などの現代ドラマとともに、時代劇の制作に力を注いでおり、これまでに『扶揺』などいくつかの大ヒット時代劇の立ち上げに成功しています」と述べ、2023年に中国で配信がスタートした「一念関山」に触れつつ「中国国内で高い人気を獲得しただけでなく、国際市場でも非常に好調な成績を収めており、今後もその人気は続くと考えています」と語る。「一念関山」は特定の時代を舞台としてはいないが、実際の歴史を参考にし、伝統的な中国の文化や遺産から多くの要素を参考にしているそうで「薔薇戦争にインスピレーションを得た『ゲーム・オブ・スローンズ』と同様に、『一念関山』では、中国の歴史を基盤とした豊かなフィクション世界を楽しむことができます。欧米の大手スタジオが手がける歴史作品と同じく、没入体験ができます」と魅力を伝えた。
続いて登場した同社のアレックスが紹介する新作ドラマ「子夜帰」は、シュー・カイ(許凱)とティエン・シーウェイ(田曦薇)が共演する時代劇。唐の都・長安を舞台とした同作は、幻想的な世界観を持った作品だそうで「ヒロインは半人半猫、そして主人公は彼女と正反対のアイデンティティを持ったデーモンハンターです。劇中では彼らの成長とロマンスを魅力的に描いていきます」と言及した。
そしてリー・イートン(李一桐)とリウ・ユーニン(劉宇寧)がタッグを組む「書巻一夢」も登場。同作では売れない女優が、脚本の世界に入り込んでしまうことからストーリーが展開していく。アレックスは「彼女は悲惨な運命から逃れるため奮闘します。コメディと政治的陰謀を融合させたこのドラマは、運命に抗う登場人物たちに焦点を当てているんです」と説明し、「檸萌は今後も東洋文化を時代劇に取り入れ、創造性と緊張感に富んだ物語を提供していきます。そして、私たちは洗練された演出と豊かな文化的表現を通じて、中国の物語を世界に届けることに尽力していきます」と意気込んだ。
そのほかイベントでは、「一念江南」「猟罪図鑑~見えない肖像画~」シーズン2や、第37回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている映画「チャオ・イェンの思い」が紹介された。