イギリスのフィルム・ノワール特集上映、日本未公開5本 (original) (raw)

フィルム・ノワール映画祭の第2弾として、「ブリティッシュ・ノワール映画祭」が2月22日から3月7日、3月15日から21日まで東京・K's cinemaで開催されるとわかった。

本特集ではイギリスのノワール作品13本がラインナップされ、アルベルト・カバルカンティロバート・ハマーバジル・ディアデンによるオムニバス「夢の中の恐怖」や、東西冷戦下のドイツを舞台とした「二つの世界の男」、ディアデンが殺人を犯した青年と彼を追う警官を描いた「兇弾」などを観ることができる。

さらに日本未公開の5作品も並び、ジョン・ボールティングの「ブライトン・ロック」、キャロル・リードが監督した「ミュンヘンへの夜行列車」などがスクリーンに。のちにクリント・イーストウッド主演作品を多く手がけるドン・シーゲルの監督作として1946年に製作された「ビッグ・ボウの殺人」も特別上映される。

解禁されたメインビジュアルには、「ブライトン・ロック」よりリチャード・アッテンボロー扮する主人公ピンキーの姿がデザイン。あわせて映画評論家の吉田広明から寄せられたコメントを後掲している。

プログラムの詳細は後日発表。上映期間中にはトークイベントも予定されている。

ブリティッシュ・ノワール映画祭

2025年2月22日(土)~3月7日(金) / 3月15日(土)~21日(金)東京都 K's cinema

上映作品

吉田広明(映画評論家)コメント

「ブライトン・ロック」のエキセントリックでかつ純真という捻じれた少年を演じるリチャード・アッテンボロー、「兇弾」で同じく未成年の犯罪者として異彩を放つダーク・ボガート、「街の野獣」(赤狩りでアメリカを亡命する直前に、ジュールス・ダッシンがイギリスで撮影)で強欲な夫から逃れようとあがくバーのマダムや、「日曜日はいつも雨」でも凡庸な生活にあえぐ主婦を演じたグーギー・ウィザースなど、魅力的な俳優にも事欠かない。そしてイギリスを代表する映画作家、パウエル=プレスバーガー、キャロル・リードのノワール。ブリティッシュ・ノワールの多彩な魅力を今こそ発見していただきたい。

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