フードスタイリスト飯島奈美が映画「敵」の料理を語る (original) (raw)

映画「敵」の料理はモノクロでもおいしそう、手がけたのはフードスタイリスト飯島奈美

2024年12月31日 17:00 5

長塚京三が主演、吉田大八が監督を務めた映画「」より、新たな場面写真と劇中の料理を手がけたフードスタイリスト・飯島奈美のコメントが届いた。

筒井康隆の同名小説をもとにした「敵」の物語は、妻に先立たれた元大学教授・渡辺儀助のもとに「敵がやって来る」と不穏なメッセージが届くことから展開していく。長塚が儀助、瀧内公美が清楚で妖艶な魅力を持つ教え子の鷹司靖子、黒沢あすかが死んでなお儀助を支配する妻・渡辺信子、河合優実が儀助を翻弄する謎めいた大学生・菅井歩美に扮した。

場面写真に収められたのは、妻に先立たれ、20年間一人暮らしをしている儀助による手料理の数々。網で焼く鮭、ハムエッグ、お茶漬け、冷麺、自ら串を打った焼き鳥が切り取られた。

飯島は「モノクロの画面に料理がどう映るか心配でしたが、初めての経験だったので映像を確認させてもらいながらワクワクした気持ちで取り組みました」と撮影時を回想する。そして「贅沢ではないですが、こだわりのある豊かな食事になっていると思います」とも語った。

「敵」は、1月17日より東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。

飯島奈美 コメント

少し不器用な手つきで食材を大事に扱って自分の思う通りに料理を作る儀助の姿が、料理を美味しそうに見せていると思います。
モノクロの画面に料理がどう映るか心配でしたが、初めての経験だったので映像を確認させてもらいながらワクワクした気持ちで取り組みました。焼き鳥の焼き目は食材の香ばしさを感じるようにしっかりつけたり、蕎麦や冷麺は、できるだけ直前に茹でてから冷水でしっかり締めてツヤ良くシャッキリさせました。温かいものは湯気が見えるように気を配り、鮮度のいい食材を準備して、ちゃんとおいしくなるように作りました。贅沢ではないですが、こだわりのある豊かな食事になっていると思います。

(c)1998 筒井康隆/新潮社 (c)2023 TEKINOMIKATA

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