木村文乃と田中樹が「連続ドラマW I, KILL」W主演 (original) (raw)

木村文乃田中樹SixTONES)が、WOWOWと松竹・松竹京都撮影所によるタッグ作「連続ドラマW I, KILL(アイキル)」でダブル主演を務めることが明らかに。あわせて新たなティザー映像と、木村・田中のクランクアップコメントが到着した。

関ヶ原の合戦から35年後の日本を舞台にした本作。人を襲い、食らう化け物「群凶(Gun-kyou)」に囲まれた極限の世界の中で、血のつながらない娘・トキを守るために立ち向かう女性・お凛と、すべてを失い絶望しながらも自らの生い立ちを知るべく旅をする男・士郎の姿が描かれる。忍びであった過去を隠しながら医師の助手として働いていたお凛を木村が演じ、人の意識を持ったまま群凶になってしまった“半群凶”の士郎に田中が扮した。

撮影は、2024年10月から11月にかけて松竹京都撮影所を中心に京都近郊で実施。木村は「サバイバルスリラーという怖そうな入り口ではありますが、壮大な親子の物語です。人が人から生まれる以上絶対に切れない古からの因縁との葛藤と成長を、時々“群凶”を愛でながら見守って頂けたら嬉しいです」とつづる。日本刀での立ち回りに挑戦した田中は「普段使う体の筋肉も脳もまったく別物だと感じ、グループ活動とはまた違う、色々な試行錯誤を繰り返しました」と述懐し、「まだ詳しくは言えないのですが、さらに『とある挑戦』をしているので、その部分もぜひ楽しみにしていただければ」と語った。

このたびYouTubeで公開された映像には、群凶たちがはびこる混沌とした村の様子や、鎖でつながれた士郎の姿、お凛がトキを抱き抱えて走るシーンなどが映し出される。監督は、映画「ゴーストマスター」のヤング ポールがメインで務め、もう1人の監督として服部大二も参加。脚本は、映画「正欲」や「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」の港岳彦のほか、ばばたくみ、川滿佐和子が担当した。

全6話の「連続ドラマW I, KILL」はWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで5月から放送・配信される。

「連続ドラマW I, KILL」ティザー映像

連続ドラマW I, KILL

WOWOWプライム、WOWOWオンデマンド 2025年5月 放送・配信スタート
※全6話
※第1話無料放送

木村文乃 コメント

「生き抜いたな」と思いました。最後まで皆さんに支えられながらたどり着きました。
今回は、実際にやってみないと分からないということが本当にたくさんありましたが、現場で「できない」とは誰も言いません。「やってみよう」って、ゼロから作り上げる。誰一人の想いも零したくないし、みんなの想いが実るようなシーンを作り上げたい。現場に来る度に毎回「さぁどうしてやろう」という気持ちで一日が始まったのは、現場の皆さんが培ってきた技術力や経験値を超えてくる未知の作品に対する「いいものを作りたい」という波に乗せていただいていたからだろうなと思います。

この作品はおどろおどろしく脅かしにくるとか、わざとグロテスクなシーンを見せるということはありません。群凶は、いわゆるモンスターやクリーチャーではなくて。人が人として生きた結果、群凶になってしまって、死ぬことができずにさまよってしまうという“人間の成れの果て”。ちゃんと人なんです。群凶になるまでは人として泣いて笑って喜んで悲しんで、その果てにこうなってしまったと分かる特殊メイクと、演出と、オーディションを勝ち抜いて選ばれた方々が演じていらっしゃるので、好きになっちゃうんです。

物語の中でお凛が自分の生きる道を決めた時に、私も「人生の目標探し」というか、それ自体が「生きる」という意味なのかなと思いました。私のあふれ出て止まらない好奇心と、精神、体力の限界に行き着いた今「これが私の生きる意味だったんだ」と思える作品になったのかなと思えています。

この作品の主人公はかっこいいスーパーヒーローでも、かわいいヒロインでもありません。言いたいことも言わないし、思っていても口に出さない。誰よりも大切に想っているのにそれが空回りしたり。風化しつつある忍ぶ日本人らしさというものを描けたなと思っています。サバイバルスリラーという怖そうな入り口ではありますが、壮大な親子の物語です。人が人から生まれる以上絶対に切れない古からの因縁との葛藤と成長を、時々“群凶”を愛でながら見守って頂けたら嬉しいです。

田中樹 コメント

このようなジャンルの作品は初挑戦だったので、立ち回りや所作など不慣れな部分のつらさはありました。普段はダンスでも筋肉痛にならないのに、全身が筋肉痛になったり。普段使う体の筋肉も脳もまったく別物だと感じ、グループ活動とはまた違う、色々な試行錯誤を繰り返しました。
このプロジェクト自体がすごく注目を浴びるものだと思います。また、本作で初めて僕を知った人たちが、僕のグループ活動にたどり着いたりしてくれたら嬉しいなと思いながら必死にやっていました。今後もお芝居の仕事をさせていただくことがあれば、この経験は、ひとつの自信になるのかも知れません。

士郎は半群凶というキャラクターなので、その塩梅がとても難しかったです。見ている人に違和感や異質感、恐怖感も覚えてもらいたいと思いつつも、士郎という人物を好きになってもらいたい。その両極端な想いが僕の中で存在していました。全6話の中にどう変化をつけながら伝えていくか、士郎のストーリーを作るのも大変でした。そして、まだ詳しくは言えないのですが、さらに「とある挑戦」をしているので、その部分もぜひ楽しみにしていただければ嬉しいです。

「I, KILL」というのは、キーワードでありメッセージだなと僕は感じています。この作品が、恐怖心を煽るだけ、かっこいい立ち回りを見せるだけになってしまう可能性もある中で、「I, KILL」「生きる」というメッセージをブレずに主軸に進めていくことができました。だからこその説得力であり、それこそがこの作品の芯なのだろうなと思っています。

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