山田洋次「TOKYOタクシー」で倍賞千恵子と木村拓哉が共演 (original) (raw)
松竹創業130周年を記念した映画「TOKYOタクシー」が11月21日に公開決定。山田洋次が監督を務め、倍賞千恵子、木村拓哉が出演することがわかった。倍賞と木村は2004年公開のアニメーション映画「ハウルの動く城」以来の共演で、実写映画では初めてとなる。
本作は冴えない日々を送るタクシー運転手の宇佐美浩二が、ある日、85歳の高野すみれを東京・柴又から、神奈川・葉山にある高齢者施設まで送ることになる物語。すみれは浩二に、いくつかの寄り道を依頼する。次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始め、偶然出会った2人の人生は大きく動いていく。刻々と変化する大都市・東京を舞台に人生の喜びを謳い上げる物語になるという。
原作は松竹配給のもと2023年4月に公開されたフランス映画「パリタクシー」。舞台を東京に置き換えた「TOKYOタクシー」では、山田が朝原雄三とともに脚本を執筆した。木村は「武士の一分」以来、19年ぶりの山田組への参加。撮影はこれから行われ、クランクインを間近に控えている。
山田、倍賞、木村は本日1月23日、東京都内で行われた製作発表記者会見に出席。原作に目を付けた理由について、山田は「かなり重い内容を持っているけれど、とても軽快で、どこかユーモラスに楽しく観られる」「今は非常に重苦しい時代。私たちは先行きの知れない、とてもつらい時代にいると思います。作られる映画もどうしても重い映画が多くなる。こんな時代だからこそ、軽やかに楽しく観たいと思う気持ちは、僕にもあるし、観客にもあるんじゃないか。この素材はそういう作品になれるんじゃないかと思って、取り組み始めました」と語った。
映画ナタリーでは会見の詳報も追って掲載する。
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