松竹が創業130周年、2025年のラインナップ発表 (original) (raw)

「松竹創業130周年記念 2025-26年ラインナップ発表会」が本日1月23日に東京都内で開催。劇場関係者・制作関係者・マスコミ関係者など総勢400名を迎えた。

会見は創業130周年の記念映像上映のあと、代表取締役会長を務める迫本淳一、代表取締役社長の高橋敏弘による挨拶で幕開け。例年は別々に行われる映像部門と演劇部門の会見が合同となり、映画からは「TOKYOタクシー」の監督・山田洋次、キャストの倍賞千恵子木村拓哉が出席。アニメからは「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」に参加した原菜乃華マイカ・ピュ、歌舞伎からは襲名披露狂言を控える尾上菊之助尾上丑之助の親子が登壇した。

迫本は挨拶の中で「お客様の気持ちを第一に考えること」を強調し、もの作りの会社の心がけとして「きちんと人間を描く」「クールに人間を見る」「すべての人に感動を届ける」という3つに触れる。そのうえで「苦しい状況の人、弱い立場にある人の応援歌になるものを作っていこうと心がけています」と話す。また松竹の2つのミッションとして、「日本文化の伝統を継承・発展させ“世界文化”に貢献する」「時代のニーズを捉え、あらゆる世代に多様で豊かなコンテンツを届ける」を挙げた。

2025年の実写の日本映画は、現在公開中の「366日」を含め、現時点で15本をラインナップ。松竹創業130周年記念作品となる「TOKYOタクシー」は11月21日に全国公開される。今回の発表では、住野よるの小説『か「」く「」し「」ご「」と「』、浅倉秋成の小説「俺ではない炎上」の映画化も明らかに。「ミッドナイトスワン」で知られる内田英治の新作も控えていることがわかった。

松竹が配給する洋画の劇映画は2026年春公開までに5本を予定。3月14日に公開される「ロングレッグス」に加え、「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のエマニュエル・クールコルによる新作「The Marching Band(英題)」、世界各国の映画祭で注目を集めた密室サスペンススリラー「Upon Entry(原題)」、ニキル・ナーゲーシュ・バットが監督を務めたインド発のアクション映画「Kill(原題)」、ジェイソン・ステイサムが「ロスト・フライト」の監督ジャン=フランソワ・リシェとタッグを組んだ「Mutiny(原題)」が並んでいる。

映像本部長も務める高橋は「間もなく映連の記者発表がありますが、昨年の年間興収は約2000億円をぎりぎりキープしたと言われています。まだまだ厳しいことには変わりありません。これから発表する弊社の作品が日本の映画界の興行収入の積み上げになってくれると期待しております。全力で取り組んでまいりますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします」と語っていた。邦画、洋画、アニメ映画・ODS作品、テレビアニメなどの映像作品のラインナップ一覧は以下の通り。

また会見では、松竹芸能・松竹エンタテインメントが全国規模の大型オーディション「松竹 JAPAN GP 2025」を開催することも発表。13歳から22歳までの人を対象に、女性俳優、男性俳優、男女タレント(タレント・インフルエンサー)の3部門で募集する。4月頃にエントリーを開始し、今冬にファイナルイベントを開催する予定だ。会見には2021年に行われた前回の「松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST Supported by BookLive」でグランプリを獲得した中島瑠菜も出席した。

※高橋敏弘の高ははしごだか、橋は異体字が正式表記

松竹 映像部門ラインナップ(2025年~2026年)一覧

邦画

アニメ映画・ODS作品

洋画

ODSコンテンツ作品

テレビアニメ(松竹幹事作品)

テレビアニメ(他社幹事作品)

開始5秒で心をつかまれた「ロッキー」

3

アヒト・イナザワ、ジストニア悪化のためドラム活動中止