テレンス・マリックの初長編「バッドランズ」日本初公開 (original) (raw)

テレンス・マリックの初長編日本初公開、アメリカ封切りから約50年を経て

2025年1月30日 17:00 14

テレンス・マリックの初長編作品「バッドランズ」がアメリカ公開から50年以上の時を経て、3月7日より日本初公開。第1弾ビジュアルが到着し、YouTubeで特報が解禁された。

アメリカで1973年に公開された本作は、1950年代末、米ネブラスカ州とワイオミング州で約2カ月の間に11人が殺された連続殺人事件をもとにした作品。罪を重ねながら逃避行を続けたチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートはまだ10代だった。脚本・製作・監督を担ったマリックは当時、クレジットなしで参加した「ダーティハリー」など数本の脚本を書いたのみでまだ無名の存在。その後、「天国の日々」や「シン・レッド・ライン」によって地位を確立し、「ツリー・オブ・ライフ」にて第64回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した。彼の長編デビュー作となった「バッドランズ」はアメリカ国立フィルム登録簿に記載されるなど、今やアメリカ映画史上、最重要作の一本と見なされている。日本では1980年に「地獄の逃避行」という邦題でテレビ初放送され、劇場公開が待たれていた。

物語は1959年、米サウスダコタ州の小さな町で幕開け。学校ではあまり目立たない15歳のホリーは、ある日、ゴミ収集作業員の青年キットと出会い恋に落ちる。しかし、交際を許さないホリーの父をキットが射殺したことから、2人の逃避行が始まることに。劇中では警察に追われる日々が、ホリーの目を通してどこか夢の中の出来事のようにつづられる。

キットを演じたのは「地獄の黙示録」のマーティン・シーン。ホリーに「キャリー」のシシー・スペイセク、彼女の父に「デリンジャー」のウォーレン・オーツが扮した。

「バッドランズ」は東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開。

映画「バッドランズ」特報

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