キネ旬1位に「夜明けのすべて」「オッペンハイマー」 (original) (raw)
キネマ旬報社が選出する「2024年 第98回キネマ旬報ベスト・テン」の受賞結果が発表。日本映画部門第1位に「夜明けのすべて」、外国映画部門の第1位に「オッペンハイマー」、文化映画部門の第1位に木寺一孝が手がけた「正義の行方」が輝いた。
主演女優賞は「ナミビアの砂漠」「あんのこと」の河合優実、主演男優賞は「夜明けのすべて」の松村北斗(SixTONES)が獲得。主演賞受賞者がともに20代という結果は、2012年度の安藤サクラ・森山未來以来となる。日本映画監督賞には「夜明けのすべて」の三宅唱、日本映画脚本賞には「ラストマイル」の野木亜紀子、外国映画監督賞には「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーランが選ばれた。
助演女優賞は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」に出演した忍足亜希子のもとへ。ろう者の俳優として初の受賞となる。さらに助演男優賞には「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の池松壮亮が選出され、2014年・2019年に続く3度目の受賞となった。新人女優賞・男優賞は「ぼくのお日さま」の中西希亜良、越山敬達に贈られる。加えて読者選出日本映画監督賞は三宅、読者選出外国映画監督賞はノーラン、読者賞は「映画のまなざし転移」の斎藤環に決まった。
河合は「本当にありがとうございます。今回選んでいただいた2本は自分にとってほかの何にも代えがたい映画なので、そのような作品で選んでいただきとても嬉しいです。『キネマ旬報』の表紙を主演女優賞というかたちで飾れることも、とても光栄に思っています。未来への糧としたいと思います」とコメント。松村は「今回、『キネマ旬報』の主演男優賞という素敵な賞をいただき、この賞の歴史と、いままで受賞された方々のお名を見ながら、とても光栄に思っております。映画を通して、自分がかつて覚えた感動を誰かに受け渡せているんだなと、何かもう一つの“居場所”を見つけられたような気持ちになりました」とつづった。
ベスト・テン2位以下の作品と各個人賞の詳細は、本日2月5日に発売される「キネマ旬報 2月号増刊 2024年キネマ旬報ベスト・テン発表号」に掲載。第98回キネマ旬報ベスト・テン表彰式は2月20日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われる。
2024年 第98回キネマ旬報ベスト・テン 受賞一覧
日本映画ベスト・テン第1位「夜明けのすべて」
外国映画ベスト・テン第1位「オッペンハイマー」
文化映画ベスト・テン第1位「正義の行方」
個人賞
日本映画監督賞:三宅唱「夜明けのすべて」
日本映画脚本賞:野木亜紀子「ラストマイル」
外国映画監督賞:クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」
主演女優賞:河合優実「ナミビアの砂漠」「あんのこと」
主演男優賞:松村北斗「夜明けのすべて」
助演女優賞:忍足亜希子「ぼくが生きてる、ふたつの世界」
助演男優賞:池松壮亮「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」
新人女優賞:中西希亜良「ぼくのお日さま」
新人男優賞:越山敬達「ぼくのお日さま」
読者選出日本映画監督賞:三宅唱「夜明けのすべて」
読者選出外国映画監督賞:クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」
読者賞:斎藤環「映画のまなざし転移」
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