横浜流星、池松壮亮、三宅唱らが毎日映画コンクール登場 (original) (raw)

横浜流星・池松壮亮らが毎日映画コンクールに登場、三宅唱は松村北斗&上白石萌音と「やったね!」

2025年2月13日 15:39 15

第79回毎日映画コンクールの贈呈式が本日2月13日に東京・めぐろパーシモンホールで行われ、作品賞、俳優賞、スタッフ賞などの受賞者が出席した。

毎日映画コンクールは、1946年に毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が創設した映画賞。今回は、ジェンダーレスの観点から俳優部門の男女の区別が撤廃された。

目次

日本映画大賞・外国映画ベストワン賞

日本映画大賞に輝いたのは、松村北斗SixTONES)と上白石萌音が共演した「夜明けのすべて」。同作ではパニック障害とPMS(月経前症候群)を抱えた者同士が、少しずつ互いの殻を溶かし合っていく様子が描かれた。監督の三宅唱は「とってもうれしいです。主演の2人も『やったね!』と喜んでいました」と顔をほころばせる。そして「この映画は、原作小説の大きな器の中で作らせてもらったと思います」と原作者・瀬尾まいこに感謝した。

外国映画ベストワン賞にはクリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」が選出された。贈呈式にはノーランに代わって配給会社ビターズ・エンドの佐竹康成が登壇し、「日本で無事にこの映画を公開でき、たくさんの方々にご覧いただけたことをうれしく思っております」と挨拶する。

主演俳優賞

主演俳優賞は「あんのこと」「ナミビアの砂漠」の河合優実、「正体」の横浜流星へ。河合は「私にとって、とても大切な2作品で賞をいただけて光栄に思っています」とビデオメッセージを寄せ、横浜は「これからも妥協せず志高く、映画業界を盛り上げられるよう精進してまいります」と語った。

助演俳優賞、スポニチグランプリ新人賞

助演俳優賞は「ぼくのお日さま」で元フィギュアスケート選手・荒川に扮した池松壮亮、「一月の声に歓びを刻め」でトランスジェンダーのマキを演じたカルーセル麻紀が受賞。スポニチグランプリ新人賞は「ぼくのお日さま」で注目を集めた越山敬達に贈られた。

監督賞、脚本賞

監督賞は「夜明けのすべて」の三宅。第80回ヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞(審査員大賞)受賞作「悪は存在しない」の濱口竜介が、脚本賞を獲得した。

撮影賞、美術賞、音楽賞、録音賞

撮影賞に「十一人の賊軍」の池田直矢、美術賞に「箱男」の林田裕至、音楽賞に「悪は存在しない」を手がけた石橋英子、録音賞には「十一人の賊軍」の浦田和治が選出された。石橋は海外公演中のため贈呈式を欠席。池田、林田、浦田の3名がステージに上がり、トロフィーを受け取った。

大藤信郎賞

芸術的で実験的な作品に贈られる大藤信郎賞は、監督の伊藤里菜が自身の整形体験をもとに制作したドキュメンタリーアニメーション「私は、私と、私が、私を、」に与えられた。伊藤は「大学の卒業制作として作った、自分にとっては初めてのアニメーション作品でした」と、大変な思いをすることもあったという制作期間を懐かしむ。

ドキュメンタリー映画賞

ドキュメンタリー映画賞は、2022年杉並区長選挙を題材にした「映画 ◯月◯日、区長になる女。」へ。監督のペヤンヌマキは「『映画をもっと(広く)届けることができる』と希望をいただけました」と受賞の知らせを受けたときの思いを伝える。そして「この作品は自分の生活を守りたい一心で立ち上がった記録のドキュメンタリーでもあります」「杉並区を愛する1人ひとりが主役です。全員でいただいた賞だと思っています」と同作をアピールした。なお受賞を記念して、アンコール上映が全国で順次行われる。

TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞

同賞は毎日映画コンクールの中で唯一、一般投票によって決定するもの。日本映画部門は「夜明けのすべて」、外国映画部門では「インサイド・ヘッド2」が選ばれた。

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