アカデミー賞候補の短編アニメ「あめだま」劇場公開 (original) (raw)

アカデミー賞短編アニメ部門ノミネートの「あめだま」2週間限定で劇場公開

2025年2月14日 12:00 16

第97回アカデミー賞で短編アニメーション賞にノミネートされている「あめだま」が、2月28日より2週間限定で劇場公開されるとわかった。

韓国の絵本作家ペク・ヒナの「あめだま」「ぼくは犬や」を原作に、東映アニメーションが21分の短編として製作した本作。コミュニケーションが苦手な少年・ドンドンが不思議なあめだまを通じて心の声を聞けるようになり、初めて他人の心を理解したことで自身の気持ちを伝えることができるようになる過程が描かれる。

監督を西尾大介が務め、嶋陽大がドンドン役で出演。岩崎ひろし山路和弘雨蘭咲木子渡辺いっけい大井希心も声優キャストとして参加し、長谷川義史がドンドンにあめだまを勧める文房具店の店主役で特別出演した。音楽を「ゴジラ-1.0」の佐藤直紀、アニメーション制作を「THE FIRST SLAM DUNK」のダンデライオンアニメーションスタジオが担っている。

通常、短編作品は「東映まんがまつり」としてまとめて劇場公開している東映アニメーション。「あめだま」は同社として初のアカデミー賞ノミネート作品となったこと、映画ファンから劇場公開を求める声が多数届いたことを理由に、このたびティ・ジョイ系列を中心とする全国の19館限定で単独公開が実現。東映アニメーション初の試みとなる。特別興行のため、鑑賞料金は一律1000円。劇場一覧は以下にまとめた。

なお、第97回アカデミー賞の授賞式は日本時間3月3日に米ロサンゼルスのドルビーシアターで開催。ノミネートに際して西尾、プロデューサーの鷲尾天が寄せたコメントも掲載している。

「あめだま」上映劇場

西尾大介 コメント

アカデミー賞ノミネートを受けて

とても光栄な事で信じられないくらいです。
先ずはこの作品を推薦して下さった方々はじめアカデミー賞の運営に関わる総ての方々に感謝します。
そして「あめだま」の総てのスタッフ、キャストの皆には最大限の讃辞を贈りたいと思います。
彼らの真摯で粘り強い仕事ぶりがあってこそこの作品の世界観をより鮮やかに表現できたのだと確信しています。
そして何より私達の作ったこの作品に様々な地域の多くの人たちが共感して下さった事に私は今とても感動しています。
「あめだま」を観て下さった方々やまだ観ていない方々、総ての方々に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます。

鷲尾天 コメント

アカデミー賞ノミネートを受けて

アカデミー会員の皆様、関係者の皆様、ノミネーション本当にありがとうございます。
原作の持つ魅力をいかにして映像で伝えるか、さらに映像として大事なことを突き詰めて考えよう、
というスタッフ全員の誠実な向き合い方が評価されたものだと思っています。
さらなる高みを目指して、皆様に愛される作品となることを心より望んでいます。

©Baek Heena, Toei Animation

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