「ミッキー17」キャストがポン・ジュノの流儀に驚愕 (original) (raw)
映画「ミッキー17」に出演したロバート・パティンソン、スティーヴン・ユァン、トニ・コレットが監督ポン・ジュノとの撮影を振り返るコメントが到着した。
エドワード・アシュトンによるSF小説「ミッキー7」を原作とした本作は、過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務に就いた男ミッキーの物語。身勝手な権力者によって搾取されるミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーが出現したことから事態は一変する。
ミッキーに扮したパティンソンは「ポン監督は最初に『この撮影スタイルは俳優にとって衝撃的かもしれない』と言っていました。通常、映画ではいろいろなアングルから撮影を行うものですが、彼はそれをしません」と、必要なカットだけを撮るポン・ジュノの撮影スタイルに一切の無駄がなかったことを明かした。
またパティンソンは「初日から『ワンシーンの真ん中のセリフだけ撮って、次に進む』みたいな撮影で、最初は『え、もう終わり?』と驚きましたが、この方法だとエネルギーの配分が考えやすいんです。監督は同時進行で編集もしていて、僕にも見せてくれました。そのおかげで、自分の演技がどう映っているのか、それが全体の中でどう機能しているのかをすぐに把握することができました。とてもオープンで、コラボレーションしやすい環境でした」と述懐する。
Netflixオリジナル映画「Okja/オクジャ」に続き2度目のポン・ジュノ作品となるユァンは「監督は、ある瞬間やある特定の意味を持った1コマに放り込まれたときの体を使った視覚的表現、そして力強さや雰囲気を求めている」と語り、ポン・ジュノから「ここが君のフィールドだよ。あとは自由にやってみて」と演出があったことを回想した。
コレットは、自らが描いた“完璧な絵コンテ”で撮影を進めるポン・ジュノの手法に圧倒されたようで「すべてが綿密にデザインされていて、物語の組み立ても細部まで緻密でした。ところが、実際にやってみると、すごく解放感があったんです。シーン全体を通して撮るのではなく、小さなパーツを少しずつ積み上げていくスタイルは特に際立っています。非常に精密で、演技のリズムやトーン、テンポに対するこだわりがすごいんです。でも、むしろそれが自由を与えてくれるんです」と明かした。
「ミッキー17」は、3月28日より全国でロードショー。ナオミ・アッキー、マーク・ラファロも出演した。
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