五百旗頭幸男の新作「能登デモクラシー」5月に公開 (original) (raw)
「はりぼて」「裸のムラ」で知られる石川テレビの五百旗頭幸男が監督したドキュメンタリー映画「能登デモクラシー」が、5月17日より全国で順次公開決定。特報、メインビジュアル、場面写真が到着した。
本作は能登半島の中央に位置し、人口減少の最終段階にある石川県穴水町が舞台のドキュメンタリー。そこで元中学校教師の滝井元之さんは手書き新聞「紡ぐ」を発行し、町の未来に警鐘を鳴らし続けている。石川テレビのクルーが役場や議会に取材を重ねていく中、2024年1月1日に能登半島地震が発生。町の暮らしの行方と人々の営み、そして役場と町議会の関係の歪さを見つめながら、政治やメディアのあるべき姿を浮き彫りにしていく。
五百旗頭は「穴水町には定例会見がない。NHKと民放テレビの取材がほぼ入らず、『ニュース砂漠』が近づく過疎の町で、権力監視の役割を最も担い、町民の信頼が最も厚いメディアは、80歳の元教師が発行する手書き新聞だった。配布は月2回、部数は500部。『バズる』とは隔絶した世界線に、地域を愛し、地道に信頼を紡ぐオールドメディアの姿がある」とコメント。なお同作は2024年5月に石川テレビで放送された番組の劇場版となる。
東風が配給する「能登デモクラシー」は、5月17日より東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場、5月24日より石川・シネモンドほかにて公開。特報はYouTubeで公開中だ。
五百旗頭幸男 コメント
いつからか記者会見は劇場化し、手っ取り早くビューを稼ぐためのコンテンツと化した。映画の舞台、穴水町には定例会見がない。NHKと民放テレビの取材がほぼ入らず、「ニュース砂漠」が近づく過疎の町で、権力監視の役割を最も担い、町民の信頼が最も厚いメディアは、80歳の元教師が発行する手書き新聞だった。配布は月2回、部数は500部。「バズる」とは隔絶した世界線に、地域を愛し、地道に信頼を紡ぐオールドメディアの姿がある。
ドキュメンタリー映画「能登デモクラシー」特報
©石川テレビ放送
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