コロナ禍の“止まった時間”描く映画「季節はこのまま」 (original) (raw)
オリヴィエ・アサイヤスがコロナ禍の“止まった時間”描く「季節はこのまま」5月公開
2025年3月21日 17:00 5
オリヴィエ・アサイヤスが監督・脚本を担ったフランス映画「Hors du temps」が「季節はこのまま」の邦題で公開決定。5月9日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開される。
本作は新型コロナウイルスによって外出が制限された2020年4月を舞台にしたロマンスコメディ。映画監督の兄ポールと音楽ジャーナリストの弟エティエンヌは、それぞれが交際を始めたばかりの恋人とともに、子供の頃に暮らした郊外の家に閉じこもって生活することに。“止まってしまった”時間の中で、彼らは不安を抱えながらも愛と人生の新たな側面を発見していくのだった。
ヴァンサン・マケーニュがポール、ミシャ・レスコーがエティエンヌを演じ、ポールの恋人モルガンにナイン・ドゥルソ、エティエンヌの恋人キャロルにノラ・アムザウィが扮してた。撮影はアサイヤスが幼少期やロックダウン期間を過ごした両親の家で行われ、コロナ禍における自らの体験や自伝的要素が物語に込められている。
本作について「これまででもっともパーソナルで親密な映画」と語っているアサイヤス。敬愛する画家デイヴィッド・ホックニーのある言葉が制作のきっかけになったそうで、「ホックニーがロックダウン中にiPadで、本作の舞台と同じノルマンディーの風景を見て絵を描いたように、自分はこの映画『季節はこのまま』を撮ったのだ」と振り返った。配給はBunkamuraが担当。第74回ベルリン国際映画祭ではコンペティション部門で上映された。
©Carole Bethuel
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