長尾謙杜が「おいしくて泣くとき」で大切にしたこと (original) (raw)

長尾謙杜が「おいしくて泣くとき」で大切にしたことは?當真あみは“尾野真千子の姿”に涙

2025年4月4日 19:15 4

映画「おいしくて泣くとき」の初日舞台挨拶が本日4月4日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの長尾謙杜なにわ男子)、當真あみ美村里江安田顕、監督の横尾初喜が登壇した。

森沢明夫の小説をもとにした本作は、幼い頃に母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花の物語。ある事件をきっかけに夕花が姿を消したことで、心也が行き場のない思いを抱えたまま彼女を待ち続ける様子が描かれる。長尾が心也、當真が夕花を演じ、心也の父・耕平に安田、心也の亡き母・南に美村が扮した。

上映後の舞台挨拶となった本日のイベントには、すすり泣きする観客の姿も。長尾は「(作品を観たとき)僕も皆さんと同じ気持ちになりました」と述べ、「台本を読んで、いろんなことを考えながら演じていたので、自分の中で計算していたものが完成した作品の中でつながっているのを観てうれしかったです」と語る。當真も「自分が出ている作品ですが、観たときは泣きました」と続いた。

30年間、夕花を思い続けることになる心也を演じた長尾は「1人の人を愛し続けるのは難しいことだと思います。僕が演じた青年期がかけがえのないものじゃないと、そんなふうに思い続けられないと思うので、1つひとつのシーンをどれだけ充実したものにできるか、どれだけ純粋に演じられるか、すごく大切にしました」と真摯に伝える。一方の當真は「心也くんとの楽しいシーンはあるんですが、夕花はお父さんとの関係だったり、不安を抱えているキャラクターなので、そこは心に残しながら演じました」と振り返った。また本日、30年後の夕花を尾野真千子が演じることが発表となったことに触れ、「(尾野演じる夕花を観て)自然と涙が出てきちゃいました。その後の夕花はどうなってしまうんだろうと思っていたので、あんな夕花になっているんだって幸せでした」とほほえんだ。

美村は1日の参加となり、長尾、當真とは撮影で会えなかったそう。彼女は「お二人とも大変素晴らしかったです! 原作がとてもいい話なんですが、いい話って映像化するのは難しいんですよね。私、本好きなので“原作厨”なところがあって(笑)。でも監督にお会いしたときに、相当読み込んで、本の角が丸くなった原作があって。これは絶対素晴らしい作品になるなと感じていたんです。その通り素晴らしい作品でした!」と笑みをこぼす。これを横で聞いていた横尾は「森沢さんの作品は、映像が頭に浮かぶような描写がたくさんあるんです。だからやっぱりプレッシャーはありましたね」と明かした。

イベント中盤には本作に登場するセリフにちなみ、登壇者が自身やほかの人と「約束したいこと」というテーマでトークを展開。「背中で魅せる」とフリップに書いた安田は「50代になってようやくこれができるんじゃないかなと思って」と話し、「あと、誰かの背中越しにキャラクターの顔を抜くときってあるじゃないですか。手だけ出演する手タレっていますけど、“越し”も必要なんですよ。そういうときに絶対呼ばれる俳優になりたいんです! 背中といえばあいつって言ってもらえるように。背中で魅せられる俳優を目指すと約束したいです」と意気込んだ。

「今を大切に」と記した長尾は「こうやって皆さんと登壇させていただくのも、こうやって皆さんが観に来てくださることも、今日限りのことだと思うんです。そんな1つひとつの時間を大切に楽しんでいけたらいいなって思っているんです。また、1つひとつのシーンを演じるのもその一瞬、そのキャラクターにとっても一瞬だと思うので、1つひとつ大切にしていけたらなと」と口にする。そして最後に長尾は「この作品は人が人を大切にする気持ちが描かれています。皆さんも周りの人を大切に、暮らしていただけたらうれしいです」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。

「おいしくて泣くとき」は全国で公開中。

©︎2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

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