田中未来が描くのは人間関係の中で起こる普遍的な問題 (original) (raw)

大阪アジアン映画祭で監督作3本上映、田中未来が描くのは人間関係の中で起こる普遍的な問題

2025年8月31日 11:20 2

映画「エミレット」「ジンジャー・ボーイ」が第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で昨日8月30日に上映され、監督の田中未来、プロデューサー・撮影担当の達富航平、「ジンジャー・ボーイ」キャストの藤田開、配給を担う直井卓俊が登壇した。

「インディ・フォーラム部門 焦点監督:田中未来」にて、自身の作品3本が本映画祭でスクリーンにかけられる田中。そのうちの1本「エミレット」は「肉体的接触がなくても恋人関係は成り立つのか」をテーマにした作品だ。また第78回カンヌ国際映画祭ラ・シネフ部門で3位に入賞した「ジンジャー・ボーイ」では、急遽東京への異動が決まった銀行の営業マン・岸田と東京でフリーターをしている高校時代の友人・倉を軸に終わりゆく友情が描かれる。

田中は「大人の絵本のような映画が撮りたくて『エミレット』を作りました。章立てで見せていたり、テキストを入れたり、絵本をめくっているように観てもらえたらと思って制作しました」と回想。またウォン・カーウァイとケリー・ライカートが好きだそうで、「『ジンジャー・ボーイ』は『オールド・ジョイ』から影響を受けている作品です。 焚き火のシーンが好きで、ああいうのやりたいと思って作りました」と説明した。

両作とも生きづらさを抱えている人間が主人公であることに触れ、田中は「私は、映画はハッピーな人は観ないんじゃないかと思っていて。生きづらさを抱えている人のほうが映画を求めるんじゃないかと思うんです。だからああいう主人公にしました」と語る。

「ジンジャー・ボーイ」で岸田を演じた藤田は、キャスティング経緯を振り返り「中藤契が倉を演じることが先に決まっていて、中藤から声をかけてもらったんです。彼と自分は劇中同様、実際に幼なじみ。だから2人でカンヌに行けたのは感慨深かったです」と伝えた。

達富について「作品に取り組む姿勢が情熱的」と話す田中。一方の達富も「監督も情熱的な人で、クオリティファースト。自分もクオリティファーストなんで、監督とはいい戦いをしています」と笑顔を見せた。

最後に田中は「今回、3本の作品を映画祭で上映していただけることを大変うれしく思っています。人間関係の中で起こり得る普遍的な問題をテーマに作品を作っていきたいなと思っているので、『エミレット』『ジンジャー・ボーイ』に少しでも共感していただけたら、今後の作品もぜひ観ていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

第21回大阪アジアン映画祭は、9月7日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂で開催。

第21回大阪アジアン映画祭

2025年8月29日(金)~9月7日(日)
大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂

オープニング作品

万博追跡(台湾)

コンペティション部門

特別注視部門

インディ・フォーラム部門

インディ・フォーラム部門<焦点監督・田中未来>

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>

特別招待作品部門

フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](日本)※世界初上映

神戸女学院大学国際学部協賛上映

晩秋(インド)※日本初上映

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》

ポストハウス(フィリピン)※海外初上映

クロージング作品

好い子(シンガポール)

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