“セクシーな変態”、ちょっと古風…橋本良亮×中村ゆりか「痴情の接吻」を語る - 映画ナタリー 特集・インタビュー (original) (raw)
橋本良亮(A.B.C-Z)と中村ゆりかが初共演したドラマL「痴情の接吻」が、TELASA(テラサ)で独占配信されている。
テレビ朝日、ABCテレビで放送中の本作は、如月ひいろの同名マンガを実写化したラブコメディ。本が大好きで恋愛に関心がない図書館司書の柏木和華と、彼女を“偏愛”する高校時代の同級生・上条忍の同居生活が描かれる。
映画ナタリーでは、TELASA(テラサ)での配信スタートを記念してメインキャストの橋本と中村にインタビュー。撮影の序盤に、本作へ出演する心境や自身が演じるキャラクターの印象、毎話描かれるというキスシーンへの思いなどを語ってもらった。
取材・文 / 秋葉萌実 撮影 / 映美(P2)
橋本良亮インタビュー
A.B.C-Zの末っ子が大人4人に見せ付ける番!
──橋本さんは単独ではこれがドラマ初主演作ですね。出演が決まったときの心境から聞かせていただけますか?
実はマネージャーさんから「ドラマ出演が決まったよ」とすぐ教えてもらえたわけではなくて、まず「橋本さん、主演したことありますか?」と聞かれたんです。「いや、ないです」「わかりました!」とやり取りがあった1週間後に「初主演作が決まりました」と報告を受けました。うれしかったけれどなぜ一度匂わされたんだろう(笑)。脚本には、けっこう過激なシーンもあったので「初主演でこの内容は、ハードルが高いんじゃないか!?」と思いましたが、やってやろう!という気持ちのほうが強かったです。
──お一人で主演を務めることについて、A.B.C-Zのメンバーからはどんな反応がありましたか?
情報が解禁されたときに、河合(郁人)さんから「どう? キスしてる?」と連絡が来ました(笑)。塚ちゃん(塚田僚一)も横にいて「すごく楽しみにしてるからがんばって」と応援してくれて。とっつー(戸塚祥太)と五関(晃一)さんからは今のところ何も言われていないですね。たぶん河合さんが一番ときめいているし、楽しみにしているはず。「うらやましいな! でも俺が橋本だったら緊張しちゃって絶対に無理」と言っていました。
──橋本さんの新たな顔が楽しめる作品になりそうですが、メンバーにお芝居を見られることに照れはありますか? それとも見てくれ!と感じるタイプでしょうか。
「俺はこういうこともできるんだぞ、見てくれ!」と思いますね。僕はA.B.C-Zにあとから加入したこともあって、4人にすごいところをたくさん見せられてきた側なんです。だから今回は末っ子が大人4人に見せ付ける番だなと!
──お兄さんたちの反応が楽しみですね。
そうですね! 4人全員がドラマを観てくれたらうれしいです。塚ちゃんはきっとリアルタイムで観ながらこっそり応援してくれるんじゃないかな。時間ぴったりにメールが来ると思います。
上条は“セクシーな変態”
──今回のキャスティングは、制作陣が橋本さんの中に上条忍の要素を見出してのものだと思いますが、オファー理由は聞いていますか?
(スタッフに向けて)どうなんでしょうね?
(プロデューサー) かっこいいからです!!
「かっこいいからです」いただきました!(笑) この一言で撮影をがんばれますし、期待に応えないと。監督が「このドラマは『愛のかたまり(KinKi Kidsの楽曲)』みたい」と表現されていたのが印象に残っていて。本番で「用意スタート」の声が掛かる前に、“愛のかたまり”と自分に言い聞かせて挑んでいます。
──上条というキャラクターについては、ご自身とは正反対な性格だとおっしゃっていましたね。
僕のファンの方はわかってくれていると思いますが、天然だしドイツ帰りでもないし、理系でも文系でもないし、上条とは全然違うタイプです(笑)。でも原作ファンの方に「上条だな」と感じていただきたいので、ビジュアルや雰囲気をできるだけ寄せられるよう今は闘っているところです。上条は“セクシーな変態”だなと思います。くどくないし、僕が女の子だったらこういう攻められ方もいいなと感じる振る舞いをするところはかっこいいですね。それも僕自身にはない要素だから日々研究しています。
キスというワードが出るだけで恥ずかしい!
──ドラマで描かれるシーンで、橋本さんご自身がキュンとした場面は?
一番好きなのは、忍が和華にネクタイを引っ張られながらキスされて「付き合おっか」と言われるところです。原作を読んだときもときめきましたが、撮影でも「うわっ攻められた!」とキュンキュンしました。“橋本良亮”自体は受け身なんですかね……(笑)。
──(笑)。では上条の振る舞いから「これは自分もいつかやってみたい」と学びを得た部分はありましたか。
上条だからこそかっこよく見えるというか、橋本良亮がやったらヤバいやつになってしまう行動ばかりです(笑)。でも上条のいいところは、レディーファーストが上手。そういうシーンでは言葉だけでなく細かいしぐさまで見せられたらと思います。
──確かに、上条は基本的には心優しくて紳士的な人物ですね。
だからほっぺにチュッとしても、優しいからいっか……と許されるんでしょうね。僕、女性視点で原作を読んでいたからどうしても和華の気持ちになってしまうんです(笑)。
──そうなんですね。和華と上条のキスは毎話必ずあるとか。橋本さんはキスシーン自体初めて挑戦されると伺いました。
今その場面を撮影しているわけでもないのに、キスというワードが出るだけで恥ずかしい! キスシーンは難しいです。カメラはこっちにあるな、和華の顔も見せたいし右と左のどちらから行けばいいんだろう……といろいろなことで頭がいっぱいになって(笑)。中村さんに完全にリードしていただいたので、自分はまだまだ初心者だなと感じましたね。でも今は撮影の序盤だからこれから慣れていけたらと思います。
橋本良亮(ハシモトリョウスケ)
1993年7月15日生まれ、千葉県出身。ジャニーズ事務所の5人組グループA.B.C-Zのメンバーとして2011年にDVDデビュー。近年の主な出演作に、ドラマ「ワンモア」、映画「ぼくらのショウタイム」「決算!忠臣蔵」「オレたち応援屋!!」、舞台「蜜蜂と遠雷」「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」「コインロッカー・ベイビーズ」などがある。舞台「『ピース』-peace or piece?-」が2021年7月から8月にかけて大阪、東京で上演を控えている。