イヤホンズ2周年ライブでバンド編成&ソロ (original) (raw)

テレビアニメ「それが声優!」とリンクした声優ユニットとして2015年春に結成され、同年6月18日にシングル「耳の中へ」でデビューしたイヤホンズ。デビューからちょうど2年後の開催となった今回のライブでは、初挑戦となるバンド編成でのパフォーマンスが行われたほか、高橋李依、高野麻里佳、長久友紀がそれぞれ初のソロ楽曲を披露する場面も見られた。

北海の熊殺しエンドウ.(六弦 / GEEKS、月蝕會議)、ヤマダザスカイウォーカー(四弦)、ガリガリのイガリ(鍵盤)、耳ちぎりのチバ(太鼓)の演奏をバックに、イヤホンズはまず最新シングルから「理想郷物語」「一件落着ゴ用心」を初披露。続く和テイストのナンバー「ススメ!音羽少女隊」はバンド演奏でよりダイナミックなロックサウンドに生まれ変わり、観客の声援にも熱がこもる。3曲を歌い終えたところで3人はそれぞれ自己紹介を行い、高橋の「イヤホンズは彼女たちをなくしては語れません。欠かせない大事なメンバーを降ろしましょう」という合図で「それが声優!」で彼女たちが演じたキャラクター、一ノ瀬双葉(高橋)、萌咲いちご(長久)、小花鈴(高野)を“降臨”させると、同アニメのテーマソング「それが声優!」へ。続けて歌われた同アニメ挿入歌「光の先へ」はイヤホンズの成長と絆を描いた楽曲で、客席からはより一層大きな声援が飛んだ。

次のブロックは「月世界旅行楽団」のテーマである“魔法の遊園地”を表現すべく、幻想的なナンバー「Magic of love」からスタート。この曲では作・編曲を手がけた永井ルイがゲストで登場し、重厚なギターソロを聴かせた。続いては“魔法の遊園地のアトラクション”をイメージしたソロ曲のコーナーへ。高橋は「ちょっとだけ背伸びした」大人っぽいジャジーなサウンドでメリーゴーランドを表現した「パラレルギャロップ」、高野はアップテンポなモータウンビートでジェットコースターをイメージした「UNRULY COASTER」、長久は自ら銅鑼を鳴らすところから始まるチャイニーズ風ポップで観覧車を表現した「いーあるさんせっと」と、三者三様のサウンドで場内を沸かせた。長久が鳴らした銅鑼はソロ曲で鳴らす1打のためにわざわざレンタルしたとのことで、高野の「もう1回鳴らしとく?」という提案から、3人で1打ずつ鳴らしてみることに。高橋と高野も景気のいい銅鑼の音を響かせたが、長久の1打はとりわけ鮮やかに響き、客席からは「おおお」というどよめきと拍手が起こった。

ライブ終盤、イヤホンズの“タオル曲”「成長!全力シンデレラ」ではメンバーも観客もタオルを振り回して盛り上がり、ラストはオタクワードが散りばめられた「サンキトウセン!」で大熱狂のまま本編はフィニッシュ。アンコールではさらに、初披露となるハナ肇とクレージーキャッツのカバー「イヤホンズのスーダラ節」を曲中にインサートした「あなたのお耳にプラグイン」、クラシックの名曲をマッシュアップした「ヨロコビノウタ」が披露された。高橋は「作品でつながった仲間とは必ずしもずっと一緒にいられるとは限らないから、2周年を迎えられるとは思ってもみなかったので本当に本当にうれしいです」と感慨深げに語り、「絶対思い出に残る3年目にしたいです。一緒に歩んでくれますか?」と会場のファンに呼びかけた。

またアンコールのステージでは、この日のセットリストに選ばれた楽曲が一部を除いてmora限定で配信されること、ライブ映像がdアニメストアで配信されること、8月11~13日に東京・東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット92」で同人誌「それが声優!」の最終巻が発売されることを記念して新曲を制作中であることなど、新たな情報が続々と発表された。なおライブで披露されたソロ楽曲は、当日プレミアムチケットで入場した人のみに特典CDとしてプレゼントされ、流通作品としてのリリースは現在のところ予定されていない。

イヤホンズ2周年記念LIVE「月世界旅行楽団」2017年6月18日 東京キネマ倶楽部 第2部セットリスト

01. 理想郷物語
02. 一件落着ゴ用心
03. ススメ!音羽少女隊
04. それが声優!
05. 光の先へ
06. Magic of love
07. パラレルギャロップ(高橋李依ソロ)
08. UNRURY COASTER(高野麻里佳ソロ)
09. いーあるさんせっと(長久友紀ソロ)
10. 予め失われた僕らのバラッド
11. Yummy Yummy Party
12. 成長!全力シンデレラ
13. サンキトウセン!
<アンコール>
14. あなたのお耳にプラグイン~イヤホンズのスーダラ節~
15. ヨロコビノウタ

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