ポルノ、ユニゾン、BiSHらが新曲を披露 (original) (raw)

日本テレビ系で放送中の音楽番組「バズリズム02」が発信する音楽イベント「バズリズム LIVE 2018」が11月3日と4日に神奈川・横浜アリーナで開催された。この記事では2日目となった昨日11月4日の模様をレポートする。

オープニングアクトとして登場したSUNNY CAR WASHは、会場を埋め尽くす1万3000人の観客に「僕たちはずっとっずっと自由だよ!」と声をかけて1曲目「ムーンスキップ」を演奏。瑞々しくエネルギッシュなステージングに会場が拍手で包まれる。岩崎優也(Vo, G)は満員のアリーナを前に「横浜アリーナすごくない? 誰が誰だかわかんないんだよ! でもみんな愛してるよ!」と、初めての横浜アリーナに興奮気味。11月21日に7inchアナログでリリースする新曲「ファンシー」を披露したのち、岩崎は「僕らの音楽がもしバズるなら、僕らの音楽に対する愛も一緒にバズることになるから、地球は愛で包まれてもっともっと平和になってみんな笑えるようになります」と語り、人気曲「キルミー」を熱唱した。

「バズリズム02」司会のバカリズムと日本テレビアナウンサー・佐藤梨那による挨拶を経て、メインアクトのトップバッターを務めたのは04 Limited Sazabys。バンド名がコールされ、会場が興奮で満たされる中、彼らは「swim」でライブをスタートさせた。「Chicken race」ではRYU-TA(G, Cho)の煽りを受けて観客が飛び跳ねながら熱狂した。なお彼らが「バズリズム LIVE」に出演するのは2016年以来2年ぶり。GEN(B, Vo)は、前回は横アリのステージに上るときに「ヤベエよ」と緊張していたが、同会場でのライブは単独公演も含めて今年3回目であるため、今回はステージに上る前に小声で「ただいま」と言ったと語った。その言葉のとおりこの日の彼らは余裕すら感じさせるステージングを展開。満員の観客との一体感を楽しむように「Squall」を演奏し、ラストの「monolith」では「揺ら揺らいだこの感触を」という歌詞を「2年ぶり2回目の横アリ『バズリズム LIVE』」と替えて歌ってファンを沸かせた。

昨年に続いて2年連続出演となるMy Hair is Badは、バラード「いつか結婚しても」でライブを開始。「相変わらずすごい広いステージに今年も出させてもらって」と恐縮しつつ、「あんまりテレビに出れるようなバンドじゃないですが、スポットライトに照らしてもらってうれしいです」と喜びをあらわにした。「告白」で椎木知仁(Vo, G)が「来い横アリ!」とシャウトすると、会場は一気にヒートアップ。「元彼氏として」では「幼馴染だし すぐさま休み取れるし」の部分を「去年から年収が倍くらいになってますけど!」と歌って観客を盛り上げた。続けて椎木は1人でギターを爪弾きながら「恋人と、僕が続けられないよ。友達に僕らもう戻れないよ。わがままももう聞く気になれないんだ。でも最後にさ、わがまま1つ聴いてくれよ」と歌い始め、その流れのまま「卒業」に突入。彼の感情のこもった歌を、来場者は息を呑んでじっと聴き入っていた。その後のMCで椎木は「僕らの集合時間は朝9時だったんですが、朝9時に起きちゃって、マジで終わったと思いました」と失敗を告白。さらに「今年もこういうところに呼んでもらったのを励みにバンドをやっていきたい。わかりやすさを求められると不自然になりますが、わかってもらえなくてもいいからカッコいいバンドやりたいです。『マイへア観たんだよ』って自慢できるようなバンドを続けていきます」と宣言し、最後に「真赤」を派手な赤い照明に包まれながら熱唱した。

BiSHがステージに現れると同時に、アリーナ中にハンドクラップとコールが響き渡った。彼女たちは冒頭から「プロミスザスター」「BiSH -星が瞬く夜に-」と人気曲を連発して、一気に会場の空気を掌握。この日唯一のバンド編成ではないグループながら、ほかのラインナップとは一歩も引けを取らないエモーショナルなステージを繰り広げた。「GiANT KiLLERS」では会場内でレーザーが飛び交う中、両サイドに伸びた花道をメンバーが駆け回り、客席では盛大なシンガロングが発生。続けて「OTNK」を披露し、ヘビーでラウドなサウンドとアグレッシブな歌でオーディエンスを圧倒した。さらに彼女たちは12月5日にリリースするニューシングル「stereo future」をパフォーマンス。壮大なイメージのサウンドが流れる中、6人はクールなダンスと力強い歌声で強い存在感を示した。そして最後にセントチヒロ・チッチが「毎日、私たちもあなた方も、つらい日、苦しい日、なんでもない日を繰り返して今日みたいな日がやってきます。こういう日があるから人生は美しいなと思います」と挨拶し、彼女たちは「Life is beautiful」を歌い上げた。

UNISON SQUARE GARDENのライブは、日本テレビ系で放送中のアニメ「風が強く吹いている」のオープニングテーマである、11月7日発売のニューシングル「Catch up, latency」でスタート。ライブ初披露の新曲が1曲目から早くも繰り出されたため、その様子をしっかりと目に焼き付けようとステージ上を見つめていた観客だが、続けてカラフルな照明と共に人気曲「シュガーソングとビターステップ」が始まると一気に興奮状態になり、手を振り挙げながら飛び跳ねていた。「instant EGOIST」では田淵智也(B)がボサノバ調のリズムに合わせて軽快にステップし、オーディエンスから大歓声が。さらに彼らは「オリオンをなぞる」「君の瞳に恋してない」と人気曲を次々に畳み掛け、田淵は普段以上の暴れっぷりを見せた。最後の曲「Cheap Cheap Endroll」では田淵がマイクスタンドを低くして床に座りながらコーラスをし、肩倒立をしながらベースをプレイ。さらに鈴木貴雄(Dr)が着ていた上着を頭に被って視界がない状態でドラムを叩いたりと、彼らはこの日一番のテンションで演奏を繰り広げた。

「バズリズム LIVE 2018」の2日間のトリを飾ったのはポルノグラフィティ。「オー!リバル」「サウダージ」と序盤からヒット曲を連発し、迫力たっぷりの歌と演奏による堂々たるステージングで、メジャーデビュー20周年の貫禄を観客に感じさせた。またMCでは彼らは、「バズリズム」第1回のゲストが自分たちだったことについて「出たときは光栄に思ったんだけど、次のゲストが福山雅治さんで、失礼がないように俺たちで練習したんだろう」と振り返ったり、この日のイベント出演について「フレッシュで勢いがあるバンドがいっぱい出る中で、なんで仏壇から呼ばれたみたいな俺たちが出てるんだろう。線香臭かったらゴメンね」と自虐したりして観客を笑わせた。そして彼らは、9月28日に配信リリースしたハードなロックサウンドの新曲「Zombies are standing out」を真っ赤な照明に彩られながら熱演。これが終わって新藤晴一(G)が次の曲のギターを弾き始めるが、間違えて1曲飛ばしてしまったためやり直すというハプニングが発生した。岡野昭仁(Vo)は「これは一番恥ずかしいやつだけど、こういうときに何事もなかったかのようにやり直せるのがジジイだから」と言い、新藤は思わず苦笑い。その後、最近のライブではあまりレパートリーに入っていない「ラック」が披露され、続けて新藤が間違えて弾いた「THE DAY」が演奏された。最後の曲「ハネウマライダー」がスタートすると、会場中の観客がタオルを頭上で振り回し、岡野と新藤はそれぞれ両端に伸びる花道の先に移動してパフォーマンス。この日一番の盛り上がりを更新し、2日間の祭は幕を下ろした。

なお前日の「バズリズム LIVE 2018」にはCHAI、あいみょん、大原バカリ子(大原櫻子×バカリズム)、sumika、Fear, and Loathing in Las Vegas、MAN WITH A MISSIONが出演した。「バズリズム LIVE 2018」の2日間の模様は、11月30日(金)と12月7日(金)に「バズリズム02」で放送される。

「バズリズムLIVE 2018」2018年11月4日 横浜アリーナ セットリスト

SUNNY CAR WASH

01. ムーンスキップ
02. それだけ
03. カーステレオ
04. ファンシー
05. キルミー
06. ティーンエイジブルース

04 Limited Sazabys

01. swim
02. midnight cruising
03. Chicken race
04. message
05. My HERO
06. fiction
07. Milestone
08. Squall
09. monolith

My Hair is Bad

01. いつか結婚しても
02. アフターアワー
03. ドラマみたいだ
04. 告白
05. クリサンセマム
06. 元彼氏として
07. 卒業
08. 真赤

BiSH

01. プロミスザスター
02. BiSH-星が瞬く夜に-
03. GiANT KiLLERS
04. OTNK
05. stereo future
06. HiDE the BLUE
07. Life is beautiful

UNISON SQUARE GARDEN

01. Catch up, latency
02. シュガーソングとビターステップ
03. fake town baby
04. instant EGOIST
05. オリオンをなぞる
06. 君の瞳に恋してない
07. Cheap Cheap Endroll

ポルノグラフィティ

01. オー!リバル
02. サウダージ
03. ROLL
04. Zombies are standing out
05. ラック
06. THE DAY
07. ハネウマライダー

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