ビッケブランカ「FATE TOUR」渋谷で終幕 (original) (raw)
ビッケブランカのライブツアー「FATE TOUR 2147」の最終公演が、11月6日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われた。
9月にリリースされたアルバム「FATE」を引っ提げて行われた今回のツアー。この日のライブは新型コロナウイルス感染拡大予防対策ガイドラインに則る形で、観客数をキャパシティの半分である1000人にまで制限して実施された。
開演時刻を迎えると、粉雪が舞う映像が投影されていたステージ前の紗幕にはSFテイストの映像が映し出される。その紗幕の後ろに見えるDJセットの後ろに立つビッケブランカは音を操って客席の熱気を高め、紗幕が落ちる演出でさらなる興奮を誘う。冒頭から大きな盛り上がりを作り出した彼は、「蒼天のヴァンパイア」でライブをスタートさせた。
オープニングナンバーから岡崎体育とのコラボ曲「化かしHOUR NIGHT」へとつなげると、ビッケブランカは岡崎体育のパートも自ら熱唱。四つ打ちのビートに合わせて舞台上には4本のスモークが上がり、ステージ上も客席もハンズアップしながら飛び跳ねる。そしてここからはバンドメンバーの横山裕章(Key, Cho)、井手上誠(G, Cho)、若山雅弘(Dr, Cho)、HALNA(B, Cho)、岩村乃菜(Cho, Synth, Per)、岡部磨知(1st Violin)、天野恵(2nd Violin)もステージに上がり、美しいメロディラインが冬の到来を告げる「Winter Beat」へ。EDMフェスさながらのパフォーマンスからガラリと雰囲気を変えたバンド演奏でオーディエンスの心を揺さぶった。
「次は“カッコいいゾーン”に入らせてもらおうかなと。めいっぱいカッコつけさせていただきます」というビッケブランカの言葉でスタートしたセクションでは「FATE」と「ミラージュ」が披露された。いずれの曲もハードロックのテイストを感じさせるバンドアレンジで届けられ、多彩な表現で聴衆を楽しませるビッケブランカとバンドの面々。そののち、ビッケブランカは「ここから1曲ずつ、僕のお気に入りの曲をしっかり聴いていってほしいなと思っています」とファンに語りかけ、アルバム「FATE」から「夢醒めSunset」「ポニーテイル」「オオカミなら」「Divided」を続けた。
クライマックスに差しかかったタイミングでのMCでは、ツアーを振り返って「みんなの顔、1人ひとり見えてるんですよ。マスクで見えてないように思うかもしれないけど、思ってくれてること、感じてくれてることが全部わかるんですよ」とオーディエンスに伝えたビッケブランカ。制限や規制がなくなった状態でライブできる日をミュージシャンがどれほど待ち望んでいるかを伝え、「2022年もたくさん僕の曲を、すべての音楽を愛してもらえたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします」と語りかけた。最後には、バイオリニストの2人も立ち上がった状態で「Ca Va?」や「ウララ」を演奏し、会場には壮大なバンドアンサンブルが響き渡る。ビッケブランカはラストの「天」を明るいトーンで豊かに歌い上げ、ライブ本編を締めくくった。
アンコールでは、ビッケブランカが主題歌を担当するNHKのドラマ「群青領域」で主演を務めている俳優のシム・ウンギョンがステージに登場。彼女は「お祝いできてうれしい。素敵な主題歌をありがとうございました」と言って大きな花束をビッケブランカに贈った。ファンへのうれしいサプライズののち、ビッケブランカは北斗七星が浮かぶ空をイメージした照明演出の中で「群青領域」の主題歌であるバラード「北斗七星」を初披露した。
この公演のセットリストは、ビッケブランカの公式プレイリストとして各ストリーミングサービスにて紹介されている。
ビッケブランカ「FATE TOUR 2147」2021年11月6日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト
01. 蒼天のヴァンパイア
02. 化かしHOUR NIGHT
03. Winter Beat
04. Death Dance
05. Want You Back
06. Shekebon!
07. FATE
08. ミラージュ
09. 夢醒めSunset
10. ポニーテイル
11. オオカミなら
12. Divided
13. まっしろ
14. Slave of Love
15. Ca Va?
16. ウララ
17. 天
<アンコール>
18. 北斗七星
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