譜久村聖、卒業公演で“フクムラダッシュ” (original) (raw)
モーニング娘。'23の譜久村聖の卒業公演「モーニング娘。'23 コンサートツアー秋『Neverending Shine Show ~聖域~』譜久村聖 卒業スペシャル」が、昨日11月29日に神奈川・横浜アリーナで開催された。
目次
- モーニング娘。“歴代最長リーダー”のラストステージ
- アイドル人生を振り返るようなスペシャルメドレー
- 後輩メンバーが伝えた譜久村への感謝と愛
- “フクムラダッシュ”再び!10代目リーダー・生田衣梨奈の思い
- ハロプロエッグから15年、モーニング娘。として13年
- セットリスト
- 画像ギャラリー(全10件)
モーニング娘。“歴代最長リーダー”のラストステージ
2008年にハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)に加入し、オーディションを経て2011年にモーニング娘。9期メンバーに選抜された譜久村。2014年、18歳でグループ史上最年少で9代目リーダーに任命され、2019年からはハロー!プロジェクト全体のリーダーも務めてきた。
モーニング娘。のリーダー史上、歴代最長となる約9年にわたりグループを牽引してきた譜久村は、昨年12月に「個人として新たな道に進みたい」と卒業を発表。そんな譜久村のモーニング娘。としてのラストステージを見届けるため、会場には約1万2000人のファンが詰めかけ、ライブの模様は全国47都道府県、台湾、香港の映画館とCSテレ朝チャンネルで生中継された。
開演前、譜久村のメンバーカラーであるホットピンクのペンライトの光に包まれる会場。「みずき! みずき!」というファンからの熱いコールに応えるように、チェック柄の衣装をまとったモーニング娘。が颯爽と登場する。「Wake-up Call~目覚めるとき~」「HEAVY GATE」で冒頭から沸く会場にメンバー紹介のVTRが流れると、14人はそれぞれキレのあるソロダンスを披露した。
彼女たちは「セクシーキャットの演説」「気まぐれプリンセス(23 Ver.)」「What is LOVE?(23 Ver.)」と、キラーチューンを立て続けにパフォーマンス。「恋愛Destiny~本音を論じたい~」では、メンバーが客席間の通路を歩いて回り、客席後方までしっかりと笑顔を届けた。さらに譜久村と小田さくらの掛け合いから始まる「Only you」では、力強い歌声で観客を魅了。譜久村は「(コンサート前に)みんなで気合い入れをするとき『ああ、本当に最後なんだな』と実感しました。いつも通りの私たちをお届けできたら」と意気込んだ。
1曲ずつ噛み締めるようにパフォーマンスする譜久村は、「時空を超え 宇宙を超え」で艶のある声を響かせ、「愛しく苦しいこの夜に」で切なげな表情を見せるが、「元気ピカッピカッ!」「なんざんしょ そうざんしょ」「グルグルJUMP」といったアップテンポなナンバーでは一転して心底楽しそうな表情をのぞかせた。譜久村のエネルギーに呼応するように、メンバーもパワフルに躍動。広い横浜アリーナに一体感が生まれていった。
アイドル人生を振り返るようなスペシャルメドレー
続くMCコーナーでは、進行役の櫻井梨央が「譜久村さんとの思い出は?」というお題をメンバーに投げかける。これに対して弓桁朱琴は「私の乾燥したひじにクリームを塗ってくださった」、井上春華は「『全国同時お見送り会』のとき、『髪型おそろいにしようよ』と言ってくれて、編み込みのツインテールのヘアアレンジをやってくださった」と回想。また牧野真莉愛は、グループ加入当時を振り返り「『いっぱい迷惑かけて、たくさん成長してね!』と言っていただいた」、櫻井は「MV撮影現場に携帯電話を忘れ、充電器だけ持って帰っちゃった。譜久村さんのそんなところも可愛い」とエピソードを明かした。
櫻井の「がんばってね!」のエールを受け、今年5月に加入したばかりの17期、井上と弓桁が「がんばります! 先輩!」と、かけ声をそろえ、歴代の新メンバーが歌い継いできた楽曲「好きな先輩」でフレッシュな風を吹き込む。続いて、ブルーの衣装に着替えた生田衣梨奈、石田亜佑美、小田、野中美希、羽賀朱音が「悲しくなるようなRainy day」、譜久村、横山玲奈、岡村ほまれが「秋麗」、牧野、北川莉央、山崎愛生、櫻井が「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」と、多彩な組み合わせで楽曲を披露。コンサートは後半戦に差しかかる。
「未来の太陽」「ワクテカ Take a chance(updated)」「Say Yeah!-もっとミラクルナイト-」「What's Up? 愛はどうなのよ~」「いきまっしょい!」「OK YEAH!」がメドレーで畳みかけられると会場のボルテージは最高潮に。「Happy大作戦」では、譜久村が、同期であり、次にリーダーのバトンを渡す生田の頬にキスをする瞬間が大きなモニターに映し出された。
後輩メンバーが伝えた譜久村への感謝と愛
ここからは、メンバーが譜久村への思いを語る。オーディションの合格発表のときに譜久村と初対面したという井上は「サプライズだったのでびっくりして、頭真っ白になっていたら、優しく抱きしめてくださって。その温かみは一生忘れません」と笑顔。櫻井は譜久村からもらった言葉を例に挙げ、「『期待してるからたくさんアドバイスをしたくなっちゃう』と言ってくださったのがうれしくて、その期待に応えられるようにがんばっていきたいです」と目標を掲げた。
山崎は「譜久村さんのように、たくさんの方に愛されて、たくさんの方を愛していける存在なりたい。譜久村さん、またパンダさん見に行きましょうね!」と話し、場を和ませる。北川は「小学生の頃から活動されていて、ずっと駆け抜けてきたと思います。(卒業後)まずはゆっくり休んでください。譜久村さんの人生が幸せで溢れるように願っています!」と労いの言葉を贈った。
「譜久村さんがモーニングに尽くしてださっている姿をよく見ていました。今日まで本当におつかれさまでした」と語りかける羽賀が「さみしくて明日からどう生きていけばいいのかわからない」と泣き顔を見せると、譜久村は「激重~!」と切り返し、観客とメンバーを笑わせる。羽賀は「これからも私たちのことを心配し続けてほしいです。ツアー全通してください!」と発言し、さらなる笑いを誘った。野中は「パフォーマンスを磨くのはもちろん、私は楽屋やスタジオの室温の管理や、タイムキーパーも担当してるので、そこらへんもおまかせください!」と宣言し「たくさんの愛をありがとうございました!」と感謝を口にした。
「モーニング娘。が好きすぎて、どうしていいかわかりませーん!」と叫ぶサブリーダーの石田は、譜久村がリーダーに就任して初となった2015年のツアー初日を振り返り「新体制のツアー初日は不安で、大号泣で始まりましたね。そんな私たちが今、横浜アリーナに堂々と立てていることがうれしいです。リーダーとして率いてくださった譜久村さんには本当に感謝しています」と誇らしげな表情を浮かべる。そして「『今後が不安だな』と思うかもしれませんが、安心してください! この背中で私が引っ張っていきますんで!」と、“マッスルポーズ”を取りながら背中で語り、会場を盛り上げた。
本編の締めくくりは「すっごいFEVER!」「わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.)」「Go Girl ~恋のヴィクトリー~」で、にぎやかな雰囲気に。ラストの「涙ッチ」では、生田が「一緒に歌いましょう!」と呼びかけ、ファンとともに熱く歌い上げた。
“フクムラダッシュ”再び!10代目リーダー・生田衣梨奈の思い
アンコール後、モノトーンの衣装に着替えた譜久村は一人で登場し、ゆっくりとした足取りで客席中央のセンターステージへ。譜久村にとって恩師でもあるつんく♂が手がけた卒業ソング「Neverending Shine(モーニング娘。'23 feat. 譜久村聖)」をしっとりと歌唱する。曲の途中で、残る13人のメンバーがメインステージに集合し、譜久村とメンバーが花道をはさんで向かい合う形に。そして、譜久村はメンバーの元へと駆け寄る。2014年11月に行われた前リーダー・道重さゆみの卒業公演で譜久村が見せた通称“フクムラダッシュ”を思わせる演出に、会場からは感嘆の声が上がった。
「One・Two・Three(23 Ver.)」で再び会場を熱くさせたあとは、譜久村からリーダーを引き継ぐ生田が胸中を語る。生田は「『後輩たちがもっと大きいステージに立っている姿を見たい』と言った(前リーダーの)道重さんに横浜アリーナに連れてきてもらって、それを聖が叶えているのを見て、すごく尊敬してます」と涙を浮かべ、「これからは私が10代目リーダーになるので、もっともっと大きいステージを見せられるようにがんばります!」と宣言。「恵まれた同期に出会えたと思います! 『ありがとう』の気持ちをつなげていけるようにがんばります。これからも応援よろしくお願いします!」とファンにメッセージを送った。アンコールのラストは、譜久村、生田ら9期メンバーのデビュー曲「まじですかスカ!」で締めくくられた。
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