東京女子流、14周年ライブで見せた絆 (original) (raw)
東京女子流の結成14周年を記念したワンマンライブ「東京女子流 14th Anniversary Live ~フォーリンラブな時~」が、5月4日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催された。2010年5月5日、シングル「キラリ☆」でデビューした彼女たち。今回のライブではデビュー曲から初披露の新曲まで、14年分の歴史を凝縮した合計22曲がパフォーマンスされた。
目次
アカペラ、シルエットダンス……耳で目で楽しませる女子流
ステージに登場した山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生は無音の中で目を合わせると、「初恋」のサビをアカペラで歌い始める。チケット完売で満員のフロアは息を飲むように4声のハーモニーに聴き入った。そこから4人は今年2月リリースの「2:30am」、デビュー1年目の楽曲「鼓動の秘密」、2022年のアルバム「ノクターナル」から「コーナーカット・メモリーズ」と新旧の楽曲を行き来しながらライブを進行していく。
「『東京女子流 14th Anniversary Live ~フォーリンラブな時~』へようこそー!」とアスタライト(東京女子流ファンの呼称)を歓迎した女子流は、「ストロベリーフロート」のイントロに乗せて1人ひとり自己紹介。「ヒマワリと星屑」ではおなじみヒマワリの指輪を着けて元気いっぱいに歌い上げた。「フライデーナイト」「Attack Hyper Beat POP」とここまでノンストップでパフォーマンスを繰り広げてきた4人がステージを去ると、降りてきた紗幕にスポットライトが当たり、ダンストラックに乗せて踊るメンバーのシルエットが浮かぶ。紗幕が外されると、そこには衣装を着替えたメンバーと4脚の椅子が。椅子を使った妖艶なダンスパフォーマンスが魅力の「月とサヨウナラ」からライブは後半戦へと突入した。「Good Bye Lonely Night」「kissはあげない」「ガールズトーク」と夜を連想させるアーバンな楽曲が並び、客席のアスタライトたちはじっくりと4人のパフォーマンスに見入った。
デビュー曲「キラリ☆」から初披露の最新楽曲まで
開演から約1時間、ここまで13曲を連続でパフォーマンスしてきた女子流は、ひと呼吸置いてアスタライトに挨拶。この日の公演がチケット完売となったことを喜び、庄司は「デビュー記念日の前日にこうしてみんなに会えたことがとてもうれしいですし、しかもなんと満席で迎えることができて。とってもとっても待ち遠しかった」と満員のフロアを見渡し笑みを浮かべる。会場には常連客から初見のファン、ひさびさに足を運んだアスタライトまでさまざまで、中にはマレーシアからこのライブを楽しみに来た海外の熱心なアスタライトの姿も。メンバーは「ベリーベリーセンキュー」とつたない英語で感謝を伝えた。4人はリハーサル時に食べた銀だこを巡るほほえましすぎるエピソードでひとしきり盛り上がったのち、「今日のタイトルが『フォーリンラブな時』ということで、来てくれたみんなが女子流に恋に落ちる時間にしたいなという思いを込めてライブを作ってきております。次からは、特に私たちにとって大切な曲たちを詰め込んでみました」と、「Viva La 恋心」からラストスパートへ。「僕は嘘つき」「days~キミだけがいない街~」、そしてデビュー曲「キラリ☆」へと歌いつないだ女子流は、最後に「今日は大切な時間を本当にありがとうございました!最後に、私たちから皆さんへ新曲のプレゼントです」と、ライブのタイトルにもなった初披露の最新楽曲「フォーリンラブな時」を届けた。
「東京女子流はもう、私の人生です」
グループカラーの赤いペンライトを光らせアンコールを求めるアスタライトの元へ再び姿を現した女子流は「またまた新曲いっちゃうよ!」と、4月のライブ以来2度目の披露となる新曲「datura」をパフォーマンス。そして1人ずつ、14周年を迎えた心境、アスタライトへの感謝の思いを伝えていく。山邊は「ここまで来る間にあきらめそうになったことも何度もありましたが、このステージに立ったとき、みんなの顔を見てあきらめなくてよかったなと思ったし、まだまだみんなとともに夢をたくさん見続けていきたいなと思ったので、ここにいるみんなは絶対に私たちについてきてほしいです!」と力強く語り、新井は「これまで山あり谷ありだったけど、このメンバーだったからこそ、本当に酸いも甘いもいろいろ経験してきて……リハーサルのときから、ホント尊いな、愛しいなっていうメンバーの瞬間が見れたり」とメンバーへの愛情をあふれさせながら「リハでは完成されなかった、みんなとだからこそ、ライブだからこそ、完成されるものや、物語ができて。よりぎゅぎゅっとフォーリンラブな時間をみんなと一緒に作れて、本当に最高の思い出になりました」と充実の笑顔を浮かべる。中江は不安な思いに駆られることもあると吐露しつつも「こんなに大好きな居場所がここにあるというのも、メンバーやずっと応援してくれてる皆さんとスタッフさんが、東京女子流という居場所を大事に守り続けてくれたからなんだなと思いました。もう弱気にならずに、これからも無限大に、東京女子流に私の全身全霊を注ぎ込んでがんばっていきたいと思います」と胸を張り、庄司は「東京女子流はもう、本当に私の人生です。このリハが始まった時点から終わるの寂しかったの。でも、それくらいきっと自分の中では今日という日がすごく大きなものだったと思うし、今日改めてこうやってみんなとともに時間を過ごして、とても愛おしくとても幸せな時間でした。そのくらい、この東京女子流として過ごしている時間は、ほかには変えられないんです。ほかの何かで補おうと思っても絶対にできなくて、ここでしか得られないものがあるんです」とあふれる女子流愛を言葉にして「今、じっくりみんなの顔を見てるんだけど、今日は1人1人、あなたとあなたとあなたと、一緒に時間を過ごせてとても幸せでした」とアスタライトへの感謝を述べた。
デビュー時からともに歩み続け、2015年末に小西彩乃が脱退したあとも4人でグループの歴史を刻み続けてきた東京女子流。「今さ、みんなで気持ち分かち合えたじゃない? ぎゅっとしておく! 大好きだよ!!」という新井のひと言で4人は抱き合い、14年間歌い続けてきた「おんなじキモチ」をアスタライトとともに合唱するとさらにもう1曲、15年目のスタートに思いを馳せるように「STARTING, MY ROAD!」を歌ってライブを締めくくった。またこの日のライブでは7月13、14日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで夏のワンマンライブが開催されることが発表された。この2DAYSライブの詳細は追ってアナウンスされる。
セットリスト
「東京女子流 14th Anniversary Live ~フォーリンラブな時~」2024年5月4日 Zepp Shinjuku(TOKYO)
01. 初恋
02. 2:30am
03. 鼓動の秘密
04. コーナーカット・メモリーズ
05. ストロベリーフロート
06. ヒマワリと星屑
07. フライデーナイト
08. Attack Hyper Beat POP
09. Dance Track
10. 月とサヨウナラ
11. Good Bye Lonely Night
12. kissはあげない
13. ガールズトーク
14. Viva La 恋心
15. 僕は嘘つき
16. days~キミだけがいない街~
17. 約束
18. キラリ☆
19. フォーリンラブな時
<アンコール>
20. datura
21. おんなじキモチ
22. STARTING, MY ROAD!
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