堂本光一「SHOCK」帝国劇場で終幕へ (original) (raw)
堂本光一が作・構成・演出・主演を務める舞台「Endless SHOCK」が昨日11月8日に東京・帝国劇場で開幕。同日に堂本およびキャスト陣が登壇する開幕記念会見と公開ゲネプロが行われた。
2000年11月の初演「MILLENNIUM SHOCK」以来、堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けてきた「SHOCK」シリーズ。今年4月と5月に帝国劇場で本編とスピンオフ作の「Endless SHOCK Eternal」、7月と8月に大阪・梅田芸術劇場、9月に福岡・博多座で本編が上演されてきた。そして11月8日から29日にかけて行われる帝国劇場公演をもって、24年にわたる「SHOCK」の歴史に終止符が打たれる。
目次
ひしひしと感じてはいます
11月の帝国劇場のライバル役は上田竜也(KAT-TUN)が担当。オーナー役は前田美波里、リカ役は中村麗乃(乃木坂46)と綺咲愛里がダブルキャストで務める。ゲネプロを終え、堂本は「地方公演をやっていたときは最後だということを全然意識できずにいたんですよね。それもよかったと思うんですけど、帝劇に戻ってきて、稽古をしていたときに、この稽古場も最後なんだなと感じた。この舞台上で場当たりするのももう最後なんだなと思ったり。1つひとつ、ひしひしと感じてはいます。ゲネプロもラストですからね」としみじみ。しかし次の瞬間には「いつもステージに立つときは初日だろうが千秋楽だろうが中日だろうが関係ない。今回も、今日の夜から初日が始まったら、そんなに意識できないと思いますよ。意識してる暇もないステージなんでね。1つひとつの公演に懸けていく。いつも通りです」とまっすぐに語った。
最後のライバル役を務める上田は「ただひたすら11月公演の1カ月間、光一くんのサポートを全力でやらせていただけたらいいなという気持ちですね」と意気込んだ。記者から「オリジナリティにあふれたライバル役ですよね」と話を振られた上田が「どうなんでしょう?」と返すと、横から堂本が「この風貌ですからね」とつぶやく。「胸からお腹にかけてイラストが入ってましたね」と役作りで仕込んだタトゥーシールについて記者に言及されると、上田は「誤解なきように言いますけど、プライベート用じゃないので(笑)」と念押しし、堂本も「『飯行こうか』ってなったときに、『これからプリントしにいかなきゃいけないんで……』って言ってたよね」と笑いながら付け加えた。
「Endless SHOCK」はふぉ~ゆ~の生みの親
10年ぶりに4人そろって本作に出演するふぉ~ゆ~。辰巳雄大は「僕らは『Endless SHOCK』が4人で出た初めての舞台だった。楽屋で自分たちの名前を見て、全員名前に『ゆう』が入ってるんだなと発見し、そこから事務所に直談判して、ふぉ~ゆ~という名前をいただいた。『Endless SHOCK』は僕らにとって、生みの親のようなステージなので、本当に感慨深い。光一くんが稽古で写真撮ってる姿を見るともう終わるんだなって感じます」と名残惜しそうに話す。堂本はふぉ~ゆ~について「ふぉ~ゆ~は2人だけでもうるさいのに、4人になったことでどうなるんだろうと思ってた。動物園状態になるかなと。動物園の何のコーナーかな。鳥?」とひょうひょうと述べつつ、「今回は役柄チェンジもあったりして、かなりの変更点があったんですけど、すごく真面目に……普段真面目じゃないみたいな言い方だけど(笑)、すごく頼もしかったですね。いろんな変更点が生まれても4人で話し合って、動ける子たちですから」と微笑んだ。
舞台に出演予定だった尾崎龍星の体調不良のため、帝国劇場公演には17歳の松浦銀志が代役で出演する。堂本は「ご両親おいくつ?」と銀志に尋ね、「40ちょい」という返答を受けると、ステージに倒れ込み「息子じゃないか。ご両親、俺より若いくらいだよね。まいったなあ」と仰天。銀次が「Endless SHOCK」出演にあたって「本当にうれしいです。去年同期の阿達慶が出てて観に行かせていただいて。すごいなと思って観ていて、まさか自分が出れるとは思ってなかったので」と喜びいっぱいに語ると、堂本は「かわいいー!」とデレデレの様子。ふぉ~ゆ~が自分たちの初出演は19歳のときだったことをアピールすると、堂本は「全然かわいくなかったけどねー」と態度を一変させ、ふぉ~ゆ~の4人から猛抗議を受けていた。
「皆さんのためにがんばろう」ということがすべて
前田美波里は「やっぱりきてしまったんですね、11月が。切ない思いがいっぱいです。稽古場で上を見ると水が溜まっていて、水漏れしてたところにビニールがかかってたんですよね。やっぱりこの劇場は直さなくちゃいけないんだな。だから『SHOCK』ができなくなるんだなって。いやー、切ない」と眉を下げ、堂本との思い出について尋ねられると「やっぱり一緒に踊れることですよね。この年齢になっても、こんな素敵な王子様と毎日踊れるんですよ」と胸を張る。堂本が「もうすぐ46歳なのに、まだ王子だなんて。早く王様になりたい」とふくれると、前田が「王子でいて。私のためにも」と顔をほころばせる仲睦まじいやりとりもあった。また、この日のゲネプロに出演した中村は「昨日のゲネプロを客席で観させていただいたときに、終わるんだなと実感して。今日ゲネプロをするのがプレッシャーだったんですけれども、最後のステージをいい時間にできるように精一杯がんばりたいと思います」と目を輝かせた。
「The Show Must Go On!」という「SHOCK」のテーマについて、堂本は「時代とともにこの言葉も、受け取る側によって変わってくるところもたくさんあると思う。もはや哲学的というか。でもこのストーリーの最後の『夜の海』という曲の中に、『コウイチは消えることを知りながらも走り続けている』というライバルのタツヤのセリフがある。何のために走り続けてるのか。もう死んでいなくなってしまうのに。『SHOCK』自体も今月で最後になるわけですが、もっとよくしていこうって、千秋楽までやっていくと思うんですよ。何のためにするのか、答えがないですもんね。幕を開けたらそこにお客様がいること、ステージに立って後ろを振り返ればこんなにもたくさん素晴らしい仲間たちがいること、たくさんのスタッフさんがいること、その皆さんのためにがんばろうということがすべてじゃないかなと思っています」と充実した表情で語った。
公演情報
「Endless SHOCK」
2024年11月8日(金)~2024年11月29日(金)東京都 帝国劇場
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