後藤まりこが東京事変・刄田綴色と共演 (original) (raw)

映画「ボールド アズ、君。」より劇中バンド・翳ラズの楽曲「きらい」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。

3月29日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開される「ボールド アズ、君。」は、ミニシアターを憩いの場所とするギタリスト・南條珠と、ライブハウスを居場所とするロックバンド・翳ラズのボーカル、瓶子結衣子が織りなす物語。伊集院香織みるきーうぇい)が珠、後藤まりこが結衣子を演じたほか、翳ラズのギタリスト・岡本崇志役を本作の監督である岡本崇、ベーシスト・小林大透役をdaisuke、ドラマー役を東京事変の刄田綴色が務めた。

後藤は刄田のドラムについて「ドラム、面白かったですよ! 僕が当て振りだけど声出ちゃったみたいな感じで、刄田さんも当て振りだけど大きく叩く、というのが良かったです。ムードメーカーのドラムでした!」とコメントしている。

きらい/翳ラズ【MV】

後藤まりこ コメント

映画の概要について

岡本さんらしいな~、(前作)「ディスコーズハイ」に通じるものがあるなと思いました。台本を読んだときに、「勝手に救われる」ということについて一瞬考えました。僕もそういうことあったなとか。「この曲は好きだけどこの曲は好きじゃない」とアルバムの曲を飛ばして聴くだとか、その人の人物像には興味はないとか、受け取る側の自由でいいと思っています。

演じた瓶子結衣子について

台本を読んだ時と、完成版を観た時とでだいぶ印象が変わりました。普通の人だと思います。ギターを売りに行くシーンが象徴的です。ギターにステッカーを自分で貼ったんだと思うんで、やる気はあったと思うんです。でもやったら全然できひんから売りに出したんだと思うんで。あそこでなんでもできちゃってたら、それこそ漫画の中のキャラじゃないけれど、普通じゃなかっただろうなと思うし。

監督とは撮影前にどのような話をしたか

あんまり喋ってないです。台本が送られてきて、「後藤さんなりに」と言われたので、かなり素の自分に近い部分があって、瓶子結衣子をもっと噛み砕けば良かったなという想いが残っています。「ディスコーズハイ」では、ライブシーンもなくて、子供に向かって喋る母親的な部分だったので、前作の方が僕はお芝居をしたと思います。

何を心がけて瓶子役を演じたか

心掛けたのは、セリフを間違えないこと、人に迷惑をかけないこと。基本的なことをちゃんとしようと思いました。自分は神様はいないと思っている派なので、神様という言葉に関しては、ふわーっとしていたんですけれど、珠に対しては堂々としていようと思っていました。

演奏シーンについて“後藤まりこ”としてライブに出演する際と意図的に変えたことはあるか

意図的にはないんですけれど、演奏シーンは事前にレコーディングした音に合わせてやるという“当て振り”だったんですが、そのまま歌っちゃうんですよね。「声を出さんでもいいのに出してる自分がおる」みたいな感じでした。オーディエンスできてくださった方は一般参加の方なので、多分最初は当て振りじゃないと思っていたと思うんです。でも当て振りしているというのがわかるくらい大きな声で歌っていたんで、バレていたと思います(笑)。

東京事変の刄田綴色のドラムについて

ドラム、面白かったですよ! 僕が当て振りだけど声出ちゃったみたいな感じで、刄田さんも当て振りだけど大きく叩く、というのが良かったです。ムードメーカーのドラムでした!

翳ラズの楽曲について

岡本監督が作ってはるんで、らしいなと思いました。自分の曲とは歌い勝手も違うし、コード感も違ったんで、人の曲を歌うのは面白いなと思いました。

岡本監督について

とにかく言いたいことがいっぱいある人。言わな気が済まん人なんでしょうね? 「ペットボトル」じゃなくて、「500mlの富士山の天然水の入った白い蓋の新品」とまで言う人なんです。それが彼の持つコミカルな要素になると思うし、僕は好きですよ。

完成した映画について

良かったです。台本で読んだ時とだいぶ雰囲気が違いました。

本作の見どころ

ライブシーンでは、「ボールド アズ、君。」っていう曲もいいんですけれど、最後にやった「きらい」っていう曲は、(翳ラズのギタリスト役の)岡本監督もいて(珠役の)香織ちゃんも入って、ギターが一人増えた状態でやっているので、あの曲を観てほしいです。

あとは、津田さん(演じるミニシアターの支配人)とおかきさん(演じるミニシアターのスタッフ)の掛け合いですかね。

津田さん演じる支配人の、「コロナだとかに理由をつけて」っていうモノローグのシーンもよかったですよね。グッときました。バンドマンとかでもコロナ禍で辞めた人いっぱいいるんで。バンドやっている人や何かやっている人が観たら何か思われると思います。コロナで世の中が変わっちゃったから、辞めた人を批判したくはないけれど、「またやったら楽しいのに」と思います。

読者へのメッセージ

とても言いたいことがたくさんある監督が作った映画です。ライブシーンもあり、音楽好き、映画好き問わず楽しんでいただけると思うので、ぜひ映画館でご覧ください。

映画「ボールド アズ、君。」予告編

©コココロ制作/Cinemago

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