アヴリル・ラヴィーン初ベストアルバム発売記念|著名人プレイリスト&コメント - 音楽ナタリー 特集・インタビュー (original) (raw)
アヴリル・ラヴィーンのキャリア初となるベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」が6月21日にリリースされた。
今作には2002年に1stアルバム「Let Go」でデビューしてから、これまでに発表されたヒット曲の数々を余すことなく収録。日本でも一大ブームを巻き起こした初期の名曲「Sk8er Boi」から、2014年頃にライム病を患い闘病生活を続ける中で生み出した彼女の魂が込められた歌「Head Above Water」までの20曲に加え、日本盤CDのボーナストラックには2010年発表の「Alice」、そして日本語に挑戦した話題曲「Hello Kitty」も収められている。
音楽ナタリーではそんなベストアルバムの発売を記念して、著名人によるプレイリスト&コメント企画を実施。多数のアヴリル好きの中からイコ・ムゲンノカナタ(BiS)、大原櫻子、ZAZY、Taka(ONE OK ROCK)、Novel Core、フワちゃん、マツリ(花冷え。)、LiSAの8名が挙げる好きな楽曲や、アヴリルにまつわる思い出などを紹介する。
企画・構成 / 田中和宏
アヴリル・ラヴィーン 鮮烈デビューからこれまでの軌跡
アヴリル・ラヴィーンは1984年9月27日生まれ、カナダ・オンタリオ州ベルビル出身のシンガーソングライター。2002年、17歳のときに「Complicated」「Sk8er Boi」「I'm With You」などを含む1stアルバム「Let Go」でデビューを飾り、世界的な大ヒットを記録。タンクトップにネクタイといった独特のファッションスタイルでも話題になった。2004年には2ndアルバム「Under My Skin」が発表され、「Don't Tell Me」「My Happy Ending」といったシングルのヒットもありつつ、日本でも200万枚を超えるセールスとなった。
2007年に3rdアルバム「The Best Damn Thing」を発表し、収録曲「Girlfriend」が日本で400万ダウンロードを記録。デビュー以来3作連続でアルバムセールスがミリオンを達成するという、日本における洋楽史上でも唯一の記録を打ち立てた。2011年にはヒットシングル「What The Hell」を含む4thアルバム「Goodbye Lullaby」をリリース。2012年に埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演を含む来日公演を行った。2013年に5thアルバム「Avril Lavigne」を発表。日本で撮影された収録曲「Hello Kitty」のミュージックビデオは多方面で話題となった。
アヴリル・ラヴィーン
さまざまな活躍を見せる一方、2014年にライム病と診断され、闘病生活を送っていたアヴリル。苦難の中、2018年に6thアルバムの表題曲「Head Above Water」を書き上げた。彼女は慈善財団「アヴリル・ラヴィーン・ファンデーション」を通じた慈善活動を継続して実施しており、ライム病をはじめとする難病患者支援のためのチャリティ活動を精力的に行っている。
2022年、アヴリルはデビュー20周年の節目に通算7枚目のアルバム「Love Sux」をリリース。トラヴィス・パーカーらをプロデューサーに迎え、ポップパンク路線に全面的に回帰する。同年には来日ツアーも行われた。そして2024年、これまで彼女が歩んできた軌跡を刻んだキャリア初のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」が発売された。またベスト盤の発表に合わせて、オリジナルアルバム5タイトルのアナログ盤が同時リリースとなった。
著名人によるアヴリル・ラヴィーン プレイリスト&コメント
イコ・ムゲンノカナタ(BiS)
プレイリストテーマ「カッコつけながら街を歩くときに聴く曲」
小さい頃から両親の影響でアヴリル・ラヴィーンの楽曲をよく聴いていました。今でも大好きでよく聴いています!
「Complicated」のミュージックビデオを初めて観たとき衝撃を受けました。音楽もファッションも彼女のスタイルが超カッコかわいくて、すぐにクローゼットからタンクトップ、ローウエストのパンツを引っ張り出し、髪をストレートヘアにして完全になりきっていました!
アヴリル・ラヴィーンが「Complicated」のミュージックビデオでアームウォーマーを身に着けていたのですが、私は持ってなかったので靴下をハサミで切り、手作りアームウォーマーを作って真似をしていました(笑)
私もアヴリル・ラヴィーンのようにカッコかわいいスーパースターなれるようにがんばります! いつまでも憧れの存在です!
大原櫻子
プレイリストテーマ「1日が前向きに過ごせる曲達」
ROCKはなかなか触れて来なかった私ですが、キャッチーなメロディと、可愛さとカッコよさを兼ね備えたビジュアルに心奪われ、アヴリルは中高生時代、特にたくさん聴いていました。街を歩けば自然と耳に入ってくる、流行っていた時代。
学生の私も、テスト勉強のモチベーションを上げたいときや、中学時代に水泳部に入っていたので、体力作りのために朝ランニングするときなど、さまざまな場面でたくさん聴き込んでいました。
特に学祭で、友達同士で、「Girlfriend」に振りを付けたダンスは、今でも忘れません!
今やライブで、ダンスを取り入れる事があるのですが、こうした経験があったからこそ、今でも自分で振り付けるのが楽しく感じるのだと思います!
ライム病で一時活動休止した後に、2019年に出したアルバム「Head Above Water」は、苦難を乗り越えた彼女だからこそ発信できるメッセージがグッと詰まっていて、殻が破れたアヴリルを、さらに好きになりました。
ZAZY
プレイリストテーマ「明日がヴィヴィッドなピンクに染まる曲」
僕ZAZYが芸人としてまだスタイルに迷っていた2010年頃、アヴリルの楽曲やMVに衝撃を受けて、「この弾けるようなエンタテイメントが僕に足りない!」と全身ピンクにしました。アヴリルがいないと今のZAZYはいません。ありがとうございます。これからも素敵な楽曲たちと世界のエンタテイメントを牽引してください。
Taka(ONE OK ROCK)
ONE OK ROCK。右から2番目がTaka。
プレイリストテーマ「バラード」
元々はToru(G)が好きだった影響もあって聴いてハマりました。エモとかパンクの時代の中で、唯一女性で、ソロアーティストで、歌も上手で、可愛くて、という初めてのアーティストで。アイドル的な要素もあるけど、ちゃんとパンクロックしてるっていうのがすごく衝撃的でした。