ニコナタ(音楽)「超音楽祭2016」レポート - 音楽ナタリー 特集・インタビュー (original) (raw)

ゴールデンウイーク序盤の4月29日と30日に千葉・幕張メッセ国際展示場1~11ホールと幕張イベントホールで、ニコニコ動画系イベントの大一番「ニコニコ超会議2016」が開催された。当日はゲーム実況やVOCALOID楽曲のDJイベントなどニコ動ならではの企画に加え、中村獅童が出演する「超歌舞伎」や、千葉ロッテマリーンズ VS. 北海道日本ハムファイターズとニコニコ超会議がコラボレーションした「超野球」、「NHK大河ドラマ」とのコラボ企画「超・真田丸 / 超・軍議」などの催しが行われたが、とりわけオーディエンスを集めていたのが、もはや「超会議」の定番企画となったライブイベント「超音楽祭」だ。

今年の「超音楽祭」にはニコ動の“VOCALOID”、“歌ってみた”、“踊ってみた”カテゴリの人気者はもちろん、デーモン閣下に松崎しげる、GLAYのHISASHI、小林幸子、RADIO FISH、さらにはでんぱ組.incやA応Pら人気のアイドルグループ、話題のソーシャルゲームの声優陣と、29組の多彩な顔ぶれが出そろった。ニコニコ動画と音楽ナタリーのコラボレーション企画「ニコナタ」では今回この「超音楽祭」に密着。両日の模様をレポートする。

取材・文 / 鈴木身和(P1~2)、成松哲(P3~4)
撮影:niconicoオフィシャルカメラマン

「超音楽祭」2016 DAY1

アルスマグナ

パイプいす持参でステージに現れたアルスマグナは、“ホームルーム”と称しステージに懸ける意気込みをそれぞれ五・七・五で発表。泉奏が「連れて行く アルスの世界へ 皆さんを」と詠むと、ファンの黄色い歓声に包まれた。そののち5人はギガP作曲、れをる作詞の「+♂(プラス 男子)」でキレのあるダンスを繰り広げ、客席のテンションを一気に上げる。さらに神生アキラが「この曲があったから今日、この『超音楽祭』のステージに立ててるんです!」と語ったオリジナル曲「ミロク乃ハナ」で観客を魅了した。

アルスマグナのライブの様子。アルスマグナのライブの様子。

セットリスト

  1. +♂(プラス 男子)
  2. ひみつをちょーだい
  3. ミロク乃ハナ
  4. ボクはつづく

Gero

2番手は「声を聞かせてちょうだいよ!」とフルスロットルで煽りまくりながら登場したGero。「道名津」を熱唱する彼に応えるように、フロアはGeroのイメージカラーである緑のサイリウムで埋め尽くされる。この光景を目の当たりにしたGeroは、「曲なんか知らなくてええねん、一緒に音楽を楽しみましょう!」と叫び、「名古屋のデブ」のサビでオーディエンスと“デブ”コールを大合唱した。またMCの古坂大魔王に声域の広さをツッコまれたGeroは、「病院で計ったんですけど4オクターブ出るらしいです」と明かして周囲を驚かせた。

Geroのライブの様子。Geroのライブの様子。

セットリスト

  1. 道名津
  2. 名古屋のデブ
  3. Ivory
  4. The Bandits

新しい学校のリーダーズ~アップアップガールズ(仮)

新しい学校のリーダーズはMIZYU、RIN、SUZUKA、KANONからなるダンスボーカルユニット。ニコ生視聴者も初見とのコメントが多く流れる中、リコーダーを吹きながら登場した彼女たちは、シュールな動きのパフォーマンスで観客や視聴者を釘付けにした。そして客席に向かって元気いっぱいに手を振りながらステージに飛び出したアップアップガールズ(仮)は、4月に発表したばかりのEDMチューン「パーリーピーポーエイリアン」をノリノリでパフォーマンス。この曲の冒頭では、佐保明梨が「アルスマグナ、初めて観たけど最高でした」と感想を交えて独唱するというアドリブを繰り出すひと幕も。メンバーたちはステージを降りて柵に乗り、観客とハイタッチを交わしてフロアを大いに盛り上げた。

新しい学校のリーダーズのライブの様子。アップアップガールズ(仮)のライブの様子。

アップアップガールズ(仮) セットリスト

  1. アッパーレー
  2. パーリーピーポーエイリアン
  3. ジャンパー!

DRAMATIC STARS・S.E.M(アイドルマスター SideM)

割れんばかりの歓声に包まれてライブをスタートさせたのはゲームで展開中の「アイドルマスター SideM」に登場するアイドルグループ・DRAMATIC STARS。この声優を務める仲村宗悟、内田雄馬、八代拓の3人が代表曲「STARLIGHT CELEBRATE!」で息の合ったダンスを見せつける。一方、同じく「アイマス」のユニットS.E.Mの声優である伊東健人、榎木淳弥、中島ヨシキは「Study Equal Magic!」を歌唱。プロデューサーと呼ばれるファンたちは両手を合わせて突き上げるタケノコダンスで応え、ニコ生視聴者も振り付けの形を模した「人」の“弾幕”を投下した。

DRAMATIC STARS・S.E.M(アイドルマスター SideM)のライブの様子。DRAMATIC STARS・S.E.M(アイドルマスター SideM)のライブの様子。

セットリスト

  1. STARLIGHT CELEBRATE!(DRAMATIC STARS)
  2. ∞ Possibilities(S.E.M)
  3. Study Equal Magic!(S.E.M)
  4. DRAMATIC NONFICTION(DRAMATIC STARS)
  5. DRIVE A LIVE(DRAMATIC STARS & S.E.M)

三戸なつめ

三戸なつめは自身と同じ髪型のダンサー2人を引き連れて登場。まずデビュー曲「前髪切りすぎた」を弾き語りで披露した彼女は、間奏でオーディエンスと一緒に“チョキチョキ”コールをして会場に温かな一体感を生んだ。続けて4月に発売した新曲「I’ll do my best」をドロップ。新生活を始めた人たちへの応援ソングだと解説した三戸はこの曲を爽やかに歌い上げ、ステージをあとにした。

三戸なつめのライブの様子。三戸なつめのライブの様子。

セットリスト

  1. 前髪切りすぎた
  2. I’ll do my best

9nine

前半ラストの9nineはアニメ「マギ」のエンディングテーマに使用された「With You / With Me」でライブの幕を開けた。MCで「私たちのこと初めて観るっていう方、どれくらいいますか?」と尋ねた村田寛奈が挙手の数を見て川島海荷に「アウェイでございますよ、川島さん」と冗談めかして呼びかけると、川島は「アウェイな感じ、燃えるんですよ!」とやや挑発的に答えて客席の笑いを誘う。「一体感高めていきましょう!」と客席を煽った5人は「SHINING☆STAR」、新曲「愛愛愛」と畳みかけ、力強いパフォーマンスを展開した。

9nineのライブの様子。9nineのライブの様子。

セットリスト

  1. With You / With Me
  2. SHINING☆STAR
  3. 愛愛愛

超音楽祭2016

DAY1 出演者

新しい学校のリーダーズ / THE IDOLM@STER SideM(S.E.M)/ THE IDOLM@STER SideM(DRAMATIC STARS) / アップアップガールズ(仮)/ 綾野ましろ / アルスマグナ / いかさん / GARNiDELiA / Gero / シオカラーズ(Splatoon)/ デーモン閣下 / 9nine / 虹色オーケストラ / 春奈るな / HISASHI(GLAY) / 松崎しげる / 三戸なつめ / 古坂大魔王

DAY2 出演者

RAB(リアルアキバボーイズ)/ AiZe / A応P / 小林幸子 / Da-iCE / 高木ブー / でんぱ組.inc / 松岡充(MICHAEL)/ みきとP 「みきとの遭遇!in 超音楽祭2016」 / 妄想キャリブレーション / RADIO FISH / ROOT FIVE / 古坂大魔王