藤子・F・不二雄のSF短編ドラマに塚地ら (original) (raw)
藤子・F・不二雄のSF短編マンガをもとにしたドラマが2023年春にNHK BSプレミアムで放送される。ドランクドラゴン塚地、加藤茶、ピース又吉がキャストに名を連ねた。
「ドラえもん」の連載が始まる前の1969年に、「ビッグコミック」(小学館)にて「ミノタウロスの皿」を発表して以降、生涯にわたり刺激的でシュールな味わいのあるSF短編も執筆してきた藤子・F・不二雄。NHKでは今回、そんな数ある短編の中から10作品を実写化する。
ウイルスのはびこる世界を描いた「流血鬼」、締め切りに追われるマンガ家がタイムスリップする「昨日のおれは今日の敵」、人の心の声が聞こえる不思議な実を手にした青年の物語「テレパ椎」、食糧危機に陥った未来の老人の悲哀を描いた「定年退食」、悪魔との魂の取引をコミカルに描く「メフィスト惨歌」の5作に加え、さらに5作品6話の放送を予定。塚地は「昨日のおれは今日の敵」、又吉は「メフィスト惨歌」に参加し、加藤茶は「定年退食」で井上順と共演する。
ドランクドラゴン塚地 コメント
マンガ原作であり、何より敬愛する藤子・F・不二雄先生の作品なので、まず見た目から似せたい!というところから始まりました。ご存知の方には似てる!と評判。ところがセリフ覚えが大変! ほとんど1人しゃべりの27ページ。(締め切りに追われているのに寝てしまう)主人公と同じく途中で諦めて寝てしまう夜もあり……(笑)。なので役作りはバッチリ! 撮影時は台本、マンガを照らし合わせてと2倍の労力。コマや吹き出しに合わせるところ、でも現代に設定を変えているのと感情の言葉として変えたほうがよいところ。そんなバランスも考えながら演じました。大変だったぶん、達成感もひとしお。忘れられない作品になりました。
加藤茶 コメント
この原作はまるで現代版「楢山節考」ですね。50年前にこの未来を見通していたってすごいな、と思いました。今回は、原作マンガに寄せてハゲヅラかぶったほうがいいかな、とも思ったけど、やめました(笑)。実は僕は真面目な役でドラマに主演するのはこれが初めてなので、この作品では、僕の真面目な部分、あまり普段見せていない部分を見てほしいな、と思います。売れない時代にジャズ喫茶で出会って以来の友人・(井上)順ちゃんと共演できて、幸せでした。2人で演じるのはおそらく「かくし芸」以来。またいろいろ共演したいです。
ピース又吉 コメント
この作品はメフィストのキャラが圧倒的に面白いですね。悪魔は人を苦しめる怖い存在っていう決まりを藤子さんが大胆に捉え直しをしているところはやっぱり斬新だなと思います。主人公は、淡々としていて、無感情で、人間っぽくない人物ですが、僕はそういう人物こそ実はけっこう人間的だと思います。何を考えているかわからないようなイレギュラーな動きをする人っていますよね。そんな意外な人間と意外な悪魔が、意外な物語を作っていくところを是非ご覧いただきたいと思います。
藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ
BSプレミアム、BS4K 2023年春(15分×12回予定)
出演者
「流血鬼」(前後編)
「昨日のおれは今日の敵」
ドランクドラゴン塚地
「テレパ椎」
水上恒司
「定年退食」
加藤茶 / 井上順
「メフィスト惨歌」
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