第3回「ザ・葡萄王」はわらふぢなるお (original) (raw)
昨日1月7日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開催された「第3回ザ・葡萄王~笑いを収穫せよ~グレープカンパニーNo.1決定戦」でわらふぢなるおが優勝した。このイベントはグレープカンパニーの中でもっとも面白い芸人を決めるもので、わらふぢなるおは過去3度すべて最終決戦に進出し、今回ついに悲願達成。また、ランジャタイは3大会連続の時間オーバーで失格となった。
初戦は3ブロックに分かれて4組ずつネタを披露。カカロニ、レインマンズ、ランジャタイ、ツンツクツン万博のAブロック、TCクラクション、ウォーターズ、ダーヨシ、ティモンディのBブロック、フランスピアノ、ダブルグッチー、わらふぢなるお、東京ホテイソンのCブロックをそれぞれツンツクツン万博、TCクラクション、わらふぢなるおが勝ち上がり、最終決戦へ。「キングオブコント」歴代ファイナリストのわらふぢなるおは、2本とも近年力を入れている漫才で勝負。終演後に感想を聞くと、ふぢわらは「優勝っていうのを本当にしたことがなくて。『新人内さまライブ』以来くらい」と驚き混じりに喜びを語り、口笛なるおは「今日は奥さんの誕生日。いい報告ができそう」とはにかんだ。
前回から1万円アップした12万円の予定だった優勝賞金の金額が、永野の助言により20万円になったと聞き、なるおは「マジで永野さんにもお礼言わなきゃ」。また優勝者にはニッポン放送で冠特番が贈られ、コンビで地上波ラジオの経験がほとんどない2人は「緊張するけど、楽しみ」と話した。今年目指すのは「M-1グランプリ」決勝だとなるお。一方、ふぢわらはそんなことより何より「断酒」を成し遂げたいと気合いを入れていた。
「ザ・葡萄王」のネタ時間は5分。6分を過ぎると爆発音が鳴るルールで、ランジャタイは前回、前々回とも失格となっている。今回はネタの展開で2人とも舞台に倒れこみ、そのまま時間オーバー。国崎が操る蛇がスタンドマイクのそばで元気に飛び跳ねる中、ボカーン!という音が響いた。またそんなランジャタイの破天荒さに憧れたカカロニも6分オーバーのネタを作ってきたというが、栗谷は「緊張で早口になって、4分くらいで終わりました(笑)」と照れ。孫ダッシュの代演として急遽呼ばれたダーヨシは会場の規模に釣り合わない小ぶりなフリップでネタを披露したが、しっかりと会場を沸かせた。
会場投票の集計中には、MCのトミドコロが芸人たちに囃し立てられてネタを披露する羽目に。財布を拾って自分の中の“天使と悪魔”が言い争うという1人コントで、周りの芸人たちは「何を拾うんだ!?」「天使来い、天使来い!」「天使諦めるな!」と声を上げて盛り上げる。オチのセリフを言うと同時に、それが会場に響いていないと瞬時に察したトミドコロは「死ねー!」と暴言。客席からもステージ上で見ていた芸人からも爆笑が起こり、「すげえ!」と感動さえ呼び起こす。トミドコロは「不適切な発言でした」と無礼を詫びていた。
「ザ・葡萄王」はニッポン放送の番組制作を担当している株式会社ミックスゾーンがグレープカンパニーの協力を得て展開するお笑いライブ「新宿・笑博」の1公演として実施された。本日14時からは最終公演の「永野 Presents 日本一化学反応が期待できるライブ」が同会場で実施される。