かが屋が優勝に歓喜、芸歴が許すかぎり挑戦 (original) (raw)

昨日11月9日、東京・よみうりホールでTBSラジオの若手芸人発掘番組「マイナビ laughter Night」の第10回チャンピオンライブが開催され、かが屋が優勝したのは既報の通り。この記事ではライブ後に行われた取材会の様子を伝える。

MCの南海キャンディーズ山里による抽選の結果、11組中11組目のトリでコントを披露したかが屋。加賀が息子、賀屋が母親となり意外な展開を迎えるストーリーが会場の拍手笑いを巻き起こし、会場の観客および生配信の視聴者による投票の結果、見事優勝した。キャリアを重ねてすでに人気者のかが屋だが、今年2024年も複数の若手賞レースへ挑戦中。「ラフターナイト」も度重なる挑戦の末に栄冠をつかんだ。

また、めぞんが漫才を披露して「マイナビ賞」を獲得し、ステージ上で出したサイコロの目によって賞金20万円を手にした。前回王者の金魚番長ヤーレンズがゲスト出演したこのライブの様子は生配信されており、11月24日(日)までアーカイブ配信される。

かが屋 コメント

──優勝おめでとうございます!

加賀:泣きそうです。すごく古い仲の空気階段・水川航太さん(水川かたまりの本名)から「オメデトウ」とカタカナで送られてきました。その勢いや速さに、がんばっていた当時のことを思い出します。

賀屋:めちゃくちゃうれしいです。僕は水川さんからひらがなで「おめでとう」と来て、この差にどういう意味があるのか(笑)。ヤーレンズさんが「おめでとう。やっとだな」と言ってくれました。

加賀:楢原さんに「よかったですねー」って赤ちゃんみたいにあやされました。

──「マイナビラフターナイト」の印象は?

加賀:特殊な空間で、ラジオを聴いている方や、劇場に足を運ぶ方が直接審査できる。お客さんが異常なくらい勘がいいんです。察して先回りして笑ってくれる。芸人にネタを見せているみたい。「強いネタを持っていかないと」という気持ちがありました。「お前ら(反応が)早いって! 最高だな!」と思いながらやらせていただきました。

賀屋:「芸人さんが好きな芸人さん」が優勝しているイメージがあるので、そのメンバーに名前が残るというのはうれしいです。

加賀:年をまたいで長いことチャレンジしてきました。広島ではラジオの冠番組をやらせていただいてますし、まわりからも(キャリア的に)「もういいだろう」と言われて。恥を忍んで出て、恥をかいたこともありましたが、根性でがんばりました。

賀屋:チャンピオン大会は2回目です。ずっと獲りたい気持ちだったので最高です。

──賞金200万円については?

加賀:来年100万円に戻ることを強く期待しています(笑)。

賀屋:(今年200万円になったのは)10回目のアニバーサリーですね。よかったよ。

加賀:僕は個人的なことですがカメラのボディを買います。Nikon一択でやらせてもらっています。

賀屋:トップスを5着、ボトムスを6着、アウターを2着……(と買いたい服を連ねる)。友達の結婚式が近いのでスーツを買おうと思います。

──特典のTBSラジオの冠番組はどのようにしますか?

加賀:なんでも自由にできるのなら、賀屋のトップスを紹介するコーナーとかをやりたいです。

賀屋:生地感を口で説明するとか。賞金で買ったものを全部言うとか。

加賀:濃いお笑いはもう“足りてる”のかなと。(ファンへ向けて)広島でもラジオをしていますが、Radikoで課金しないと聴けない方が多いので、やっと無課金で聴けるラジオができるよ! 待ってて!

──「ラヴィット!」出演権については?

加賀:先週も「ラヴィット!」に出ています(笑)。ほかの出演者にはあまりないことなので、本当にうれしいです。

──今年は「ABCお笑いグランプリ」などほかの若手の賞レースに出場されていますが、この優勝をふまえて今後も賞レースへ挑戦されますか?

加賀:(芸歴10年以下が出場できる)「ラフターナイト」は、もう1回出ていいのであれば出ます(かが屋は2015年結成)。空気階段も2連覇しているので。「ABCお笑いグランプリ」も「また来年」という気持ちです。若手の大会は芸歴が許すかぎり全然出ます。

めぞん コメント

──「マイナビ賞」の感想は?

原:今年の「M-1グランプリ」は2回戦で落ちて悔しい気持ちでしたが、ここまで諦めずにやれてよかったです。

吉野:番組内で「オタク系漫才師」と紹介されて、山里さんには「2回戦で負けたオタク」としてしか認識されてなかったと思うのでうれしいです。

──ライブの感想は?

吉野:普段“キモい芸人を集めるライブ”で一緒になる人が多かったので、「こいつらのキモさとは違うんだぞ!」というのは見せられたと思います(笑)。春とヒコーキがネタ中にステージから降りるというダーティなプレイをしていたので自分も降りるか直前まで悩みました。

原:それは「いや、やらなくていいんじゃない」と僕が冷静に止められたのでよかったです。

吉野:来年は1位を獲りたいです。

原:歴史ある大会ですし、出られるだけでも周りの芸人が「すごいな」と言ってくださったので、来年こそ優勝したいです。

吉野:あと「マイナビ賞」という名前には優勝の雰囲気があるので、(この大会を)深く追ってない人をダマせるかなとは思います(笑)。

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