ケイコレ Vol.94 一色洋平 (original) (raw)
ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.94[バックナンバー]
演劇愛がほとばしる!一色洋平の稽古着コーデ
刀ステから第三舞台まで、宝物のパーカーで気分上々
2022年5月18日 19:00 7
アーティストたちはどんなファッションで稽古に臨んでいるのか? ステージナタリーが送る演劇人の稽古着コレクション、略して「ケイコレ」では、普段あまり見られない彼らの稽古場での姿をご紹介。稽古中のアーティストに稽古着姿を披露してもらい、ファッショニスタな共演者、いつか手にしたい稽古アイテム、公演の見どころなどを教えてもらう。
今回は、アクション・殺陣の名手として知られる一色洋平が登場。一色は現在、「飛龍伝2022~愛と青春の国会前~」の稽古中。そんな彼が稽古で身に着けているものは、いずれも舞台に関するものばかり。演劇への情熱がほとばしる、一色の稽古着をご覧あれ。
Day1
1990年に上演された「飛龍伝」の中で、今回私が演じる山崎一平役であったのが筧利夫さん。そのときのお衣裳がまさに黒のタンクトップということで、オマージュというかリスペクトから入ってみようという魂胆です。
Day2
この日は2年前に出演させていただきました「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」のカンパニーパーカー。寒暖差がまだ激しいので、あの刀ステの熱を思い返し、ついでに暖を取ろうという魂胆です。ちなみに、今でも刀ステのサントラを聴いています。
Day3
この日は第三舞台パーカー。早大劇研の出身者としては宝物の一着です。名作「朝日のような夕日をつれて」へのリスペクトを込め、夕日が沈む時間帯に撮影。いつか、あの男5人の中に加わりたいものです。
稽古着におけるこだわりは?
“役柄に近そうなもの”を選びます。それは演劇を始めたての頃、石丸さち子さんによる演出を受けた影響です。「どんな格好でシーンに臨むか。それだけであなたのためにも演出家のためにも相手役のためにもなるからね」と。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
さすが★☆北区AKT STAGEともなれば、つかさんがご存命であった当時の作品の、カンパニーTシャツやジャンパーを着ていらっしゃる方がそれはもう多数で……今はどんなブランドよりも輝いて見えてしまいます。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
身体を使う役柄や作品が多いため、いつかその……マッサージチェアが欲しいです(笑)。良くないですか? セリフを覚えながら揉まれ、稽古映像を観ながら揉まれ、こうしてコメントを書く間も揉まれ……憧れちゃうなあ。
「飛龍伝2022~愛と青春の国会前~」で特に注目してほしいのはどんなところ?
日本における学生運動を扱った作品ではありますが、なんと言っても“恋愛劇”です。大きな障害が用意され、その障害に“勝とうとするだけで精一杯”な恋愛劇。名作と呼ばれるゆえんは、その“痛み”にあると思います。
プロフィール
1991年、神奈川県生まれ。身体能力の高さを生かし、舞台を中心に活動中。近年の主な出演作は、舞台「ロミオとロザライン」、ミュージカル「ドッグファイト」、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」、「つかこうへい十三回忌特別公演『新・熱海殺人事件』ラストスプリング」など。9・10月にはミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」の公演を控えている。