ガラかめ、小西遼生が語る速水真澄の仕事ぶり (original) (raw)

9月に上演される「ガラスの仮面」の製作発表が本日6月24日に行われ、貫地谷しほりマイコ、関西ジャニーズJr.の浜中文一小西遼生東風万智子、一路真輝、原作者の美内すずえ、脚本・演出を担当するG2、松竹株式会社副社長の安孫子正が登壇した。

美内によるマンガ「ガラスの仮面」を原作とする本作では、2014年の舞台版と同じく脚本・演出をG2が担当。貫地谷をはじめとした主要キャストが引き続き出演する。前作同様、主人公の北島マヤと永遠のライバル・姫川亜弓が「ふたりの王女」を演じるストーリーに加え、新しいエピソードも追加されるという。

北島マヤ役を務める貫地谷は「原作が大好きな反面、ファンの方が多い作品なのでハードルが高かったのですが……前作ではもしかしたら最終的に私が一番楽しんでいたのかも。お客さんの反応も良く、充実したなと感じられる公演でした。今回の公演では『ガラスの仮面』の素晴らしい世界にもっと深く潜っていきたいです」と抱負を述べた。

美内は前回の公演を振り返り、「2014年の『ガラスの仮面』では原作の魅力をうまく引き出していただいて皆さんの舞台愛を感じました。ほぼ毎日公演を観ていたのですが、作者なのに毎回同じところで泣いてしまうんですよね(笑)。今回は東京・新橋演舞場で公演があるということで、1988年に大竹しのぶさん主演、坂東玉三郎さん演出で同劇場で上演されたことを思い返して非常に感慨深いです」と語った。美内の発言を受けてG2は「『ガラスの仮面』を演出して、原作がいかに素晴らしいかということに改めて気づきました。美内先生のカット割りの美しさ、言葉の運び、キャラクターの表情を再現するのに苦戦しましたよ」と苦労を明かし、「また大変な日々が始まると思うと怖いですが、同時にとても楽しみです。皆さん劇場に来て奇跡を体験してください」と意気込んだ。

姫川亜弓役のマイコは本作について「前回よりさらにパワーアップして、魅力のある作品になると確信しています。私にとって『ガラスの仮面』は青春そのもののようで、前回は幕が下りた瞬間号泣してしまいました。共に戦った仲間とまた共演できることをうれしく思います。燃え尽きるつもりでがんばります」とコメント。桜小路優役を演じる浜中は「再演があるかもしれないという話を聞いたとき、もしかしたら自分は呼ばれないのではないのかと思った」と不安だった胸中を明かし、「また桜小路を演じられて本当にうれしいです。まだまだ課題もたくさんあるので、ひたすらにがんばります!」と決意を見せた。また終始天然ボケっぷりを発揮する浜中に一同が突っ込むひと幕もあり、カンパニーの結束力を感じさせる。

小西は自らが演じる速水真澄役について「真澄は冷血漢で仕事の鬼と言われていますが、前回は仕事をしてるシーンがひとつもなかったんですよね(笑)。今回の台本を読んでますます、仕事してねえな!と思いました」と冗談交じりに語るが、「けれどそのぶん、マヤへの気持ちを秘めながら彼女のことを強く思ってるんですよね。自分にとって真澄は非常にやりがいのある役です」と役への思い入れたっぷりに述べた。

前作では、自らが演じる水城冴子の口紅の塗り方や歩き方を研究したという東風。「美内先生に(原作の水城と)そっくりと言っていただいてとてもうれしかったです。前回も舞台の技巧を凝らしたパワフルな作品でしたが、今回の台本を読んでよりパワフルになっているという印象を受けました。キャスト、スタッフが一丸となって、素敵な作品になるようがんばります」と意気込みを見せる。

会見の最後には、月影千草役を演じる一路から「『ガラスの仮面』がヒットしているとき、宝塚歌劇団という浮世離れしたところにいたので原作のことを知らなかったんです」と衝撃的な告白が。「稽古をしていくうちに『なんて大変な役を引き受けてしまったのだろう!』と思いました。最近は『月影先生』と声をかけていただくこともあって、不思議な気持ちです」と自らの役柄について語り、「おかげさまで今年芸歴35年を迎えることとなりました。今までの芸能生活での経験を生かして月影先生を演じられるようにがんばります」と述べ、会見を締めくくった。

「ガラスの仮面」は、9月1日から11日まで大阪・大阪松竹座、9月16日から26日まで東京・新橋演舞場で上演予定。前売りチケットの販売は7月5日にチケットWeb松竹ほかにてスタートする。

リンク

※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。