稽古場でミエ、克子&美波里に脚出しを請う (original) (raw)

2017年1月5日から9日まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演される「THE レビュー『カーテンコールをもう一度!』」の稽古場が昨日12月15日に公開され、キャストの金井克子前田美波里中尾ミエの3人が囲み取材に応じた。

本作は1960・70年代を中心とした楽曲で綴られるステージ。第1部はミュージカル仕立てのヒューマンドラマ、第2部は生バンドによるレビューショーで構成される。かつての名曲も飛び出す、エネルギッシュな舞台となる。

ダンスを交えながら披露されたのは、映画「紳士は金髪がお好き」でマリリン・モンローが歌った「ダイヤが最高」。男性ダンサーたちとの絡みを演じた3人に、ポスターを見た記者から「本番はポスターのような衣装を着られるのですか?」と質問が飛ぶと、中尾がすかさず「これはイラストですからね。私たちがこんな格好で出てきたらお客さんが帰っちゃうじゃない(笑)」と述べ、記者たちの笑いを誘う。

金井は「私は3人の中では一番のお姉ちゃんになりますが……」と前置きした上で、「ミエさんがこの間までやってらしたミュージカルの『ザ・デイサービス・ショウ』は皆さんもっと高齢なので、『私も使って』と言ったら『若すぎる』と言われてしまいました(笑)」とおどけてみせた。

前田は「レビューの難しいところは、お役を頂いてそれを演じるのではなくて、もろに前田美波里として舞台に出ていくので、ここ何十年の人生が全部出てしまうんじゃないかと、ちょっと怖くはあるのです」と率直な思いを明かし、「でも、その分上手くいったら、とても楽しいものになります。明るくて楽しい企画で、年明け早々にはとても相応しい作品だと思いますね」と続けた。

最後に中尾は「高齢者でもこんなにできるんだぞってところを見せられるように頑張ろうと思っています」と意気込み、「お2人には足も存分に出してくださいとお願いしています」「(金井に)先輩、宜しくお願いいたします」と懇願して、囲み取材を締めくくった。

金井克子コメント

(3人での)共演は初めてですね。もちろん芸能生活が長いですから、それぞれ存じ上げていますし、ミエさんとは数十年前にテレビ番組でご一緒させていただいていました。それから何十年? だいぶご無沙汰な感じで今回一緒に演じさせていただいています。私は3人の中では一番のお姉ちゃんになりますが、ミエさんがこの間までやってらしたミュージカルの「ザ・デイサービス・ショウ」は皆さんもっと高齢なので、「私も使って」と言ったら「若すぎる」と言われてしまいました(笑)。2016年はドラマ「昼顔」のヒットでオリジナルの昔の曲もリバイバルしたりして、ずいぶん忙しくさせていただきました。映画にもなるそうですし、ありがたいです。

前田美波里コメント

もうね、刻一刻と時は過ぎていくものですから。お若い人には分からないでしょうけど(笑)。レビューのお話をいただいた当初は、体力的に本当に大丈夫だろうかという不安はありました。でも、稽古に入ってみると、これならいけるかなと、多少余裕が出てきています。稽古は毎日楽しいです。それにいつもならカンパニーの最高齢者なんて言われるのに、ここでは私、若いんですよ(笑)。3人の中で一番若いなんて超うれしい~(笑)。レビューの難しいところは、お役を頂いてそれを演じるのではなくて、もろに前田美波里として舞台に出ていくので、ここ何十年の人生が全部出てしまうんじゃないかと、ちょっと怖くはあるのです。でも、その分上手くいったら、とても楽しいものになります。明るくて楽しい企画で、年明け早々にはとても相応しい作品だと思いますね。

中尾ミエコメント

(企画のきっかけは)突然ひらめいて、レビューがやりたいと思ったときに、たまたま観に行った別のレビュー作品に美波里さんがゲストで出ていらして、また同時期に金井さんもライブをしてらして「ああ、2人とも今も元気に踊れるんだ」と思い、レビューをやるのならこの2人しかいないなって。それでお声を掛けたんです。二人とも快諾してくれたものの、「一日も早い時期にお願い」なんて言われてね(笑)。今年に入って大急ぎで準備に入りました。若い人は“レビュー”をご存知ないそうで、このお2人は現役のレビュー経験者ですから、若い人たちにもお2人のレビューを観てもらいたいという気持ちがあります。今年、いろいろな先輩方が亡くなられて、やはり出来るうちに何でもやっておこうと思い、今年は忙しく働きました。最近では高齢者向けの企画にばかり力を入れていて。このレビューは体力的にも最初で最後の私の企画になるかもしれませんが、私自身はダンスを専門に勉強してきたわけではないので、このお2人に頼って、高齢者でもこんなにできるんだぞってところを見せられるように頑張ろうと思っています。あと、お2人には足も存分に出してくださいとお願いしています。(金井に)先輩、宜しくお願いいたします。

「THE レビュー『カーテンコールをもう一度!』」

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