「若様組まいる」入江甚儀がラストに感慨「6人のまったく違う恋愛模様楽しんで」 (original) (raw)

舞台「若様組まいる~若様とロマン~」が明日10月6日に東京・三越劇場で開幕。これに先駆け、本日10月5日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。

「若様組まいる~若様とロマン~」は、畠中恵の小説「若様組」シリーズの舞台版第3弾。本作では、原作シリーズの3作目「若様とロマン」(講談社)をもとにしたストーリーが、村上大樹の脚本・演出により描かれる。時は明治時代。若様組の面々は、戦争を避けるべくお見合いに奮闘するが……。

前2作にも出演し、長瀬健吾役を演じている入江甚儀は、「『若様組』第3弾。今回でラストになります」と、しみじみと語り、「この作品は、同じ役を違うキャストが演じたりと特殊な3部作ではあると思います。でも第1弾、第2弾と約2年間、皆が全力でやってきて、こうして第3弾を迎えることができたことをうれしく思います」と振り返る。

さらに「お客様に明治という戦争が起きる前の平和な時代を、『こういう時代もあったんだ』と堪能してもらえたら。そのために僕たちは、この完結する物語を最後まで演じきりたいと思います」と宣言。「6人の若様のまったく違う恋愛模様が描かれているので、『この子の気持ち、わかるな』と(共感できる登場人物を)見付ける楽しみ方もあります。そういった面でも楽しんでいただけたら」と見どころを解説する。

同じく3作すべてに出演し、小泉沙羅役を務めた宮崎香蓮は、「この役が大好きでした。女性の地位が低かった時代に、自分の意見をはっきり言って前に進む沙羅の姿が、今の時代にも通じるところがあると思います」と分析。続けて「今回、女性キャストも増えて華やかなシーンもあるので、そこにも注目していただけたら」と見どころを挙げた。

そして、今回から皆川真次郎役を演じる初出演の原嶋元久は、「3作目から参加の僕たちは、プレッシャーと真正面からぶつかって、はね返して……。とてもいいものに仕上がったなという自覚もありますし、このメンバーじゃなかったらできないところまで完成したという自信もあります。……もう自信しかないので、劇場で確かめてもらいたいです」と気合十分の様子。

続いて宇野結也が「僕が演じる園山薫は、一番恋愛から遠く見えるんですけど……その男がいざ女性を前にして、どのように変わっていくかが見どころになります」とアピール。福田春之助役の井澤巧麻は「今回、若様皆がお見合いをする中で、僕はひとり既婚者として皆を見守る役。その役割を果たしたいなと思います」とコメント。小山孝役の安川純平は「稽古でやったことを全部出せるようにがんばっていきたい」、小沼武一役の伊崎龍次郎は「この作品は時代は変われど恋と愛という普遍的なものを描いていますので、しっかりと恋愛を楽しんでいきたい」と続いた。

さらに今回初登場するキャラクター・加賀三太郎役の森田桐矢は「先輩たちの胸を借りて、今まで稽古したことをのびのびとできればいいなと思います」と挨拶。そして小泉琢磨役の岡田達也は、「お芝居だけでなく、舞台セット、そして衣装も素敵だと思いますので、その辺も楽しんでいただけたら」と語った。

上演時間は途中休憩なし約2時間の予定。公演は10月21日まで。

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