“青春持ち帰って”「ここはグリーン・ウッド」開幕 (original) (raw)
本作は、那州雪絵が「花とゆめ」(白泉社)で連載していた学園青春コメディマンガ「ここはグリーン・ウッド」を原作とした舞台作品。会見には蓮川一也役の小西成弥、如月瞬役の大平峻也、手塚忍役の影山達也、池田光流役の長妻怜央、脚本・演出のほさかようが出席した。小西は初日を迎えた心境を「入学するときのように、ドキドキとワクワクと緊張が入り混じっている感じ」と明かす。生徒会長の忍役を演じる影山は、役作りについて「クールな役どころなので、声の張りをどこまで落としてお客様に届けるかを考えました」と語り、大平は自身の演じる如月瞬を「心の距離感が近い」と分析しつつ、「普段からどれだけ周りの人にかわいがってもらえるかが重要だと思ったので、キャストに対しては最初からゼロ距離で接しました(笑)」と話した。
現場の雰囲気をたずねられると、小西は「(長妻)怜央が毎日ラーメンを食べてる。いつも『ラーメン食べる?』って聞かれるんですけど、断ってます(笑)」と回答。長妻は、ほかのキャストから今朝もカップラーメンを食べていたことを指摘されると、共演者から大量のラーメンを差し入れてもらったと言い、「僕だけ食べちゃうのが申し訳ないので、(小西)成弥くんに『食べますか?』って聞くんですけど食べないんですよね(笑)」と残念そうに述べた。
そんな長妻が「成弥くんは自分のこと人見知りって言うけど、全然人見知りじゃない。人のこといじるんです(笑)」とやり返すと、大平が小西について「初対面のメンバーが多い稽古で、人と話せずに端で台本を読んでいた」とエピソードを披露。大平は「(小西が)台本に目を落とすしかなかったんだ、かわいいなって思いました」と、笑い交じりに小西の人見知りぶりを証明した。
演出のほさかは見どころを「作品の主役は蓮川一也ですが、後半になるほど群像劇としての側面が強く出てくる。少しだけ出てくる寮生の子たちにもそれぞれドラマがあり、考えや生い立ちが次第に明らかになって、1人の人間として描かれます。何度かご覧になる方は、ほかの寮生の子にも注目していただくと、別の物語が浮かび上がるのでは」とアピール。
また男女ともにファンの多い人気マンガを舞台化するにあたり、「原作をどこまで忠実に再現するかを考えた」とコメントするほさかは、「女性の作家さんだとは思えないぐらい、あの年代の男子の描き方が細かい。カッコよくてモテる光流くんや忍くんにも、キラキラした部分だけでなく“闇”やキツい一面、下品なところがある。いいバランスだと思ったので、そこはそのまま表現した」と語った。
カンパニーの面々が仲むつまじさをのぞかせる会見では、長妻が共演者たちと離れたくないために「このまま本番がこなければいいなと思った(笑)」とこぼす場面も。最後は小西が「男子校の寮の雰囲気ができあがってるので、あとはお客さんに楽しんで笑顔になって帰っていただける作品になっていたらいいなと。舞台を観て自分の学生時代を思い出したり、“青春”を持ち帰ってほしい」と観客に呼びかけ、会見を締めくくった。
リンク
- SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』
- SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』公式 (@stage_greenwood) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。