青木豪演出「十二夜」開幕に前山剛久が感慨 (original) (raw)
上演台本・演出を青木豪が手がける「十二夜」が、昨日3月20日に東京・本多劇場で開幕した。
本作は、ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「十二夜」をオールメールキャストで上演するもの。3月6日に初日を迎える予定だったが、新型コロナウイルスの影響で19日までの公演が中止となっていた。主演の前山剛久は、初日終演後、「今日、皆さんの笑顔だったり、反応をもらって、幕を開けられたことを本当に幸せに感じております」「この感謝の気持ちを忘れず、残り6公演、1公演1公演、大切に舞台上から幸せを届けられたらと思います。皆様、舞台『十二夜』をこれからも応援し続けてください」と観客にメッセージを送った。
出演者には、前山のほか、新納慎也、納谷健、三好大貴、坪倉由幸、清水宏、木場允視、根本大介、宮澤和之、阿南健治、春海四方、小林勝也が名を連ねている。上演時間は約2時間5分。東京公演は明日3月22日まで行われ、大阪公演は29・30日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて実施される。なお、本公演のDVDが10月21日に販売されることも発表された。
前山剛久 初日終演後の挨拶
本日は舞台「十二夜」にご来場いただき、誠にありがとうございます。
そして、本日初日を迎えられたことを本当に心から嬉しく思います。
しかし残念ながら、東京は6日~19日の17公演、そして大阪は会場を変えて、31日の千秋楽1公演、計18公演を中止にして行うことになりました。
それでもやっぱり今日、皆さんの笑顔だったり、反応をもらって、幕を開けられたことを本当に幸せに感じております。
今日始まっている舞台も多いですけど、それでも様々なエンターテイメント作品が、昨今のコロナウィルスの影響で中止になっています。その状況でこの舞台をやってもいいのかという声も、少なからずはあると思います。基本的に消毒や換気など、対策は怠らず実施しておりますが、何よりこういう時だからこそ、僕はお芝居をする意味があると考えています。お芝居は水や食料のようには生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対必要なものだと思っています。
こういう暗い話題が多い今だからこそ、人の心を和らげて幸せにできるのはお芝居だったり演劇だったり、すべてのエンターテイメントだと僕たちは考えています。
「十二夜」はキャスト、スタッフ一同が協力して、お客様に楽しんでいただけることを目的に稽古を重ねてきました。その作品がお客様の目に触れずに終わってしまうのは寂しく、何とか開幕したいと願いながら、今日ついに初日を迎えることができました。ありがとうございます。
皆様の顔を見て、反応をいただいて、僕たち自身すごく勇気をもらえました。
この感謝の気持ちを忘れず、残り6公演、1公演1公演、大切に舞台上から幸せを届けられたらと思います。皆様、舞台「十二夜」をこれからも応援し続けてください。
それでは改めまして、本日は誠にありがとうございました。