風姿花伝プロデュース「ミセス・クライン」開幕 (original) (raw)
3人の精神分析家描く「ミセス・クライン」開幕、那須佐代子「硬質ながら熱く濃密」
2020年12月5日 14:09 2
風姿花伝プロデュース「ミセス・クライン Mrs KLEIN」が、昨日12月4日に東京・シアター風姿花伝で開幕した。
風姿花伝プロデュースは、2014年にスタートした同劇場のプロデュース企画。第7弾となる「ミセス・クライン Mrs KLEIN」は、イギリスの劇作家ニコラス・ライトが、児童分析を専門とした実在の精神分析学者メラニー・クラインをモデルに書いた作品だ。
劇中では第二次世界大戦前のロンドンを舞台に、息子を失った母、弟を亡くした姉、娘をベルリンに置いてきた母の姿が描かれる。いずれもユダヤ人で精神分析家である彼女たちは、互いの精神活動を分析し……。
演出を手がけるのは上村聡史。出演者にはシアター風姿花伝の支配人で風姿花伝プロデュースの代表・那須佐代子と、伊勢佳世、占部房子が名を連ね、那須がミセス・クライン、伊勢がミセス・クラインの娘であるメリッタ、占部がドイツから亡命してきた精神分析医・ポーラを演じる。
那須は「登場人物三人ともが精神分析家で、物語の中には精神分析的要素も多く盛り込まれていますが、本日、お客様が非常に高い集中力でご覧くださり、時には笑いもおこり、俳優はそのエネルギーをいただいて突き進んでいけました」と初日を振り返り、「上村聡史さんの丁寧で的確な演出と、スタッフの皆様が立ち上げてくださった上質な世界観で、硬質ながら熱く密度の濃い作品となっています。コロナ対策として外気を取り入れた劇場内換気も行っています。皆様のご来場を心よりお待ちしております」とメッセージを送っている。
上演時間は休憩を含む2時間40分となり、公演は12月20日まで。なお13日には、「人間の心理、精神を扱う識者による『ミセス・クライン』を多角的に考察するシンポジウム」が開催される。本企画には那須のほか、作家の角田光代、臨床心理士の北川清一郎が登壇。シンポジウムは同劇場での参加と配信の視聴が可能となる。チケットや視聴方法の詳細は、公式サイトで確認を。
那須佐代子コメント
本日4日「ミセス・クライン」無事に開幕いたしました。
風姿花伝プロデュースでは初めて実在の人物をモデルにした作品です。
登場人物三人ともが精神分析家で、物語の中には精神分析的要素も多く盛り込まれていますが、本日、お客様が非常に高い集中力でご覧くださり、時には笑いもおこり、俳優はそのエネルギーをいただいて突き進んでいけました。
観劇後の有り難い賞賛のお言葉も届いております。
上村聡史さんの丁寧で的確な演出と、スタッフの皆様が立ち上げてくださった上質な世界観で、硬質ながら熱く密度の濃い作品となっています。
コロナ対策として外気を取り入れた劇場内換気も行っています。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
風姿花伝プロデュースvol.7「ミセス・クライン MrsKLEIN」
「人間の心理、精神を扱う識者による『ミセス・クライン』を多角的に考察するシンポジウム」
2020年12月13日(日)18:00~
東京都 シアター風姿花伝
登壇者:那須佐代子、角田光代、北川清一郎
司会者:大堀久美子
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