知念侑李「劇場の中では現実を忘れて」 (original) (raw)

Hey! Say! JUMP知念侑李が初めて単独主演を務める舞台「そこそこ本格ミステリ『照くん、カミってる!~宇曾月家(うそつきけ)の一族殺人事件~』」が、昨日5月12日に東京・東京グローブ座で開幕した。

作劇を須貝英、演出を河原雅彦が手がける本作は、極度のめんどくさがり屋な探偵・能神照を主人公とした“コメディミステリ”。大学生の照は、ミステリ作家の兄・久の依頼により、東北と関東の境目にある小さな集落・天狩村へ向かうことに。村では宇曾月家13代目当主の宗八が亡くなり、次期当主には宗八の孫娘・八菜が指名されていた。それによりうとまれるようになった八菜は、家族の何者かに命を狙われていて……。キャストには、照役を演じる知念のほか、岡本夏美玉置孝匡川久保拓司長井短永井若葉シューレスジョー、カイル・カード、山本圭祐中山祐一朗伊藤正之近江谷太朗広岡由里子が名を連ねている。

本作は、昨年4月から6月にかけて上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で公演中止に。今回も緊急事態宣言発出により、東京公演の一部と大阪公演の全ステージが中止となった。そのような状況ではあるものの、河原は無事に初日を迎えられたことへの喜びを語ると共に、「このご時世で、緊張した状態で観劇される方も多いと聞きましたが、せっかくの機会ですので、肩の力を抜いて、目一杯楽しんでもらえたら。演目の性質上、ずっと真顔で観られてると、キャストもめちゃめちゃやりづらいですから(笑)」とコメント。

知念は「舞台の登場人物にまともな人が誰一人としていなくて、とんでもないキャラクターばかりが出てくるのでぜひ注目して欲しいです。でも、シリアスなシーンもちゃんとあるので、そのギャップや空気感も楽しんでいただけたら」と本作の魅力をアピールしつつ、「このご時世ではありますが、劇場の中では現実を忘れて、気軽に、好き勝手に楽しんで欲しいです。そうしてくれないと、僕たち泣いちゃうので(笑)」と観客にメッセージを送った。

上演時間は休憩ありの約2時間45分。公演は5月23日まで。

河原雅彦コメント

去年は延期になってしまい、今回も数公演中止になってしまったけど、おかげさまで(苦笑)たくさん稽古ができたので万全の状態です。早く観ていただきたかったので無事に幕が開けられてまずはホッとしています。

公演がどうなるかわからない状態で準備を進めなくてはいけないのはしんどい部分もありましたけど、誰もそういった雰囲気を出さずにいい空気感のままで、今回のカンパニーにはとても感謝しています。あまり舞台に慣れていないはずの知念君も、初々しさはそのままに、求められたことをことごとくクリアしていってくれるので、ちっとも手がかからないすごくできる子でした!

主人公の照くんは、まだ世界のどこにもない、舞台ならではのケレン味を持ったオリジナリティ溢れる若き探偵。バディを組む相方との関係もなかなかに斬新なので、そのへんも注目してもらえると。ま、なにせ「そこそこ本格ミステリ」という冠に恥じない、主にゆるーくて、時々スリリングな面白い作品が生み出せたと思っています。個人的に、企画の立ち上げから連ドラ化を視野に入れてますので。いつか夢が叶うといいんですけど。

このご時世で、緊張した状態で観劇される方も多いと聞きましたが、せっかくの機会ですので、肩の力を抜いて、目一杯楽しんでもらえたら。演目の性質上、ずっと真顔で観られてると、キャストもめちゃめちゃやりづらいですから(笑)。

知念侑李コメント

ゲネプロまで来れたという安心と、幕が開くことの嬉しさを感じています。

稽古場では、時間が空いた時にキャストみんなで年甲斐もなく遊んだりもして、楽しい稽古場でした。いろんな方から“リーダー”と呼ばれている河原さん。稽古場でみんなの士気を高めてくれて、さすが“リーダー”でした!

舞台の登場人物にまともな人が誰一人としていなくて、とんでもないキャラクターばかりが出てくるのでぜひ注目して欲しいです。でも、シリアスなシーンもちゃんとあるので、そのギャップや空気感も楽しんでいただけたら。

このご時世ではありますが、劇場の中では現実を忘れて、気軽に、好き勝手に楽しんで欲しいです。そうしてくれないと、僕たち泣いちゃうので(笑)。

「そこそこ本格ミステリ『照くん、カミってる!~宇曾月家(うそつきけ)の一族殺人事件~』」

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※5月3日から11日までの東京公演、および大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。