ふぉ~ゆ~の“ホラー舞台”「BORN 2 DIE」開幕 (original) (raw)
ふぉ~ゆ~が主演を務める「BORN 2 DIE」が、明日11月3日に東京・よみうり大手町ホールで開幕する。これに先駆け本日2日、フォトコールと取材会が行われた。
「BORN 2 DIE」は井上三太のマンガ作品。その舞台版となる今回は、脚本を川尻恵太、演出を小林顕作が担い、歌やダンスを交えて物語を立ち上げる。シャッターが下ろされ、密室となったコンビニで、複数の死体が発見される事件が発生した。現場には1人の少年が生き残っていて……。
フォトコールでは冒頭の約17分が上演された。ふぉ~ゆ~の福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介は4人で軽妙なやり取りを披露。「BORN 2 DIE」「ゴウトクジ SARU」といった劇中歌を歌い踊り、会場を盛り上げた。
フォトコール後の取材会にはふぉ~ゆ~の4人に加え、演出の小林が登壇。ふぉ~ゆ~と小林は舞台「放課後の厨房男子」シリーズでもタッグを組んでおり、「BORN 2 DIE」には同シリーズに出演していたキャストたちが顔をそろえている。小林はこれに触れて「今回は演目が変わったので試行錯誤して準備しましたが、いざキャストたちと合流したら『やっぱり同じだな』という安心感があった」と出演者に厚い信頼を寄せつつ、「笑いの部分も含めてしっかり演出を付けているのに、何日か経つと演技が変わっていて。『俺が作ったのと違うけど、面白いな』と思って観ています(笑)。今日のフォトコールは比較的演出に忠実でしたけど、明後日はどうなっているかわからない」と、笑い交じりにふぉ~ゆ~に視線を送った。
警察官のコスチュームで登場した越岡は、インタビュアーに「衣装が似合っていますね」と声をかけられ、「ほんと!? どんどん(視聴者や読者に)そう伝えて!」と喜ぶ。越岡が「4人の中で僕だけすごく浮いていますが(笑)。初めての警察官役なんです」と話すと、小林は「(越岡は)すごく衣装が似合うけど、見れば見るほどうさんくさいですよね。ひと目で警察だとわかるのに、『実は違うのでは?』と思うくらい、うさんくさい」とまぜっ返し、記者たちを笑わせた。
小学生の吉武少年を演じる辰巳は「僕は以前、このよみうり大手町ホールで子供の役を演じたので、なんの心配もなくやっています」とコメント。また若者・ベアー役の福田は「僕は若者なので、若者役は等身大という感じでしっくりきますよね!」と自信満々な笑顔を浮かべた。
また松崎は、原作マンガでは主人公であるバイブ役を担当。辰巳は配役を知ったときに原作のことを調べ、「バイブは原作だと主人公らしい」と松崎に伝えたそうで、「それ以来、マツ(松崎)が“主人公スタンス”で振る舞うようになってしまった(笑)」と言う。本作の稽古で松崎が「珍しく一度も台本を持っていなかった」という裏話を辰巳が明かし、福田が「なんで?」と松崎に問うと、松崎は「主人公だから」と即答。これを受けた辰巳が即座に「主人公じゃなくても台本持たずにやれよ!!(笑)」とツッコミを入れ、グループの仲むつまじさをのぞかせた。
さらに取材会では、昨日11月1日に解散したV6の話題も。辰巳は「ミュージックステーション」でV6のバックダンサーを務めた際、森田剛、三宅健、岡田准一からなるComing Centuryの代理として、リハーサルで辰巳、福田、越岡が踊ったというエピソードを語る。松崎が「……僕はそのとき何してたの?」と自分を指さしながら辰巳に問うと、福田が「いいじゃん! バイブは主人公なんだから!」と茶々を入れ、会場を笑いで包んだ。
最後に小林が「この舞台は面白いですよ! 原作マンガは“バイオレンス”ですし、生と死を扱う内容ですが僕は笑い飛ばしたいと思っています。怖いのに面白くて笑えるホラー映画ってあるじゃないですか。そういう、娯楽として観られる“ホラー舞台”にしたいと思って作りました。原作を読んでから来てもらうと、また違った楽しみ方もできるかもしれません。ぜひご来場ください」とメッセージを送り、取材を締めくくった。
上演時間は1時間40分を予定。よみうり大手町ホール公演は明日11月3日から8日まで行われ、17日から12月1日までは東京・博品館劇場、4・5日には大阪・松下IMPホールでも上演される。
ニッポン放送プロデュース公演「BORN 2 DIE」
※楢木和也の「楢」は旧字体が正式表記。
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