練習あるのみ!「ROOKIES」キャストが特訓 (original) (raw)

舞台「ROOKIES」の出演者が、10月下旬に東京都足立区の平野運動場で野球の練習を行った。

舞台「ROOKIES」は、1998年から2003年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された森田まさのりの野球マンガを原作にした作品。かつて強豪だった二子玉川学園高校の野球部を舞台に、新人教師・川藤幸一と、甲子園を目指す生徒たちの青春ストーリーが描かれる。伊勢直弘が脚本・演出を手がける舞台版には、川藤役の根本正勝、安仁屋恵壹役の宇野結也、八木塔子役の太田奈緒らがキャスティングされた。

二子玉川学園高校野球部員役のキャストが守備につき、用賀第一高校野球部員役のキャストがバッティング練習に臨んだ際、外野にヒットを打たれてしまった宇野。宇野は悔しさをあらわにし、「これが打たれたときの気持ちか!」と思いを明かした。

練習を終えた根本は「グラウンドで練習できたこともすごく良かったです。稽古場だけでは掴めなかった雰囲気が掴めましたし、今見ている景色や今日の練習が今後の稽古、さらには本番にきっと生かされると思いますね」と振り返り、「チームプレーで最高の作品を作っていこうと思っています。舞台はお客さんが入って出来上がる空気があるので、皆さんに是非劇場に足を運んでいただいて、一緒に熱い気持ちになって楽しんでもらいたいです」と観客に呼びかけた。

公演は11月18日から23日まで東京・シアター1010、26日から28日まで大阪・サンケイホールブリーゼ、30日に滋賀・栗東芸術文化会館SAKIRA(さきら) 大ホールで行われる。

根本正勝コメント

僕が演じる川藤は、暑苦しいほど真っ直ぐな男。生徒たちから見ると最初はうっとおしい存在だと思うんです。でも、僕も原作を読んだ時に「こんな教師がいたら変わる景色もあるな」って思いましたので、小細工なしに真っ直ぐに演じてみようと思っています。

稽古が始まってまだ数日ですけど、熱い作品ということもあって、稽古場の熱もすごいんです。チームワークが良くて、すでに気持ちが一つになっているので、本番に向けてどんどんいい感じになっていくんじゃないかなってワクワクしています。

グラウンドで練習できたこともすごく良かったです。稽古場だけでは掴めなかった雰囲気が掴めましたし、今見ている景色や今日の練習が今後の稽古、さらには本番にきっと生かされると思いますね。

チームプレーで最高の作品を作っていこうと思っています。舞台はお客さんが入って出来上がる空気があるので、皆さんに是非劇場に足を運んでいただいて、一緒に熱い気持ちになって楽しんでもらいたいです。

宇野結也コメント

安仁屋恵壹はシンプルに“素直になれない男”。野球をやりたい気持ちはありながらも、ツレとの時間を大事にしたいと気持ちが傾いたところを川藤という存在によって変わっていきます。素直になれないのも若さゆえの屈折具合なんですけど、そこから成長していく様が繊細に描かれていて、ただのヤンキー漫画ではないので、この舞台でもそういうところを表現できればいいなと思っています。

稽古はまだ始まったばかりですけど、すごく楽しいです。今回はじめましての方がほとんどなのですが、「ROOKIES」という作品のおかげかすぐに仲良くなって、2日目にはもう打ち解けていて、今日のグラウンドでの野球練習でさらに距離が縮まりました。

舞台で野球の試合をどう表現するのかというのを、演出の伊勢(直弘)さんが趣向を凝らして考えてくださったので、そこに僕たちの熱量やチームプレーで築き上げたものが組み合わさった時に素晴らしいドラマが出来上がると思っています。ぜひ劇場に来ていただいて、熱い思いと真っ直ぐな言葉たちに触れてほしいなと思っています。

太田奈緒コメント

私が演じる八木塔子は、真っ直ぐで自分を持っている女の子です。

皆さん、稽古初日から熱がとてもすごいです。女性キャストは私を入れてふたりだけなんですけど、入りやすい空気を作ってくれてありがたいなって思っています。塔子は途中から野球部のマネージャーになるという役なので、私も稽古を通して、皆さんの輪の中にどんどん入っていきたいなと思っています。今日、このベンチからグラウンドを見ることができたのもよかったです。

野球はお父さんが好きで、お父さんの試合を観に行ったりしていました。それと「パワプロ」(ゲームソフト「実況パワフルプロ野球」)が大好きなので野球のルールはバッチリです(笑)。「ROOKIES」のドラマが放送された頃は、部活を頑張っている自分と重ねて観ていました。今、大人になって舞台の脚本を読ませてもらったら、「青春ってこんなんやったなぁ」とか「何かに一生懸命になることって最近忘れてたなぁ」とか、また違う感情がわいてきました。当時のことも思い出したりしましたし、元気になれる作品です。

私は京都出身なので、東京だけじゃなくて、大阪と滋賀でも公演があるのもすごくうれしいです。絶対活力になる舞台なので、ぜひ観に来てください。

舞台「ROOKIES」

2021年11月18日(木)~23日(火・祝)
東京都 シアター1010

2021年11月26日(金)~28日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2021年11月30日(火)
滋賀県 栗東芸術文化会館SAKIRA(さきら) 大ホール

原作:森田まさのり(集英社文庫<コミック版>)
脚本・演出:伊勢直弘

キャスト

二子玉川学園高校

用賀第一高校

武井志門、本川翔太舟津大地武田知大、村越亮太、守上慶人、榎本純、東元堵

全文を表示

(c)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社