宮沢りえ出演の「泥人魚」明日から (original) (raw)
COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」が、明日12月6日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕する。
「泥人魚」は、唐十郎が2003年に劇団唐組で初演した作品。劇中では、かつて長崎の諫早漁港で働いていたが、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一と、蛍一を探して彼のもとに現れた謎の女・やすみの物語が描かれる。新宿梁山泊の金守珍が演出を担う今回の公演では、ヒロイン・やすみ役に宮沢りえ、蛍一役に磯村勇斗、月の裏側を熟知しているとのたまう女・月影小夜子役に愛希れいか、ブリキ店の店主で詩人の静雄役に風間杜夫がキャスティングされた。
初日に向け、金は「見どころは、風間杜夫氏演じる劇詩人の作るユーモラスな世界と宮沢・磯村両コンビの演じるピュアな世界が相まって表現される、唐ワールドのたとえようもない美しさです。また、蜷川幸雄師匠からの『幕開き3分勝負!』も実行しています。コロナ禍で鬱屈した毎日が続いていますが、それらを洗い流してくれる聖水をぜひ浴びに来てください!」と思いを述べた。
宮沢は「劇場という空間に観に来てくださった皆さんの心の中を泳げるよう、千秋楽まで、心震わせ惜しみなく頑張ります!」、磯村は「夢の中のようなファンタジーの世界へと導かれたと思ったら、突然現実を突きつけられる。それはまるで長崎の『ギロチン堤防』のように。物語が急変する。その波が行ったり来たりと舞台上を駆け回る中、でもそこには唐さんの描く『美しさ』『純粋さ』が波飛沫となってお客様の心に届くのではないかと思います」とコメントした。
愛希は「この作品は、言葉では上手く表現できないので……是非劇場に体感しに来て頂きたいです!!! そして舞台を観て少しでも皆様に元気になって頂きたいです。心に響く舞台になるよう、全身全霊をささげます!」と語り、風間は「作品の全編が見どころというしかないだろう。幕が上がってから降りるまでのあらゆる瞬間が、刺激に満ち満ちている。お客様には、アングラと呼ばれる舞台の神髄を観て頂きたい。その演劇的興奮が、生命力になることを信じて疑わない」と自信を見せた。
公演は29日まで。12月15日18:30開演回は、Bunkamura STREAMINGとStreaming+で生配信される。
金守珍コメント
先ずは、Bunkamura シアターコクーンでの唐作・「泥人魚」は公演成功間違え無しと確信しています! なぜならば台本の素晴らしさはもちろんのこと、キャスティングが完璧なので、悩むところなく演出をすることが出来ました。特に宮沢りえさんや六平直政氏からの豊富なアイデアにも助けられ、とても楽しい、笑いの絶えない稽古場でした。
見どころは、風間杜夫氏演じる劇詩人の作るユーモラスな世界と宮沢・磯村両コンビの演じるピュアな世界が相まって表現される、唐ワールドのたとえようもない美しさです。また、蜷川幸雄師匠からの「幕開き3分勝負!」も実行しています。コロナ禍で鬱屈した毎日が続いていますが、それらを洗い流してくれる聖水をぜひ浴びに来てください!
宮沢りえコメント
金さんを始め、キャスト、スタッフのみんなが、唐さんの戯曲を、言葉を握りしめ突き進んで来た稽古を経て、遂に皆さんの前でお披露目する時が来たことに緊張と興奮が溢れてます。
劇場という空間に観に来てくださった皆さんの心の中を泳げるよう、千秋楽まで、心震わせ惜しみなく頑張ります!
磯村勇斗コメント
本番が始まってようやくこの作品が見えてくる気がします。もちろん、稽古場でお客様に楽しんで頂けるところまでは作り上げていますが、幕が上がったあとは皆さんと共に日々変化を遂げる作品だと感じています。唐さんの世界とお客様の世界を繋ぐのが僕達の役目なので、観てくださる方の空気を感じながら出演者一同楽しんでお届けしたいと思います。
夢の中のようなファンタジーの世界へと導かれたと思ったら、突然現実を突きつけられる。それはまるで長崎の「ギロチン堤防」のように。物語が急変する。その波が行ったり来たりと舞台上を駆け回る中、でもそこには唐さんの描く「美しさ」「純粋さ」が波飛沫となってお客様の心に届くのではないかと思います。
愛希れいかコメント
約1か月のお稽古でたくさんたくさん悩みました。正直、まだまだお稽古が足りない……と思ってしまいますが、みなさんと切磋琢磨した時間を信じて、舞台に立ちたいと思います。
この作品は、言葉では上手く表現できないので……是非劇場に体感しに来て頂きたいです!!! そして舞台を観て少しでも皆様に元気になって頂きたいです。心に響く舞台になるよう、全身全霊をささげます! どうぞ宜しくお願い致します。
風間杜夫コメント
稽古は、怒涛のような日々だった。唐十郎の世界を誰よりも美しく感動的に伝道したいと、全身全霊で舵を取る金守珍の姿が、役者たちを惹きつけてひとときも離さなかった。その金さんの目指す高みにみんなが食らいついて、瞬く間に表現が豊かになっていく様は、役者として肝になるところの自由と開放を得たのではないかと思える。
作品の全編が見どころというしかないだろう。幕が上がってから降りるまでのあらゆる瞬間が、刺激に満ち満ちている。お客様には、アングラと呼ばれる舞台の神髄を観て頂きたい。その演劇的興奮が、生命力になることを信じて疑わない。
COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」
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